Advent Calendar 18 日目は、New Relic APMの エラー管理機能について書きたいと思います。
New Relic は、アプリで発生したエラー(例外)を収集し、そのためのビューを提供しています。弊社では別にエラー管理ツールとして、Honeybadger
を利用しています。類似サービスだと思ってもらえると分かりやすいかもしれません。
気づいている方も多いとは思いますが、エラー管理機能は、12/1 くらいに今までの APM の Events メニューの "Errors" とは別に、"Error analytics" メニューが増えています。これは、"Errors"のかわりになる新機能です。ここではそちらの新機能の説明をしていきます。
旧エラー管理("Errors")は、今度の4月に廃止する旨が、エラーページやドキュメントに記載されています。特に問題ないと思うので、今から新しい画面を使えばいいと思います。
ただし、いくか注意点があります。まず、.NET は2015年12月18日現在は、まだ使えないということです。そして、他のエージェントの場合も、対応したバージョンを使う必要があるとのこです。
対応エージェントバージョン
- Java: 3.21.0 以上 (3.21.0 は、2015/10/1 リリース)
- Ruby: 3.14.0.305 以上 (3.14.0.305 は、2015/10/19 リリース)
- PHP: 5.1.130 以上 (5.1.130 は、2015/11/17 リリース)
- Python: 2.58.0.43 以上 (2.58.0.43 は、2015/11/16 リリース)
- Node.js: 1.24.0 以上 (1.24.0 は、2015/11/18 リリース)
古いバージョンをお使いの方はこの機会に最新版にアップデートしてください。
画面
新しい画面の特徴は、ずばりフィルターです。どんどん条件を追加していき、エラーを簡単に絞り込んでいけます。それでは、新しくなった画面をみていきたいと思います。
左メニュー "Error analytics" を選択すると以下の画面が表示されます。
ここでは、すでにエラークラス名で絞りまれた状態です。画面左のフィルターの箇所にある "< Back to groupings list" をクリックするとフィルターが掛かっていない状態に戻ります。
エラークラスの発生回数の多い順に表示されます。右のメインのグラフでは、クラス名の時系列グラフで、その下のグラフは、エラーの多いトランザクションTOP5の時系列グラフです。この並び順は、選択項目になっており、以下の項目が選べます。
次に、さらに下にあるエラークラス別の発生頻度の色のついたマスをクリックします。
マスの時間帯に発生したエラー一覧が表示されます。さらに、その中の1つをクリックします。
選択したエラーの詳細情報を確認できます。ここでは、かなり詳細なエラー情報がわかります。
また、新エラー画面は、フィルターが特徴と上でも述べました。絞り込んで行った結果の例が以下です。
絞り込み条件の欄で、どんどん条件を追加できます。追加された条件は、紫のボックスで画面上に追加されていきます。これにより、簡単にエラーを絞り込んでいけます。
注意点
このようにエラーを絞り込めるのは、直近8日間のみとなります。8日より前の日付でこの画面にアクセスすると以下のように表示されます。
さいごに
どうでしたでしょうか?New Relic はエラー管理自体そこそこちゃんとしているので、エラー履歴を管理する必要がないのであれば、これだけでも十分かなという気も最近しています。スタックトレースもみれるので。
New Relic のブログでも、「Advanced Error Analytics for New Relic APM Goes GA」この新機能について紹介されていますので、そちらも参考にしてみてください。