■前提#
利用データは、以下のサイトにある「サンプル - スーパーストア.xls」をしております。
※DataSaberの試練で使うものです。
http://bit.ly/DSOrdealData
外観としては、3つのカテゴリ(家具、家電、事務用品)のいろんなメーカの商品を全国で販売している企業の取引データ(取引商品、売上、利益、など)というデータ内容になっております。
■今回の内容#
エクセル、SQLで使う関数とTabaleauの関数は似てるものが多いのですが、
このFIXED関数は初見で最初は意図が分かりませんでした。
自分なりの理解の仕方を以下に示します。
①普通に「カテゴリ」別売上を出す##
利用データをTabaleauに取り込み、カテゴリ別に売上状況を可視化した場合、以下の表現になると思います。
ここでの「合計(売上)」は、計算式で示すと「SUM([売上])」です。
②FIXED関数を使って「カテゴリ」別売上を出す。(関数自体の説明は後で)
計算フィールドを起こして、項目名と式を書いていきます。
で、①と同じように「カテゴリ別」に売上を出します。(参考として普通に出した「カテゴリ別」売上を横に)
ここまでは値が一致していることがわかるかと思います。
③項目を追加した場合の挙動を比較##
__普通の方(①)__で、「カテゴリ」と「合計(売上)」の間に「顧客区分」という新たなデータ項目を差し込むと、Tabaleauが計算してくれて、以下のように表現されます。(カテゴリ×顧客区分で合計(売上)を分解してくれる)
__FIXED関数を使うの方(②)__で、「カテゴリ」と「合計(売上)」の間に「顧客区分」を差し込むと、Tabaleauが計算してくれて、以下のように表現されます。
なんと、こっちではカテゴリ×顧客区分で合計(売上)を分解してくれないんですね。
なぜこのような挙動になるのか、FIXED関数の自分の理解を踏まえ、次に展開します。
④自分の理解##
FIXEDは、英語で「固定する」という意味で、今回使用した式は、__{FIXED [カテゴリ]:SUM[売上]}__でした。つまり、カテゴリ別で売上を合計した値を固定してデータソースとは別に持っていてね、と宣言している、と理解しています。図にすると↓の感じです。
FIXED関数により切り出したデータを__固定__して持つ宣言をしてたため、途中でいろんなデータ項目を差し込んでも微動だにせず、固定された値を出し続けている。と理解してます。
⑤どういうシーンで使うのか##
私はよく値をある観点で細分化していく足、それの占める割合って何%なのかをよく気にしていたり、業務上表現を求められることも多いため、FIXED関数を使って↓のように表現することが多いです。
※売上に占める割合 = 売上 ÷ FIXED_合計(売上)
※割合比較しやすいように、横に棒グラフを添えてます。
カテゴリ別の売上を固定して持っているため、それに占める〇〇の割合の〇〇の項目を差し替えるだけですぐその値をかしか知ることができます。
ともにFIXED関数で切り出されたカテゴリ別売上合計を保持し続けてくれるので、過ぎに占める割合をだせることができる、というわけです。
⑥まとめ##
FIXED関数
FIXEDで宣言(切り出)した値を固定(保有)し続けてくれる関数。絶対に値が変わることがない
いつ使うのか
私は〇〇に占める割合を出すときに便利でよく使います。
Tableau初心者の私だとまだこれぐらいしか使い道を見つけていませんが
おそらくはるかに次元の違う使い方が多くあると思いますが、それはおいおい見つけていきたいと思います。
以上!
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!