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OPCEL認定試験<ver.2.0> 対策&受験記

Last updated at Posted at 2020-07-29

OPCEL認定試験 2.0 受けました

今更ですが、、受験しました。

OpenStack自体は、パブリッククラウドの人気により若干下火?感もありますが、
まだまだプライベートクラウド構築や運用の基盤としてはOSSで有力候補かなと思いますね。(プロプラだとVMwareの方が人気か?)

一応認定試験がありますが、、、Web上ではちょっと情報が少なく・・・
大抵資格試験ではお世話になっているクラムメ、、問題集がないので、自力で。
私自身が受験しましたので、どのような対策を行ったかを含め記録を残しておきます。
(OpenStackのコミュニティ運営等には関わっていない素人の記事ですので、誤った記載があればご指摘いただければと思います。)

試験の形式は85分60問、合格ライン60%です。
問題は選択式/記述式(単語回答)となります。

私が行った試験対策方法

私は会社で資格の研修を受けられたので、その知識をベースに試験対策として書籍を読んだり、Webサイトを参考にしました。
よく言われますが、基本は公式サイトの例題のようなレベルの問題が出ます。
私が受験した時は全く同じ問題は出ませんでした。残念。

読了書籍
OpenStack実践ガイド impress top gearシリーズ
 →Mitaka版ですが、基本的なお勉強としては利用可能かと。
  Packstack等のツールを使わずにインストールするには?やMySQL・RabbitMQがどこで必要とされる
  のかと言ったことも総合的に理解ができます。

参考サイト
Qiitaの記事
OpenStack Installation Guide for Red Hat Enterprise Linux and CentOS(RDOのドキュメント)
server worldさん
 → 最新のUssuri&CentOS8での構築方法などがあります。スゴイ。
  試験対策としては、過去分(~Queens)一通り読了をお勧め。
  「他のOSの設定:CentOS7」→「クラウド基盤」と遷移するといろいろ見れます。

OpenStackについて

 基本はAWSをOSSで実装することを目指していた(と聞いています)。
 当然、AWSと違いOSSコミュニティにて各コンポーネントを開発しているという点で、
 AWSのような豊富なサービス群とはなっていません。
 OpenStackの2020/7月現在のバージョンはUssuriとなりますが、各コンポーネントで今も利用が多いものは
 IaaS系のものがメインと思われます。
 とはいえ、IaaSの機能としては十分だと思いますし、現在様々なプライベートクラウドで使われていると思われます。

 2020年現在も、Cloud Operator Days Tokyoというイベントがあり
 (昨年まではOpenStack Days Tokyoだった)、OpenStackの運用に関するセッションが
 たくさん公開されました。
 

OPCEL認定試験に向け覚えておいた方がいいこと

公式サイトに出題範囲があるので、そのまま参考にしましょう。
重要度って書いてあるのがそのまま出題率の比率です。
問題の傾向や私が重点的に理解を進めた点を記載します。

250:OpenStack のアーキテクチャとデプロイメント

 ここで問われるのは、クラウドコンピューティングの概念とOpenStackの各コンポーネントの概要レベルの理解です。
Packstackなどの構築ツールに対する理解も問われます。

250.1 クラウドコンピューティングの概念【重要度:3】

 この表覚えましょう。

対象 説明 補足
クラウドコンピューティングの提供サービス分類 IaaS(Infrastructure as a Service):従来のHWレベルでのクラウド提供(SV,NW,ST)
PaaS(Platform as a Service):OS+MWやランタイムも含めた提供方式 コンテナは大体PaaSと表現される
SaaS(Software as a Service):環境は完全に隠蔽され、ソフトウェア機能のみを提供する形式 gmailやdropboxなどが有名。
クラウド環境の分類 パブリッククラウド:クラウドベンダ(Amazon,Google,Microsoftなど)によってWeb上で公開されているクラウド環境
プライベートクラウド:自社内にOpenStackなどの仕組みを構築し、リソースを自社活用するクラウド環境。
ハイブリッドクラウド:上記パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせたシステム構成のこと。
クラウドとオンプレの利用シーン・使い分け クラウド:リードタイムなしで環境を払い出しが可能であり、費用も使っただけの請求となるため、コストメリット及びリードタイムの短縮が図れる。
オンプレ:シビアな性能要件が要求される際などは、オンプレに軍配が上がるケースがある。また、NW的に外部と接続ができないようなセキュリティ要件があるケースではオンプレの環境が要求されるケースがある。
クラウドコンピューティングのSLA(サービス品質保証) ①障害件数の上限、②データ転送速度の下限、③システム監視間隔の上限値、④停止時間の上限値が一般的に定義されることがある ④でAWS EC2では月間稼動率が 99.99%となる。その他の指標は・・・

