この記事はうるるAdvent Calendar 2022の7日目の記事です。
えんフォト開発課のUI/UXデザイナーをしています。
社外でのqiita投稿は初めて!!何を書こうか迷いに迷いましたが、
- 職業を周りに明かすとよく聞かれる質問(+多分疑問に思われていること)の回答
- 体験/行動デザインのおもしろ事例集
この辺を挙げていこうと思います。では行ってみましょう〜!
その前に
現職の肩書はUI/UXデザイナーですが、初心者での入社です。
絶対にやりたい!という熱い想いを選考過程で伝え、受け入れてくれたうるるには感謝しかありません。
そんな私は前職でグラフィックデザインを4~5年→WEBとSNSを2~3年やってきました。
なのでデザイン=紙やWEBの、という認識で読み進めてもらえると有り難いです。
よく聞かれる質問
デザイナーって、何する人?
◯◯のデザイン?違う違う!
すごい聞かれるのが「服のデザインですか?」
これです。世間一般的には"デザイナー=服"なんですかね??
世の中たくさんのデザイナーがいますからね。服、プロダクト、広告、インテリア、環境、建築などなど..
それはさておき、ここでいうデザイナーの仕事は、いわば視覚訴求多めの何でも屋さんです。
言われたものだけ作る人もいれば、企画からする人もいる。
ただ、できることの範囲がとにかく多い!
- 要望のヒアリング
- 競合調査・市場調査
- デザイン企画やコンセプト設定
- 書体や色彩計画
- UI設計
- イラスト描いたり
- キャッチコピーを考えたり
- 写真撮影をしたり
- レタッチしたり
- 時には模型なんかも作ったり
- 駆け出しデザイナーの憧れ:ブランディング
などなど。イラストやコピー、撮影等は本業があるくらいなんですけどね..
予算がなかったり、インハウスだったりするとデザイナーがやることが多いです。
(それも自身の糧となるので、私は何でもやりたい派)
ただ、根本的な仕事内容としては「課題解決」。
この一言に尽きます。
課題課題っていうけどさ
そんなに課題ある?!
はいあります。むしろ世の中課題や改善すべきことしかありません。
「改善点を見つけて、どう解決へ導くか」
きっと皆さんも日々、より良い方法を探りながら業務にあたっていると思います。
これはどんな職種にも言えることですよね。
セールスならより良い提案の仕方とか?
エンジニアなら新しい技術や言語の習得とか?
さて、デザイナーはでどうでしょう。
見る人にどう感じ、どう行動してもらうかを計画検証していくことかと私は思います。
そのための視覚的な(心理的な?)設計を日々行っています。
具体的には
- 情報整理
- 目的達成のための案出し
- 他との差別化
- 伝えたいことの精査や優先順位づけ
- どの段階でユーザーの目に触れる機会を作るか
- 工数出しやスケジュール管理
- 色彩計画
- 色によってイメージがありますよね
- 赤=アクティブ・情熱・生命感・闘争心など
- 青=冷静・爽やか・誠実・憂鬱など
- 黄色=元気・明るい・警告など
- 色によってイメージがありますよね
- 書体の選定
- 書体によってもイメージが変わりますね
- 太いゴシック=強い・視認性◎・元気など
- 細いゴシック=現代的・シンプルなど
- 太い明朝=古典的・インパクトなど
- 細い明朝=優雅・上品など
- 書体によってもイメージが変わりますね
などなどなど挙げ出したらキリがありません。
デザインするにあたり最低限必要なこと
- 何に困っているか/何を解決したいのか
- どうしたいか/どうしていきたいのか
これに尽きます。他にも例えばですが、ターゲットや依頼主の思う「可愛い」の定義なんかを聞けるともっと良いですかね。
キティちゃんもNIZIUも、フリルのついたスカートもCHANELのバッグもぜーんぶひっくるめて「可愛い」んですから。
(余談ですが私にとって虫は超可愛いです。)
完全お任せ!!!でも構いません。
そう言ってもらえるのはとっても有り難いこと
コンセプトがなければ作ります。強みが分からなければ一緒に考えます。
それがデザイナーの仕事です。
ただ、「どんな想いでいるのか・どう感じてほしいのか」をヒアリングしないと双方に食い違いが生まれ、
結局何も伝わらない・ユーザーに見向きもされない・雰囲気だけのモノが世に出てしまうのです。
せっかく時間を費やしたのにそんな結果になってしまったらもったいないですね。
体験・行動デザインのおもしろ事例集
さて、ここからは少し砕けた感じで!
