よくある依頼
「XXについて体系的に学ばせたい」
「体系的に学ぶ必要がある」
「体系だった情報で学びたい」
etc...
こういう表現よく聞きませんか?私はよく聞きます。
…のですが、ふと「そもそも体系的に学ぶってどういうことだろう?」と疑問がわいてきました。
体系だった学習が有効だというのは感覚的にはわかるのですが
そもそも体系的ってなんだよ、と深く考えたことはありませんでした。
なので今日はちょっと考えてみたいとおもいます。
辞書の定義
weblioさんによると定義は以下のようです。
たい‐けい【体系】
読み方:たいけい
1 個々別々の認識を一定の原理に従って論理的に組織した知識の全体。
2 個々の部分が相互に連関して全体としてまとまった機能を果たす組織体。
体系的
読み方:たいけいてき
個々の物事が一つの理論的な秩序・まとまりの中に組み込まれているさま、統一的な原理のもとにある様子などを意味する表現。
具体的に考えてみよう
例えば一言で「テスト自動化について勉強する」と言っても、その中身には多くのものを含みます。
- 自動テストの原理/原則
- テストツールの種類や用法
- テストコードの書き方
- アサーションの入れ方
- CIへの組み込み方
- 結果の計測方法
- などなど
こういった多岐にわたる「個々別々の認識」を、「一定の原理に従って論理的に組織した知識」にしたうえで学ぶのが
体系的に学ぶ、ということなのでしょう。
ここで、一定の原理に従って・・・というのが大事そうです。
例えばテストの進め方とか開発パイプラインの組み方なんかは色々な考え方があります。
派閥や思想といってもいいかもしれません。
「個々別々の認識」がそれらの考え方・思想の何かについて統一されていなければ、個別の知識がシナジーを発揮しないわけですね。
なので体系的に学ぶということが重要なわけです。
振り返って考えてみる
こう振り返ると人に何かを教えるときに、果たしてちゃんと「一定の原理に従って論理的に組織」して教えられていたかな?というと怪しい気がしました。
また、何の原理に従って教えているのか?ということを明示していなかった気がします。
学習を受ける人からすれば、その後関連した技術を学ぶときに、以前学んだ技術がどこの流派の考え方だったのか?ということがわかっていないと継続した学習にならないわけで、つらいですね。
ちょっと反省しようと思ったっていう自分用memoでした。