250.2 OpenStack のアーキテクチャと設計【重要度:7】

 この表覚えましょう。

対象 説明 補足
OpenStackクラウドのコアコンポーネントについて Keystone:アイデンティティサービス。 別途詳細あり。
Nova:コンピュートサービス。 別途詳細あり。
Glance:イメージサービス。 別途詳細あり。
Neutron:ネットワークサービス。 別途詳細あり。
Horizon:ダッシュボードサービス。 別途詳細あり。
Cinder:ブロックストレージサービス。 別途詳細あり。
OpenStackクラウドの各コンポーネントについて Heat:オーケストレーションサービス
Ceilometer:テレメトリー(収集)サービス
Swift:オブジェクトストレージサービス 別途詳細あり。
Ironic:ベアメタルプロビジョニングサービス
Designate:DNSサービス。
Manila:共有ファイルサービス。NASサービスを提供するコンポーネント。
Barbican:キーマネージサービス。パスワード、暗号鍵、証明書といったセキュリティ情報を安全に発行・管理する機能を提供するコンポーネント。
Magnum:コンテナ管理サービス。Kubernetes, Docker Swarmなどのコンテナ管理基盤を OpenStackのリソースとして提供するサービス。コンテナそのものをデプロイするわけではない。
aodh:テレメトリーアラーミングサービス ceilometerと連携する。

250.3 OpenStack のインストレーションとデプロイメント【重要度:5】

 この表覚えましょう。

対象 説明 補足
OpenStackの手動デプロイ
cinder-manage
glance-manage
keystone-manage
neutron-db-manage
nova-manage
OpenStackのツールでのデプロイ packstack:コンポーネントごとに導入・設定用のマニフェストを用意しておき、別途用意した「Answerファイル」に基づいて、指定のサーバに指定のマニフェストを適用するOpenStackの構築ツール。 実行オプションはこちら。「--gen-answer-file:アンサーファイル作成」「--answer-file:アンサーファイルに基づきデプロイ」「--allinone:オールインワン構成でデプロイ」
Ansible:OpenStackモジュールあり。基盤(OpenStack自体)のデプロイよりは、OpenStackの自動操作用か?
MAAS+Juju:OpenStackのプロビジョニングが可能。Ubuntuディストリビューションが対象。jujuはansibleと同じく構成管理ツール。
Conjure-up:jujuの自動構成ツールらしい?
pip:pip パッケージ。Pythonパッケージなどをインストールする際に利用。
OpenStackの商用ディストリビューション Red Hat OpenStack Platform:Red Hat社による商用ディストリビューション。
Ubuntu OpenStack:Cacnonical社による商用ディストリビューション。
SUSE OpenStack Cloud:Susu社による商用ディストリビューション。
Rackspace Private Cloud:Rackspace社によるクラウドサービス(プライベートクラウド)。
Mirantis Cloud Platform:ミランティス社による商用ディストリビューション。

251:管理・共有サービス

ココは完全に各コンポーネントの理解を問う所ですね。

251.1 アイデンティティサービス、認証と認可(Keystone)【重要度:6】

 この表覚えましょう。

★重要プロセス/設定ファイルについて

プロセス名 設定ファイル 説明
- keystone.conf Keystoneの設定ファイル。
httpd - apacheなどのwebサーバが利用されるので、一応書いておく。
- logging.conf ログレベル変更用ファイル(他のサービスは基本的に<サービス名>.confでの変更。keystoneとhorizonのみ例外)

