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クイズアプリにおけるデータベース設計のアンチパターン

Last updated at Posted at 2020-03-22

想定する読者

  • ポートフォリオとしてクイズ系アプリを作成している方

アンチパターン例 3つ

例えば4択クイズを作りたいというとき、以下のようなDB設計を思いつくかもしれません。
※筆者が思いつきました。
これらは明確なアンチパターンです。
何故アンチパターンかというと、仕様変更に弱いからです。

part1 マジックナンバーカラム

id question choice1 choice2 choice3 choice4 answer_number
1 次のうち偶数なのは? 3 7 8 1 3
2 「令和」はどう読む? れいわ へいせい しょうわ たいせい 1

仕様変更さん「○×クイズもできるようにしたい〜〜選択肢を2つに減らすだけだし簡単ですよね?選択肢も4つだけじゃなくて、5つとかもあり得るかも♪」

教訓: カラム名にマジックナンバーが入ってたらアンチパターンの合図

part2 フィールドに配列ぶちこみ

| id | question | choices | answer_number |
| ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- | ---- |
| 1 | 次のうち偶数なのは? | [3, 7, 8, 1] | 3 |
| 2 | 「令和」はどう読む? | [れいわ, へいわ, しょうわ, たいせい] | 1 |
| 3 | 今は平成か? | [○, ×] | 2 |
| 4 | 次のうち一番大きい数字はどれか? | [5, 10, 9, 8, 4, 1] | 2 |

仕様変更さん1「よーし、検索機能を入れることになりました!検索機能って基本的な機能なので簡単ですよね?選択肢の中の文でも検索がかけられるようにしたいです♪」

仕様変更さん2「特定の選択肢は後で編集ができるようにしたいですね〜〜ユーザーさんって誤字とかしちゃうこともあるじゃないですか♪」

教訓: フィールドに配列を入れたくなったらアンチパターンの合図

part3 テーブルを分けて1対多にする(が、分けきれてない)

questionsテーブル

id content answer_number
1 「令和」はどう読む? 1
2 今は平成か? 2

choicesテーブル

id content question_id
1 れいわ 1
2 へいせい 1
3 しょうわ 1
4 たいせい 1
5 2
6 × 2

仕様変更さん「複数の答えを用意できるようにしたいです! この複雑な世の中で、答えって一つじゃないと思うんです♪」

何がダメだったのか: answer_numberはどちらかというとchoicesテーブルにあるべき情報だと思います。関心の範囲と、テーブルの範囲を合致させるように気をつけると、仕様変更による影響が少なくできると思います。

(おそらく)正しい設計

questionsテーブル

id content
1 「令和」はどう読む?
2 次のうち偶数のものはどれか?

choicesテーブル

id content is_answer question_id
1 れいわ true 1
2 へいせい false 1
3 しょうわ false 1
4 たいせい false 1
5 11 false 2
6 12 true 2
7 15 false 2
8 99 false 2
9 18 true 2

アンチパターンと上から目線で言いながら、これが最適かと言われれば微妙です笑
ただし、現役のエンジニアさんに見せたら「良いんじゃない?」って言われたんで、そこまで悪くない設計だとは思います。
マサカリ頂けると有難いです。

ちなみにRailsだったら、どんなmigrationファイル作ればいいの

$ ruby -v
ruby 2.6.5
$ rails -v
Rails 5.2.4
db/migrate/時間_create_questions.rb
class CreateQuestions < ActiveRecord::Migration[5.2]
  def change
    create_table :questions do |t|
      t.text :content, null: false # 問題文の中身
      t.references :user, foreign_key: true # クイズを作った人を想定

      t.timestamps
    end
  end
end
db/migrate/時間_create_choices.rb
class CreateChoices < ActiveRecord::Migration[5.2]
  def change
    create_table :choices do |t|
      t.text :content, null: false
      t.boolean :is_answer
      t.references :question, foreign_key: true

      t.timestamps
    end
  end
end
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