行動デザインによって謎や課題が解決した例をぽんぽん挙げていきます。
こんなちょっとことで変わるんだな〜と思ってもらえれば、
そして日々の困りごとを解決するきっかけにしてもらえれば嬉しいです!
人から聞いたモノ、本で読んだモノ、実体験など混ぜこぜです。あしからず
家での食事中にいつもポケットに手を入れる人
何度注意してもまたすぐポケットに手を入れ戻してしまう。
ヒーターをそばに置くことで解決
(解説)日々の観察と集計の結果、その人の席は風の通り道で手が寒かったらしい。
「だらしない」の一言で片付けず、ちゃんと理由を分析して解決したところがすごい。
洗面台で手洗いをした子供がいつもタオルを落として放置する
毎回落ちっぱなしにされるとストレスもたまります。
長めの手拭きタオルに変更+クリップ固定で解決
(解説)タオルが短いと、背の小さい子供は下に引っ張り落としてしまう。
長めのタオルですぐ手が届くように+クリップで固定すればもう落ちない!
7色展開のノートで赤だけがやたら売れている謎
店頭に7色並べて置いたとことろ、赤いノートだけがやたら売れる。
赤だけ置くようにしたら途端に売れなくなったらしい
(解説)カラバリがあるから、他と比較して赤が魅力的に見えていたようですよ。
ちなみに、広告写真のトマトには必ずヘタがついています。
緑は赤を引き立たせて美味しく見せる効果があるためです
喧嘩ばかりの関係性を修復するには
さきに感謝を伝えてから要望を言うと良い
(解説)もはや心理学ですかね。ポジティブな言葉でワンクッション置くと、指摘もマイルドに伝わります。
仕事においてはできるけど、夫婦や親子となるとなかなかできないのはどうしてでしょうか..改めなくては
靴下を履くのを忘れる子供
毎回何回も言わないと靴下を履かない。同じことを何回も言うのは疲れるものです。
靴下の置き場を洋服棚から玄関に変更で解決
(解説)靴を履くこととセットにすれば忘れない。
靴を散らかす子には、コンビニやスーパーのレジ待ちにあるような足形を玄関に貼っておくのがおすすめ。
食事やゴミを散らかされて日々イライラする親
毎日のことですからね。私は掃除屋じゃなーーーい!と心の中でいつも叫んでいました。
ハンディクリーナーで解決
(解説)従来の掃除機は「掃除機を持ってくる」「コードをさす」の2step。これは思ったより面倒で大掛かり。掃除機でかいし。すぐにサッと使えることは正義です。
余談ですが私は靴下を畳む工程が面倒なので、無印の黒い靴下1種類しか持っていません。ペア探さなくて済みますよ。
ユニクロのロゴが現在に至るまで
もはや国民服であるユニクロ。誰もがきっと1枚は持っているはず?
そんなユニクロのロゴ、最初はえんじ色で丸っこかいものでした。デザイナーの佐藤可士和が社長の柳井さんへヒアリングしたところ、大きく3つの要望があったそうです。
- 世界で通用するブランドにしてほしい
- 日本のブランドと認識してほしい
- 使う人には「ユニクロでいい」と思ってほしい
1&2. ロゴは赤と白で、カタカナ版と英語版を並べてロゴを作成
3.Life wearという言葉を作った
(解説)日本の国旗と同じ色を使い、日本にしかないカタカナでロゴをまとめています。「ユニクロがいい」ではなく「ユニクロでいい」と思ってほしいとのことで、究極の普段着=Life wearというちょっとおしゃれなキャッチにしていますね。
佐藤さんの作るロゴはシンプルなものが多く、「これでいいの!?」と思うことがよくあります。ブランド性と、企画の通し方がうまいんでしょうね〜
最後に
良いUXデザインのヒントは、「そもそもそれで良いのか?」「根本的な課題は?」と現状を疑うこと。こちら現在、ベテランの先輩方から教わり日々訓練中です。
思わぬところに解決策が落ちていたりして、急にひらめいたり、スコーーーン!と一本筋が通った時はなんともいえない気持ちよさがあります。
デザイナーって、面白いです。やろうと思えばなんでもできるんですから。
いい仕事だなって思います。
読んでいただきありがとうございました
明日は @hokutohagi さんです!
よろしくお願いします