★重要コマンドについて

コマンド 説明 補足
openstack project create/delete/show/set <name> プロジェクトの作成削除参照更新。 ≒keystone tenant-create/delete/get/update <tenant_name>
openstack project list プロジェクトの一覧表示。 ≒keystone tenant-list
openstack user create/delete/show/set <name> ユーザの作成参照更新削除。 ≒keystone user-create/get/update/delete <user_name>
openstack user set --password <password> <user_name> ユーザのPW変更。 ≒keystone user-password-update --pass <password> <user_name>
openstack user list ユーザの一覧表示。 ≒keystone user-list
openstack role create/show/set/delete <name> ロールの作成参照更新削除。 ≒keystone role-create/get/update/delete <role_name>
openstack role list ロールの一覧表示。
openstack role add --user <user_name> <role_name> 権限紐付けはこのコマンドで実施する。 ≒keystone user-role-add --user <user_name> <role_name>
openstack role assignment list 権限紐付けの参照。
openstack domain create/show/set/delete <name> ドメインの作成etc..
openstack catalog list/show 利用可能なOpenStackコンポーネントの表示・詳細表示。
openstack endpoint 色々 OpenStackのエンドポイントの作成・表示などが可能。
openstack service create/delete/show <name> OpenStackのコンポーネントの作成が可能。
openstack quota list/set/show 各テナント毎のクオータの設定・表示が可能(コンピュート/ネットワーク/ストレージ)。
openstack limits リミット値を表示可能。
openstack usage list/show 簡単なテナントの統計を表示。

★その他覚えておくことリスト

対象 説明 補足
マルチリージョン化 AZを分けるためには、keystoneだけは複数のDCを跨ってクラスタ化(DB上)しておく必要あり。 参考
curlによるサービスカタログ確認 keystoneでの認証後、OpenStack環境で利用可能なエンドポイントの一覧を参照できる。 どちらかというと、251.2の内容か。

251.2 ダッシュボード(Horizon)とRESTful API【重要度:3】

Dashboard (horizon) は、クラウド管理者やユーザーがさまざまな OpenStack のリソースとサービスを管理できるようになるウェブインターフェースです。
 また、RESTful APIについてはHorizon限定というわけではないですが、Curlにて各種CLI操作と同等のコマンドが発行できるよ!と覚えておきましょう。(初回リクエストに必要なToken取得は特に高頻度で質問が出ます)

 この表覚えましょう。

★重要プロセス/設定ファイルについて

プロセス名 設定ファイル 説明
- local_settings.py Dashboardをカスタマイズ(見た目の変更やhttps化など。)可能なファイル。変更後、webサーバの再起動が必要。ログレベルの変更も可能

★重要コマンドについて

コマンド 説明 補足
curl ご存知CLIでのhttpリクエスト確認コマンド。トークンの取得及び各種操作に利用可能。
openstack token issue tokenを取得するコマンド。 ≒curlコマンドによるリクエスト。

★その他覚えておくことリスト

対象 説明 補足
ダッシュボードでの VNC クライアント操作について ブラウザーが HTML5 Canvas と HTML5 WebSockets をサポートしている必要があり。 novncにて接続する。
HTTPでのヘッダー ①リクエスト時にTokenが返却されるヘッダーは、"X-Subject-Token"。②取得したTokenを利用してAPI発行する際に、Tokenを埋め込むヘッダーは、"X-Auth-Token"

251.3 モニタリング(Ceilometer)【重要度:2】

 この表覚えましょう。

★重要プロセス/設定ファイルについて

プロセス名 設定ファイル 説明
ceilometer-agent-compute ceilometer.conf 各コンピュートノードで実行され、リソース使用統計をポーリングします。将来的には他の種類のエージェントも作成されるかもしれませんが、現時点ではコンピュートエージェントに注力しています。
ceilometer-agent-central インスタンスやコンピュートノードに関連付いていないリソースの使用統計をポーリングします。
ceilometer-agent-notification メッセージキューからメッセージを読みだして、イベントや計測データを作成します。
ceilometer-polling ポーリングプラグイン(pollsters)により計測されたデータを統合的に取得。

★重要コマンドについて

コマンド 説明 補足
openstack metric resource list ceilometerで確認可能なリソースを一覧表示する。 ≒ceilometer meter-list
openstack metric resource show <id> リソース詳細を確認する。 旧コマンドは不明。statisticsかsample-listか。
openstack metric measure show <id> データを表示する。 旧コマンドは不明。statisticsかsample-listか。

