インスタンスタイプを変更した際に、変更後インスタンスに接続できなくなってしまった。
m5aからm6aに変更する予定の人、やってみて同事象にハマった人の参考になれば。
と言ってもおそらく、6世代インスタンスに変更する際は共通して気を付ける必要がある。
やりたかったこと
EC2のインスタンスタイプをm5aからm6aに上げたい。
起こったこと
インスタンスタイプ変更は正常に完了。
完了後ヘルスチェックに失敗、RDPにて接続できない。
調査
スクリーンショットでイメージを出すとログインの画面となっている。
→そのため、起動は成功している。
サポートを起票したところ、ENAドライバーのバージョンが古いとElastic Network Interface のアタッチメントに失敗するケースがある旨回答。
原因
信じるべきは、やはりサポート。
Elastic Network Adapter (ENA)のバージョンが古かったため、アタッチに失敗していた。
失敗したイスタンスのENAバージョン:1.5
推奨のENAバージョン:2.0以上
2018年以前に作成したインスタンスで作成時からENAドライバーのバージョンを上げていなかった。(気にしてもいなかった、が表現としては正しいか・・・)
対応の手順(Windows)
1.ローカル管理者でログイン
PowerShellを開く。
2.Powershellのバージョンを確認
$PSVersionTablee
PSVersionが5.0以上であることを確認。
古かったら、ブラウザベースでやろう!3.0だと手順5のコマンドがなくて詰みます。
3.ENAのバージョンを確認する。
コマンド
Get-WmiObject Win32_PnPSignedDriver| select devicename, driverversion | where {$_.devicename -like "*Amazon Elastic Network*"}
出力例
devicename driverversion
---------- -------------
Amazon Elastic Network Adapter 1.5.0.0
2.0未満であることを確認。⇒2.0以上なのであれば、別の原因。
4.最新のドライバーパッケージをダウンロード。
invoke-webrequest https://ec2-windows-drivers-downloads.s3.amazonaws.com/ENA/Latest/AwsEnaNetworkDriver.zip -outfile $env:USERPROFILE\AwsEnaNetworkDriver.zip
5.Zipファイルになっているドライバーパッケージを解凍
expand-archive $env:userprofile\AwsEnaNetworkDriver.zip -DestinationPath $env:userprofile\AwsEnaNetworkDriver
6.ディレクトリを移動
cd AwsEnaNetworkDriver
7.インストーラーを実行
.\install.ps1
再起動されたことを確認し、インスタンスタイプを変更する。
反省
インスタンスタイプを変更する場合は、プロセッサーの互換性以外にもドキュメントを確認する。
公式の参考情報