転職活動の結果、無事に転職先が決まりましたので、備忘録を兼ねて記事にしました。
追記(2024/11/15)
記事投稿キャンペーンで受賞させていただきました!ありがとうございました!
経歴
- アラサー
- 受託開発のエンジニアで5年半ほど経験
- Web(バックエンドもフロントエンドも)やシミュレーションなどを経験
- 最上流から最下流まで経験
- チームリーダー経験あり
- 妻子あり
- 資格
- IPA 応用情報技術者や高度試験
- JDLA G検定
前職について
- 大手企業のソフトウェア部隊
- 開発体制はあまりモダンでない(gitでなくsvnだったり、クラウドを使う機会がなかったり、CI/CD未導入、試験のエビデンスキャプチャを手作業でパワポに貼る人がいたり)
転職活動の軸と動機
転職の軸は大きく3つでした。
リモートワーク中心など働き方が柔軟なこと
転職を考え始めた一番のきっかけが働き方の改善です。
子どもが難病を患っており、定期的な訪問診療や訪問リハビリなどの対応が必要だったり、感染症に罹患すると重症化する恐れがあるため流行時には保育園を休ませたりと、リモートワークを中心とした働き方を求めていました。
前職でもリモートワークは可能だったのですが、ほとんどの社員は出社しており、対面でのコミュニケーションが好まれる雰囲気でした(なぜか対面でないと打合せができないと思っている人が多い)。
なかなかスピーディーにチーム作業が進まないことも多く、またリモートワークでできることにわざわざ通勤時間を費やすのも非効率だと思い、リモートワーク前提の環境で働きたいと思うようになりました。
幅広い分野の仕事ができること
前職では、主要顧客はほぼ固定されていました。
それはそれで顧客と密な関係を築けて安定的に仕事をいただける良い面もあるのですが、
やはり子どもが障がい児であることから、医療・福祉系の分野でも社会の役に立ちたいと思うようになりました。
子どもの疾患がわかった時、支えになったのは同じ疾患を持つ子の家族からの情報でした。
福祉制度や便利グッズの情報、治療経験、そして何より他のご家族が障がい児育児を楽しんでいる様子に支えられて、我が子の疾患をだんだんと受け入れられるようになりました。
しばらくして、じゃあ今度は私が障がいを持つ人やその支援者に対して役に立てることはないだろうかと考えたときに、
今までやってきたITの知識を活かして解決できることもあるはずだ、医療・福祉系の仕事にも携わるチャンスがある環境に行きたい、と思うようになりました。
エンジニアとしてのスキルアップができること
主要顧客がほぼ固定されていることのデメリットのもう一つが、新しい技術に挑戦する機会が少ないことでした。
どうしても改修業務が多くなったり、フレームワークも経験のあるものばかり使っていたりしました。
加えて、最近は機械学習系の業務も増えてきて、
私は積極的に携わりたいと思って上長にも伝えていたのですが、
なかなか機械学習の本質的なところにアサインされずもやもやしていました。
また、Gitも使わないし(コードレビューはExcel)、顧客の性質的にAWSとかも使えないし、テストも手作業でやっている人が多いし、このままでは社外から見たときにエンジニアとしての価値が上がっていきにくいなと感じていました。
転職活動の流れ
知人の後押し
転職もアリかなとぼんやり考えていた時、同じく疾患のあるお子さんを育てている知人が転職支援サービスを始めたと聞き、試しに利用させてもらうことにしました。
結果
- 応募:2社
- 書類選考通過:0社
立ち上がったばかりのサービスの都合で、応募できた数が少なかったこともあり、面接まで行かずに終わってしまいました。
しかし、エージェントさんには家庭の事情を理解してくれそうで働き方が柔軟な企業をたくさん探していただき、また自分の経歴の棚卸しもできたので、良い転職準備になりました。
転職ドラフトの利用
確かQiitaで知ったと記憶していますが、職務経歴書を添削してもらう目的(と友達紹介プレゼントがもらえるというインセンティブ笑1)で転職ドラフト を利用しました。
1回目の審査では不受理でしたが、2回目で審査に通りました。
参加企業はそこまで多くなく、ベンチャーも多かったため、ドラフト自体には期待していなかったのですが、ドラフトにも一応参加してみました。
結果、希望年収(前職より多い)で2社から指名をいただくことができました。
ベンチャーであること、あまり情熱を持って取り組めそうな分野ではなかったので辞退させていただきましたが、指名をいただけたこと、前職以上の年収を提示していただけたことは自信に繋がったと思います。
大手転職サービスに登録すると、「適当に職務経歴書の文言を拾って作ったようなテンプレスカウト文じゃないのか」と思うくらい、たくさんの企業からスカウトが飛んで来てうっとおしいのですが、
転職ドラフトは90%ルールが適用される提示額を示さないとスカウトできないので、本気のスカウトだけが得られます。
年収が最初に提示されるのは精神衛生上とても良さそうですね。
通常は、待遇が示されるのは最終面接の後になるため、希望と大きなギャップがないかずっと心配していなければなりませんが、先に提示してもらえるとかなり安心できると思います。
大手エージェントサービスの利用
子どもの入院などもあり一旦転職活動はお休みしていたのですが、上記の知人から大手転職サービスのエージェントさんを紹介していただき、本格的に再開することにしました。
このエージェントさん自身も、障がい傾向を持つお子さんを育てており、その縁でご紹介していただきました。
結果
- 応募:23社
- 書類選考通過:8社(うち2社は面接辞退)
- 1次面接通過:3社(うち2社は2次面接前に辞退)
- 内定:1社
第一志望群の企業から内定をいただけ、無事に転職活動が終了しました!