251.4 オーケストレーション (Heat)【重要度:3】

 この表覚えましょう。

★重要プロセス/設定ファイルについて

プロセス名 設定ファイル 説明
heat-api heat.conf OpenStack 独自の REST API を提供します。 受け取った API リクエストを、 リモートプロシージャコール (RPC) 経由で heat-engine に送信します。
heat-api-cfn AWS CloudFormation 互換の AWS Query API を提供します。受け取った API リスクエストを RPC 経由で heat-engine に送信します。
heat-engine テンプレートの起動全体を指揮し、API 利用者に返すイベントを生成します。

★重要コマンドについて

コマンド 説明 補足
openstack stack create -t <template> <name> スタック(テンプレートで作成された環境)を作成する。 ≒heat stack-create -f <template> <name>
openstack stack list スタックを一覧表示する。 ≒heat stack-list
openstack stack delete <name> スタック(テンプレートで作成された環境)を削除する。 ≒heat stack-delete <name>

★その他覚えておくことリスト

対象 説明 補足
heat-manage コマンド。DB操作の支援ツール的な位置づけ。
heat-keystone-setup Heat 設定スクリプト。現在は利用非推奨の様子。
heat-keystone-setup-domain Heatドメイン作成スクリプト?
HOT(HOT:Heat Orchestration Template) 仮想サーバーや仮想ネットワークなど構築したいリソースを定義するYAMLファイル。パラメータは以下。heat_template_version(バージョン)、description(説明)、parameter_groups(オプション)、parameters(インプットパラメータ)、resources(デプロイリソース)、outputs(アウトプットパラメータ)、conditions(条件・状態を定義?)

251.5 イメージサービス (Glance)【重要度:9】

 この表覚えましょう。

★重要プロセス/設定ファイルについて 

プロセス名 設定ファイル 説明
glance-api glance-api.conf Glanceのメインプロセス。イメージの保存先は設定変更が可能(CephやSwift、S3など)。filesystem_store_datadirで格納先を設定。
glance-registry glance-registry.conf メタデータの読み書きを担うプロセス。
glance storage adapter
- glance-cache.conf 起動に使用したイメージのキャッシュ化に関する設定ファイル。filesystem_store_datadirでキャッシュの格納先を設定。
- policy.json 各コンポーネント毎に存在し、ユーザからの操作に必要な権限を設定するファイル。

★重要コマンドについて

コマンド 説明 補足
openstack image list イメージの一覧表示 ≒glance image-list
openstack image show <image> イメージの詳細表示 ≒glance image-show <id>
openstack image set/delete/save <image> イメージの操作コマンド
openstack server image create <server> スナップショット取得コマンド
glance-cache-cleaner キャッシュクリーナー 参照
glance-cache-manage キャッシュの参照・削除用コマンド 参照
glance-cache-prefetcher CLIでキャッシュ乗せるためのコマンド? 参照
glance-cache-pruner image_cache_max_sizeを超えた場合にキャッシュの一部をクリアする 参照
glance-scrubber 削除済みのイメージをクリアする 参照

★その他覚えておくことリスト

対象 説明 補足
/etc/glance/schema-image.json
guestfish guestfish プログラムは、仮想マシンイメージ内のファイルを編集できる、 libguestfs プロジェクトのツールです。 参照
guestmount, guestumount イメージのファイルシステムを直接マウントするコマンド。libguestfs プロジェクトのツール。 参照
libguestfs tools (virt-*) イメージを操作するコマンド。(例:edit/df/resize/sysprepなど) 参照
cloud-init インスタンスの初期設定を行うためのデファクトパッケージ 参照
disk-image-create Diskimage-builder は、さまざまなディストリビューションとアーキテクチャをサポートする自動ディスクイメージ作成ツールです。 参照

254:インフラサービス

ココも完全に各コンポーネントの理解を問う所ですね。

254.1 ネットワーキングサービス (Neutron)【重要度:7】

 この表覚えましょう。

★重要プロセス/設定ファイルについて

プロセス名 設定ファイル 説明
neutron-server neutron.conf neutron-server は、OpenStack Networking API からのユーザー・リクエストを構成済みのプラグインに中継する Python デーモンです。コントローラノードに配置される。(他のコンポーネントは基本的にネットワークノード。l2系はコンピュートノードにも。
neutron-dhcp-agent dhcp_agent.ini すべてのテナント・ネットワークに DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) サービスを提供します。
neutron-l3-agent l3_agent.ini L3 でのフォワーディングや NAT (ネットワーク・アドレス変換) によるフォワーディングを行うことで、テナント・ネットワーク上の VM が外部ネットワークへアクセスできるようにします。
neutron-metadata-agent metadata_agent.ini インスタンスにメタデータサービスを提供する OpenStack Networking エージェント。
neutron-linuxbridge-agent/neutron-openvswitch-agent ml2_conf.ini/linuxbridge_agent.ini いわゆるl2エージェントだが、OpenStackでは複数のバリエーションから選択して構築できる。
- policy.json 各コンポーネント毎に存在し、ユーザからの操作に必要な権限を設定するファイル。

