こんにちは。
日本マイクロソフトの向井です。
こちらの記事では、マイクロソフトのRPA
Power Automate for desktop で 前月のフォルダから今月のフォルダにファイルをコピーする方法
すなわち
フォルダN内にあるファイルをフォルダN+1にコピーする方法
をご紹介します。
0. フローの全体像
大まかな流れは
①指定したフォルダー内にあるファルダ―の一覧を取得する
②フォルダー名から月の数字を取得する
③+1した月のフォルダーを作成する
④ファイルをコピーする
という流れになります。
1. 指定したフォルダー内にあるファルダ―の一覧を取得する
「フォルダー内のサブフォルダーを取得」アクションを使用します。
例)「売上」フォルダ内の「売上1月」,「売上2月」…などのフォルダ名を一覧で取得できます
設定
実行結果と解説
リストの一番上のアイテムはFolders[0]になります。
フォルダ名はFolders[0].Nameに格納されます。
2. フォルダ名から数字を取り出す
例)「売上1月」というフォルダ名から1を取り出します。
設定
元のテキストに、元となるフォルダ名を設定し、数字部分を切り出します。
例)「売上1月」の「売上」と「月」の間の数字を切り出す
※画像の例では「フォルダ1」から「フォルダ」の後に続く「1」を切り出しています。
事項結果と解説
CroppedTextに切り出した数字がテキスト形式で格納されます。
3. 切り出した数字をテキスト型から数値型に変換する
設定
実行結果と解説
4. 数値に1をプラスする
例)売上1月フォルダが最新の場合、売上2月フォルダを作成するために、1+1をします。
設定
新しい変数NewVarにTextAsNumber+1を格納します。
実行結果と解説
TextAsNumberには1が入っているため、NewVar=1+1=2となります。
5. 新しいフォルダーを作成する
設定
新しいフォルダを作成する場所を指定します。
例)売上フォルダ
新しいフォルダ名の数字部分にNewVarを使用します。
例)売上%NewVar%月
実行結果と解説
新しいフォルダ名がファルダ2になっていることが確認できます。
6.ファイルをコピーする
設定
コピーするファイルを指定します。
コピー先のフォルダとしてNewFolderを指定します。
実行結果と解説
まとめ
規則的に命名されたフォルダーを扱うシナリオなどに参考になればと思います。