はじめに
この記事の目的
研究室の環境構築をwindows10向けにまとめること。今後の環境構築が楽になると嬉しい。研究室のwikiにまとめるのが正しいと思うが、研究室のネットワークに接続しないと閲覧・編集できないためこちらに記載する。また、公然に晒してマシになっていくのを期待してQiitaに書くことにした。Markdown弱者なのでそちらも指摘していただけるととてもありがたい。あとは、単純にQiita始めるきっかけがほしかったのもあったりする。
この記事に書かないこと
書かないけどちゃんとやってください。
- 研究室内のネットワークの話、それに付随してプロキシの話。
- こっちは大学のマニュアルなど見て頑張ってください。
- Office356とか
- こちらも大学のページを見てください
研究室のネットワークの話は、研究室のネットワークを使うときには必要になりますが、自宅ネットワーク等では不要です。
書くこと
ネットワークが適切に使えるという大前提で、研究室で使う LaTeX
、 Python
の環境であったり、その他便利な環境を作るための手順を説明します。動作環境は、Windows10とします。
実際にやること
下記リンクにあるファイルを実行すれば、研究室で必要な環境の最低限が作れるようにしましたので、そちらを参考にしていただくのがよいかと思います。
https://github.com/kumazawajiro/lab_environment
そのほか個人の主観であると便利なもの等についても以下で触れているので、興味がある方は読んでみてください。
実行時の注意
2点だけ。
- スリープ状態になると爆死します。スリープ状態にならないように最初に設定しておくこと
- 研究室内のネットワーク下でやるなら、汎用プロキシを
Connect
にする
chocolatey
の導入
以後の作業を楽にするために導入します
環境構築といえば、いろんなアプリケーションの本家サイトにいって頑張って .exe
を探して落としてくるということを想像しがちですが、こいつを導入すればその作業が対外不要になります。公式サイトはこちら。下記コマンドをコピペするにあたり公式に飛んだ方が楽かもしれない
方法
公式にある通りです。コマンドプロンプトかpowershellを管理者権限で開きます。 win+x a
で開けます。
コマンドプロンプト
の場合
@"%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -NoProfile -InputFormat None -ExecutionPolicy Bypass -Command "iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))" && SET "PATH=%PATH%;%ALLUSERSPROFILE%\chocolatey\bin"
powershell
の場合
Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))
と入力するだけ。簡単。
yes
とかno
とか聞かれた気もするので、聞かれたら取り合えずy
とかyes
とか答えてください。
Python環境を作る(急務)
研究室で扱うプログラミング言語は今後しばらくPythonになると思われるので、Pythonを実行できる環境を作りましょう。Anacondaを入れればよいと思います。
Anacondaについて
方法
先述したchocolatey
がインストールされた環境であれば、管理者権限でpowershellを開いて、
choco install anaconda3 --params="/AddToPath:1" -y
と入力するだけでインストール可能です(どうしてもパスを通したくない人は`--params="/AddToPath:1"`なしで実行してください)。簡単。終わったら、そのまま
> ```
refreshenv
と入力し、続けて
python --version
と入力してみてください。
> Python 3.5.4 :: Anaconda 4.0.0 (64-bit)
みたいなのが出るはず(数字は`Python 3.x.x`であれば問題ない)。
一応、公式のダウンロードページのリンクも貼っておきます。
[https://www.anaconda.com/download/](https://www.anaconda.com/download/)
ここから落とすならversionは3にしてください。2と3でかなり挙動が違います。
### `flake8` の導入(参考)
規約に従ったPythonのコードが書けているかを確認するツール。要するに、世間的な意味で綺麗なコードが書けているか確認できるやつです。
#### 方法
コマンドプロンプトで
> ```
conda intall flake8
LaTeX環境を作る
卒論とかの文書を書くときに使います。Wordが数式との親和性が低すぎるのでLaTeXを使います。慣れるまでは面倒化もしれませんが、慣れると普通の文書もLaTeXで書きたくなります。
texlive の導入
時間がかかります。暇なときにやりましょう。諸々の都合でこいつを先に書きますが、研究室での最初の使用は夏のゼミ合宿のための内容をまとめることなので、そこまでやらなくてもいいでしょう。ただし2017年度の環境構築を手伝った印象だとなぜかうまくいかないというのが多発したので、早めにやっておいた方がよいでしょう。
方法
普通に.exe
落としてポチポチすると失敗することが多い。以下の方法でやればたぶん失敗しない。
-
ここから
install-tl-windows.exe
を落としてくる。 - (デフォルトだとダウンロードフォルダに
install-tl-windows.exe
がいるはずなので、)コマンドプロンプトを開いてダウンロードフォルダに移動する。 -
install-tl-windows.exe
と入力する - 指示に従ってポチポチする。
です。終わったらコマンドプロンプトを再起動して、
platex --version
としてみて、バージョン情報が出たら成功していることが確認できます。
### [TeXstudio](https://www.texstudio.org/)の導入
LaTeXを書くためのエディタ。texliveを落としたときについてくるTexworksより強いのでこちらを推奨。
#### 方法
例のごとく
> ```
choco install texstudio
個人的なおすすめ
Atomエディタ
Atomエディタを入れてしまえば強いと思っている。これも
choco install atom
で落とせる。こちらの環境構築は別記事で書きます。
### ctrl2caps(ある種のハラスメント)
`Caps Lock`という悍ましいキーが存在するので、`ctrl`キーにしてしまう方が良いと僕は思っています。なので
[https://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/bb897578.aspx?f=255&MSPPError=-2147217396](https://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/bb897578.aspx?f=255&MSPPError=-2147217396)
にある手順に従って変えると良いと思います。ちなみに、こいつはMicrosoftが出しているものみたいなので、そういう側面から見ても安全なのではないでしょうか?
## chocolateyを効率的に使う
>```
choco install texlive atom -y
のようにいくつも入れたいアプリケーション名をいくつか連ねると全部一気に入れることができる。-y
オプションは、「入れてもいいですか」などの質問にすべてyes
と答えるオプション。