★重要コマンドについて

コマンド 説明 補足
openstack network agent list サービスの一覧表示 ≒neutron agent-list
openstack network create/delete 仮想ネットワーク作成・削除 ≒ neutron net-create/net-delete
openstack network list ネットワークの一覧表示 ≒neutron net-list
openstack subnet list サブネットの一覧表示 ≒neutron subnet-list
openstack subnet create/show/set/delete <name> サブネットの作成・参照・更新・削除 ≒neutron submnet-create/show/update/delete
openstack router create/show/set/delete <name> 仮想ルータの作成・参照・更新・削除 ≒neutron router-create/show/update/delete
openstack router add subnet <router_name> <subnet_name> 仮想ルータをサブネットへ接続 ≒neutron router-interface-add <router_name> <subnet_name>
openstack router remove subnet <router_name> <subnet_name> 仮想ルータをサブネットへから切断 ≒neutron router-interface-delete <router_name> <subnet_name>
openstack ip
openstack security group
neutron-openvswitch-agent
neutron-ovs-cleanup

★その他覚えておくことリスト
NWの基礎的な知識を学習しておくと良いと思います。
L2エージェント(linuxbridge/openvswich)やL3エージェントなど。

254.2 コンピュートサービス (Nova)【重要度:7】

 この表覚えましょう。

★重要プロセス/設定ファイルについて

プロセス名 設定ファイル 説明
nova-api nova.conf APIリクエストを受け付けるためのコンポーネント。
nova-cert -
nova-compute nova-compute.conf コンピュートノードへ配置される。ノード上のインスタンスの管理を担う。
nova-conductor - novaに関する連係動作やデータベースクエリを提供する
nova-scheduler - インスタンスを起動するコンピュートノードを決定する。
nova-api-metadata -
nova-cells -
nova-consoleauth - novaコンソールに関する認証機能の提供。
nova-novncproxy - Websocketを使用してブラウザでのVNC機能を提供する
nova-spicehtml5proxy -
nova-xvpnvncproxy -
- policy.json 各コンポーネント毎に存在し、ユーザからの操作に必要な権限を設定するファイル。

★重要コマンドについて

コマンド 説明 補足
openstack compute service list サービスの一覧表示
openstack flavor
openstack security group create <name>
openstack security group rule create <name>
openstack security group rule list
openstack keypair create <name>
openstack server list インスタンスの一覧表示
openstack server show <name> インスタンスの詳細表示
openstack server create インスタンス作成
openstack server start/stop インスタンス起動/停止
openstack server start/stop インスタンス起動/停止
openstack server add floating ip <instance_name> <ip> フローティングIPをインスタンスに付与する。 ≒nova floating-ip-associate <instance_name> <ip>
openstack server remove floating ip <instance_name> <ip> フローティングIPをインスタンスから解除する。 ≒nova floating-ip-disassociate <instance_name> <ip>
openstack floating ip set --port <port> <floating-ip> フローティングIPをポートに付与する。 ≒nova floating-ip-associate --port <port> <floating_ip>
openstack floating ip unset <floating_ip> フローティングIPをポートから解除する。 ≒nova floating-ip-disassociate <floating_ip>
openstack server add security group <instance_name> <security_group> セキュリティグループをインスタンスに付与する。 ≒nova add-secgroup <instance_name> <security_group>
openstack console url show <name> VNC コンソールを取得して Web ブラウザでのアクセスを可能とする(タイプも表示される)
openstack compute service list Novaのサービス一覧を表示させる。
openstack aggregate ホストのグループ化コマンド?
openstack availability zone list AZの確認が可能なコマンド。
openstack host list/set/show novaの各サービスがどのノードで動作しているか、リソース状況はどれくらいか、などを確認可能。また、メンテナンス変更等も可能。
openstack hypervisor list/show/stats show コンピュートノードのハイパーバイザの情報、統計等を確認できる。

