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【Microsoft Build 2023】Power Platform 関連の発表まとめ【速報】

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こんにちは。日本マイクロソフト向井です。
こちらの記事では、2023年5月に開催されたMicrosoft Build 2023 での Power Plastform 関連の発表内容をまとめてご紹介します。

1. Power Apps

1.1 Copilotの機能強化

1.1.1 チャットベースでキャンバスアプリが作成可能に

これまではPower Apps でCopilotの機能を使用することで、チャットベースでテーブルの作成をすることが可能でした。
今回の発表では、それに加え、ボタンやスクリーンの追加など、キャンバスアプリの作成もチャットベースで可能となるということです。

1.1.2 モデル駆動型アプリデモCopilotが使用可能に

また、モデル駆動型アプリでもCopilotの機能が使用できるようになります。
Dataverse内のデータに関する質問をチャット形式でして回答を得られるようになります。
image.png

1.1.3 ソリューションの中身をCopilotが要約

ソリューション内のテーブル、フロー、アプリなどの各コンポーネントがどのような役割を果たしているかCopilotが説明してくれる機能です。
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1.2 ExcelからDataverse のテーブルを作成

CopilotがExcelファイルの内容を理解し、自動的に列名とデータ型、列の説明、テーブル名を生成してくれる機能です。
データ型の判別は、繰り返し同じデータがある列はテキスト型ではなくきちんと選択肢型として認識してくれるようです。
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キャンバスアプリを作成する時にデータから始めるで、Excelを選択すると、以下の画像のように自動でテーブル列を作成し、アプリを作ってくれるようです。
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1.3 Power Platform カタログ

組織の中で繰り返し利用する、UIコンポーネントやカスタムコネクタをライブラリに登録できる仕組みのようです。

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Power Apps 関連の発表内容はこちらのブログに詳しくまとまっています。(英語です)

2. Power Automate

2.1 Copilot のリリース

Power Automate でもCopilot の機能を使用できるようになります。
フローの作成をしてくれたり、フローの内容を説明してくれたり、Power Automateの製品機能についての質問に答えてくれたりもするようです。

それに合わせてフローデザイナーが一新されたようです。
image.png

こちらはUS環境でパブリックプレビュー中です。

2.2 Power Automate for desktop のカスタムアクションの開発SDKのリリース

RPAのプロ開発(高度な開発)に必要なSDK(ソフトウェア開発キット)が提供されるようです。
これまでPADは市民開発者の方がドラッグアンドドロップなどの簡単な操作でRPAを作成できることがウリでしたが、今後はそれに加えもっと複雑なこともできるようになります。
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こちらはプレビュー中です。

2.3 Hosted RPA がGAに

昨年のBuildで発表のあったHosted RPAがGAになりました。
RPAの実行環境をAzure上で自動ホストすることにより、ユーザー側でRPAのインフラの用意が不要となります。
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Power Automate 関連の発表内容はこちらのブログにまとまっています。(英語です)

3. Power Virtual Agents

3.1 Copilot 機能がGAに

ボットの作成をサポートしてくれるCopilot機能がGAになります。
ただし、対象はUSリージョン、英語ベースのボットのみです。。

3.2 AIによる回答の自動生成、内部ドキュメントへ対応

少し前に発表のあった、Boost Conversations の機能がGenerative Answer という名前になり、できることが増えました。
これまでは指定したパブリックなサイト内からAIが回答を作成する機能でしたが、これからは社内のSharePointサイト等もナレッジの対象として選択ができるようになります。
image.png

こちらの機能は社内外からの問い合わせに回答するボットの作成にとても便利そうだと個人的には注目しています!
こちらは、現在パブリックプレビュー中です。

3.3 アクションの自動生成

PVA には、ユーザーとの会話の遷移によって、Power Automate で作成したアクションを実行する機能があります。
(たとえば、特定の選択肢をユーザーが選んだ場合は担当者に連絡がいくなど)

これまでは、実行するアクションはあらかじめ開発者が要旨しておく必要がありましたが、今後は、あらかじめコネクタやAPIを設定しておくことで、実際のアクションはユーザーとの会話内容により、必要なものを自動的に生成してくれる機能のようです。また、アクションに必要なパラメーターを得るための質問もボットが自動的に作成しユーザーに聞いてくれるようです。
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こちらは現在、Limited Preview です。

PowerVirtual Agents 関連の発表はこちらのブログに詳しくまとまっています。(英語です)

4. Power Pages

4.1 Copilot のリリース

Power Pages でも開発をサポートするCopilot が提供されます。
Webサイトに掲載する文章の自動生成や、Dataverseのテーブルとフォームをチャットベースで作成することが可能になるようです。
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こちらは現在USリージョンでパブリックプレビュー中です。
2023年夏ごろには、ページ作成やサイトテーマ作成、画像生成など新たな機能も加わるようです。

4.2 PVA へのシームレスな連携

Power Pages のサイトに基づいた回答を自動生成するPower Virtual Agents のボットを作成、埋め込みができる機能が出るようです。
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4.3 Power Automate との統合機能

Power Automate に新しくPower Pages トリガーがリリースされました。
これにより簡単に安全にPower Pages 上からフローを実行することが可能になります。
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こちらはプレビュー中です。

4.4 仮想テーブルのサポート

SQL Server やSharePointリストのデータをDataverseのテーブルとして仮想的に扱うことのできる仮想テーブルの機能がPower Pages 上でも使用できるようになります。
image.png

これにより、SQL Server やSharePointのデータにアクセスできるWebサイトを簡単に作成することが可能となります。

Power Pages に関する発表はこちらのブログにまとまっています。(英語です)

こちらの記事で取り上げた以外にもMicrosoft Build 2023では様々な最新情報が発表されるはずです。
以下のサイトからオンデマンド視聴もできますので、是非チェックしてみてください。
MS Build 日本向けサイト

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