リモートワークが前提なのはもちろん、技術的にもお客さん的にも幅広い分野に触れるチャンスがあること、スキルアップのための支援が充実していることなどが魅力でした。
気にしていた年収は、ほぼ横ばいでしたが、年収アップが第一目的の転職ではないことと、年収アップのための具体的な道筋も説明いただけたため、大きな懸念にはなりませんでした。
感想
面接の印象
面接官の印象が良かったorいまいちだったものを挙げます。
A社(面接して志望度が下がった):
- 大学の専攻について時間をかけて聞かれた(第二新卒でもないしそんな関係なくない?)
- 質問を一方的に読み上げるだけで、こちらの回答に対する反応がほぼなく、会話のキャッチボールができなかった
B社(面接して志望度が上がった):
- 子どもの介護をしながら働くことについて、どういった働き方を希望しているのか時間をかけて確認していただいたき、入社後のイメージがつきやすかった
- 1次面接の時点で、配属されるチームや業務内容の詳細を説明していただき、業務のイメージがつきやすかった
選考スピードの違いに対応するのが難しい
大手企業狙いでしたが、面接の練習になるかなと思ってベンチャー企業も受けました。
しかし書類選考のスピードは企業によってだいぶ異なり、結果として第一志望群の大手企業の面接が最初に入ってしまいました。
結果的に、第一志望群は1社だけ1次面接を通過してその先も超スピードで決まったので問題ありませんでしたが、志望度が同じくらいの企業で選考スピードがバラバラになると大変だと思います。
エージェントさんは神
エージェントさんに支援していただいて本当に助かりました。
まず、求人数が膨大なので自分の希望にあった求人を探すのは至難の業です。特にエンジニアだと「未経験でもOK!」のようなレベルの高くない求人が大量に出て来るのでかなりカオスです。
また、企業との連絡、面接の練習、転職活動の軸の言語化の支援など、大変お世話になりました。前職の仕事をしつつ、これらを全部自分一人で完璧にこなすのはかなり大変だと思います。
加えて、子どもに障がいがあり、リモートワークなど柔軟な働き方に理解のある環境を求めていることを、事前にエージェントさんから企業に共有していただけたことで、面接での働き方の確認がスムーズにできたと思います。
応募し過ぎたかも
やはり数を撃たないと引っかからないので、ある程度たくさん応募したほうがいいのですが、焦って求人票をよく読まずに応募してしまったものもありました。
面接の段になって、「リモートワークほとんどできないじゃん!」とかに気づいてしまったこともありました。
また、もともとベンチャー企業の志望度は高くなかったのですが、応募して良かったと思います。
HPで調べたり、面接で雰囲気を感じたりして、「やっぱりある程度の規模の企業がいいな」と再確認できたからです。
逆に、比較した結果「実はベンチャーの方が自分に向いてるかも!」となる人もいるかもしれませんので、幅広く受けてみるのは良いことだと思いました。
面接の日程調整が思ったより大変
面接の日程調整は、1社あたり複数の希望日を出して、かつ併願しているところと被らないようにしないといけないので、
同時並行で複数社受けていると調整がなかなか大変でした。
そもそも、出社していると帰宅が19時近くになるのでその日は面接できないですし、
リモートワークの日だったり休みが取れる日でないと対応できません。
リモートワークの日も、フレックス勤務で早上がりして夕方からの面接に臨んでいました。
仕事へのモチベが上がった
面接で「こうありたい」という目標を語りまくって採用していただいたので、是が非でも結果を出さないといかんなと思っています。
しかし、それを実現できる環境があるからこそ採用していただけたと思うので、力を発揮していきたいなと思います。
前職の年収が高いのはメリットもデメリットもある?
前職は、若手に関しては業界内でも年収が高い方でした。
ですので、直接的に言われたわけではありませんが、年収を維持しようとすると高いスキルを求められたり、年収維持は難しいかな~といった雰囲気を感じたこともありました。
逆に、その他の面で上手くマッチングすれば、企業側もできる限り前職の年収に近づけようとしてくれると思います。
まとめ
備忘録として書き始めましたが、他の皆さんの転職活動の参考になれば幸いです。
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