Emacs Lisp 超初心者がコマンドを作ってみる 〜 if文のクセ 〜

理解を進めるために、 Emacs Lisp の諸々について、他のプログラミング言語と見比べてみます。

if

EXCELのワークシート関数 if に似ています。 EXCEL のは if(condition, then, else) ですけども Emacs Lisp のは

( if condition then-form else-forms… )

となっています。

前回より、再掲

(if (not untranslated-regions)
    (error "Nothing previous msgid."))

このように else-forms... を省略することもできます。

Emacs Lisp (Lisp?) の if のハマりどころとして、 then-form は「1個だけ」ですが、 else-form は0個以上というのがあります。

(if condition (A) (B))

これをC言語で書くと

#include <stdio.h>
void main(int argc, char *argv[]);

void main(int argc, char *argv[])
{
  if (argc > 1)
    printf("exit args\n");
  else {
    printf("no args\n");
  }
}

注意して欲しいのは then が 単文 ( { と } で囲まれてない) けど、 else は複文( { と } で囲まれている)という点です。

よって、

(if condition (A) (B) (C) (D) (E) (F))

はC言語でに書くと

#include <stdio.h>
void main(int argc, char *argv[]);

void main(int argc, char *argv[])
{
  if (argc > 1)
    printf("exit args\n");
  else {
    printf("no args\n");
    printf("C\n");
    printf("D\n");
    printf("E\n");
    printf("F\n");

  }
}

となります。 どうしても then に複数の文を入れたい時は progn を使います。

(if (conditon) (progn (A) (B) (C)) (D) (E) (F))

なので、 C言語で { } を追加するみたいに if-else 文を

(if conditon
    (
     (A) (B) (C)
    )
    (D) (E) (F)

とやると Invalid-function エラーで怒られます。

今回はここまで