★その他覚えておくことリスト

対象 説明 補足
利用可能なHV KVM,Xen,ESXi,Hyper-Vなど 参照
スケジューリングドライバの種類 MultiScheduer,SimpleScheduler,ChanceScheduler,FilterScheduler 参照

254.3 ブロックストレージ (Cinder)【重要度:6】

 この表覚えましょう。

★重要プロセス/設定ファイルについて

プロセス名 設定ファイル 説明
cinder-api cinder.conf Cinderのコアコンポーネント
cinder-scheduler ボリュームを作成するのに適切なストレージノードを選択します。 nova-scheduler と同様のコンポーネントです。
cinder-volume cinder-scheduler などの サービスやプロセスと直接やり取りを行います。また、メッセージキュー経由でもこれらのプロセスと連携します。 Block Storage サービスへ送られた読み出し、書き込みリクエストに応答し、状態を管理します。利用可能なストレージはLVM、NFS、GlusterFS、Ceph、Object Storage (Swift) など。
cinder-backup あらゆる種類のボリュームのバックアップをバックアップストレージプロバイダーに提供します。 利用可能なストレージはLVM、NFSなど。

★重要コマンドについて

コマンド 説明 補足
openstack backup create/show/delete <name> バックアップを作成・参照・削除する。 ≒cinder backup-create/show/delete
openstack backup restore <backup_id> <volume_name> バックアップからリストアする ≒cinder backup-restore <backup_id>
openstack snapshot
openstack volume type create <name> volume typeを作成する
openstack volume create <name> volumeを作成する
openstack volume list volumeを一覧表示する
openstack volume backup create <バックアップ対象volume_name> ボリュームのバックアップを作成する
openstack volume backup list 作成したバックアップのリストを確認する
openstack server add volume <instance_name> <name> インスタンスへブロックストレージを接続する
openstack server remove volume <instance_name> <name> インスタンスからブロックストレージを接続解除する
nova (storage固有の側面)

★その他覚えておくことリスト

対象 説明 補足
バックエンドをNFSにした場合のマウントポイント /var/lib/nova/mnt コンピュートノード側。例題より。

254.4 オブジェクトストレージ (Swift)【重要度:2】

 オブジェクトストレージは冗長化された分散ストレージです。
 APIでのみ操作可能で、リアルタイムなデータ操作処理には向きませんが、
 動的にノード追加が可能だったり、大規模な非構造データを低コストで管理できると言われています。

 この表覚えましょう。

★重要プロセス/設定ファイルについて

プロセス名 設定ファイル 説明
swift-proxy-server proxy-server.conf HTTP リクエストを受け付け、ファイルのアップロード、メタデータの変更、コンテナーの作成などを行います。ウェブブラウザーに対するファイルやコンテナーの一覧表示も行えます。性能を向上させるために、プロキシーサーバーがキャッシュを使うこともできます。
swift-account-server account-server.conf Object Storage で定義されるアカウントを管理します。
swift-container-server container-server.conf Object Storage 内でコンテナーやフォルダーの対応付けを管理します。
swift-object-servers object-server.conf ストレージノードにおいて、ファイルなどの実際のオブジェクトを管理します。
housekeeping processes

★重要コマンドについて

コマンド 説明 補足
swift stat ステータスの確認
openstack container create/delete <container_name> コンテナを作成/削除する
openstack container list
openstack object create <container_name> <file> fileのアップロードを実施する
openstack object list <container_name> Swift上のファイルの一覧表示
openstack object save <container_name> <file> fileのダウンロードを実施する
openstack object delete <container_name> <file> fileを削除する(swift上で)

★その他覚えておくことリスト

対象 説明 補足
リングについて データとそのデータを格納する物理的な位置を対応づけるテーブル。ツール(swift-ring-builder)で構成する。

受験結果

無事、合格しました。
正解率は63%。。ギリギリでしたw

後で知りましたが、こちらのテキストは割と有効なようです。
私は使用していませんが、合格を狙っている人は検討しても良いかと思います。
ちょっと高いですが・・・

OpenStack Masakari と言うのが出題され、焦りましたw
個人的にはCinderまわりとNeutronまわりが危うかったので、もし更新の時受験する場合はもう少し深い知識が必要かなと思いました。

本エントリは本当最低限の知識と思われます。

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