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IPv6Advent Calendar 2019

Day 19

で、最近のIPv6普及率は?

Last updated at Posted at 2019-12-18

はじめに

この記事は IPv6 Advent Calendar 2019 の 19日目の記事として投稿しています。

IPv6普及率って?

IPv6なんて流行ってないねーって話ばっかり聞きますが、実際どうなんでしょう?普及率上がってるといわれても、全然実感ないよ!って人がほとんどだと思いますが、そもそも IPv6普及率ってなんやねん

ということで、日本でのIPv6普及率について、公開情報からどれだけわかるかなーということで少し調べてみました。ちなみに、個人的にIPv6に結構関わってるので、下記の内容にバイアスが掛かってるであろうことはお伝えしておきます。

アクセス網ベース

いわゆる一般ユーザがお家で使ってたり、携帯で使ってたりするネットワークが、どれだけいままでの IPv4に加えて、IPv6 にも対応したか。企業ネットワークも含まれたり。これを調べると、コンテンツを消費する側の対応状況が見えてくるかと思います。

IPv6普及・高度化推進協議会の

アクセス網におけるIPv6の普及状況調査

を見ると、2019年9月現在で

  • フレッツ光ネクストのIPv6普及率 68.2%
  • KDDI AUひかり 100% (2014年12月〜)
  • CTCコミュファ光 100% (2019年9月〜)

これだけ見ると、もうほぼほぼ普及してるじゃん!とか思っちゃいますが、データにはCATVさんを含む ISP だとか、携帯キャリア、公衆Wi-Fi、企業ネットワークなどの対応状況についてのデータは含まれていません。じゃぁ実際どれぐらい普及してるんだろう?と考えると、なかなか直接的なデータがありません。困った時の Google先生!ということで、多分みんな Google は使ってるよね?とか考えると、Googleが公開しているデータが指標として使えそうです。かれらのウェブサイトにアクセスしたユーザが、IPv6でもアクセスできたユーザであったかどうか、その割合についてのデータを公開してくれています。

ということで、グラフから読み取るに、2019年12月現在では、アクティブなユーザの25%〜30%は、IPv6でアクセス可能なネットワークにいると考えていいのかな?

また、

を見る限り、インターネット利用端末の種類は、2010年以降、携帯の方が多いようなので、モバイルキャリアさんの頑張りによって、今後アクセス網でのIPv6普及率も、さらに伸びたり、伸び悩んだりするのかもしれません。

FQDN ベース

これを調べることで、コンテンツを提供する側での、IPv6対応の度合いが見えてくるかと思います。

Alexa と呼ば得れるさまざまなWebサイトのアクセス数ランキングを提供しているサイトがありますが、そのデータをベースに日本でのウェブサイトでのIPv6対応について解析したデータが公開されています。

IPv6 Deployment Status

これによると2019年12月17日現在でAAAA(IPv6アドレス)がついている Webサイトが 16%、メールサーバが 25%、DNSサーバ が 68% だそうです。

んー肌感覚的にはもっと少ないイメージでしたが、アクセス数が多い上位サイトを対象としているとはいえ、結構 IPv6 アドレスついてますね?

なお、もっと広範囲に日本のサイトに AAAA(IPv6アドレス)がついているかを調べた鍋島さんの調査によると

2019年11月19日現在では

  • FQDNベース:2.98%
  • ドメインベース:1.88%

とのことです。これぐらい低いと、みなさんの肌感覚的な IPv6の普及率と近いでしょうか?

トラフィックベース

CDN屋さんで有名な Akamai さんが、ご自身のCDNで見えているトラフィックでの IPv6 の割合を公開しています(厳密には、セッションベースなので、Googleさんのデータと同じく、トラフィックベースではないですが)

インターネットの現状 - IPv6 の普及状況の可視化

を見ると、日本は 2019年12月18日現在では 34% ぐらいですかね?前に上げた Googleさんのデータとも併せて考えると、コンテンツを消費する側の IPv6普及率は3割を越えつつあるといってもよさそうです。

あと、まだ公開されていないデータに言及するのもどうかと思いますが、Internet Week 2019で話された内容によると、IPoE 事業者さんで観測したデータでは、IPv4とIPv6のトラフィックの割合がほぼイコールにまでなってきたそうです。単純に考えれば、コンテンツを消費するユーザ側がIPv6に対応したら、トラフィックの5割がIPv6のトラフィックで占めるようになるってことですね。
……この IPv6 のトラフィック、だれが流してるの?というと、FQDNベースのIPv6対応の寂しさから考えるに、Google, Facebook, CDN屋さんのようです。動画ベースのサービスを持っているから、というのもあるのでしょうけど、なかなか強いですね……

我が家でのIPv6普及率

我が家には、妻と私、子供2人がいます。ネットワークは、IPoE で IPv6に対応しています。子どもたちは暇さえあれば、AppleTVや iPadで別々にYoutubeを見ているので、トラフィックベースでは IPv4 を越えて、圧倒的に IPv6 が多くなっています。ということで、現時点では妻と私はIPv4サイトの利用が、子供たちはIPv6サイトの利用が支配的といった感じです(いや、だからどうしたって話ですが)

まとめ

普及してないと言われるほど、利用が進んでいないわけじゃないし、普及してるよ!と言えるほど浸透もしてないといった感じでしょうか。
人の立ち位置によって、普及率の捉え方、置かれている状況が違うので、よくわからんというお話でした<おいっ

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