先日色彩検定1級を独学で受験し、ストレート合格しました!
(合格すると、以下のような合格証書と資格証がもらえます。画像は実際に私が取得した全級の合格証書と資格証です。自己肯定感を上げるために合格証書は額縁に入れて飾っています笑)
本記事では1級受験にあたり
私が実際に行った1次および2次試験の勉強方法をご紹介します。
「色彩検定1級に独学で合格したい」
「色彩検定1級の1次、2次対策を調べている」
「そもそも色彩検定1級対策の情報が少なくて困っている」
そんな方々に少しでも参考にしていただけたら、とても嬉しいです。
受験したのは2021年度実施の試験です。
目次
- 色彩検定とは
- 1級勉強前、私の状態
- 1次対策でやったこと
- 2次対策でやったこと
- まとめ
色彩検定とは
色彩検定は、文部科学省後援の公的資格です。
3級、2級、1級に加え、2018年の冬期より開始されたUC級の計4つがあります。
受験資格などは特に無く、どなたでも、どの級からでも受験ができます。
(詳細は、色彩検定の公式サイトをご覧ください。)
1級勉強前、私の状態
参考までに、1級の勉強を開始する前の私の状態を記載しておきます。
- 2021年夏季、3級とUC級を受験し合格(公式テキストや参考書、過去問での独学)
- 3級を勉強するまで、色やデザインの学習経験まったく無し、センスも無し
(文系4大卒、エンジニア。フロント改修時cssなどで色を当てるとき「根拠を持って色を選べるようになりたい」と思ったのが勉強&受験のきっかけ。) - 2021年冬季、2級のみを受験しようと思っていたが1級が冬季のみしか行われないことを知り、2級と1級のW受験を決意。
このような状態で、1級の勉強をスタートしました。
※1級以外の勉強方法について本記事では割愛します。
1次対策でやったこと
勉強期間:3週間(平日2時間、土日5〜6時間)
1.公式テキストをざっと読む
1級公式テキストを読んで頂くとわかるように、2級や3級に比べると専門的な用語も出てきて内容の難易度は結構上がります。最初からすべてを理解しようとすると私は挫折しそうだったので、とりあえず最初はどんな内容なのかを把握するくらいの感覚で、軽く読み進めました。
2.一旦過去問を解いてみる
「テキストの内容をある程度理解してから過去問を解きたい」
「回答を覚えてしまうから過去問は最後の方までとっておきたい」
その考え方はめっっっちゃめちゃわかります。ただ1級は内容も難しく、「テキストの内容をすべて覚えてから過去問を解こうと思ったら間に合わない!!!何より眠くなる」と判断したため、テキストをとりあえず読んだら過去問を解き始めました。解いた過去問は1年前(つまり2020年度の過去問)のものです。(あまり前だと情報が古くなっていたら嫌だなあと思ったため)
早めに過去問を解くことで「テキストからどのように出題されているのか」といった傾向がなんとなくわかります。また自分が苦手な箇所もわかります。そして間違えたところをテキストで確認すると、ただテキストを読むより記憶に定着しやすかったです(私の場合は)。
3.間違えた箇所をテキストで確認&青ペンでマーク(赤シートで隠せるようにするため)
以下の画像のような青ペンと赤シートを使用しました。
私はテキストの内容をノートにまとめる作業をしてしまうと、それに満足して肝心の暗記ができていない、というタイプだった&そもそもノートにまとめる時間を確保できなかったので、「テキストを自分仕様の暗記ノートにする!」みたいな感覚で行っていました。
やみくもにテキストを読むより、苦手な箇所を隠しながら読みすすめることで暗記をしていきました。
(もちろん、ノートにまとめたほうが覚えやすい!という方はその方法で全然問題ないと思います!自分にあった方法で効率よく覚えたもの勝ちです!)
4.赤シートで隠しながらテキストを読み込む&過去問を解く←繰り返し
過去問で間違えた箇所はもちろんですが、「ここが何度も覚えられない」「試験で出たら答えられないな…」と思う箇所にもバシバシマークしました。
あとはタイトルにあるとおり、赤シートで隠しながらテキストを読み込む&過去問を解くを繰り返しました。
色彩検定公式テキスト以外の市販テキストや問題集などは特に購入していません。
(3級や2級は公式テキスト以外にも対策本が充実しているのに、1級は1次も2次も本当に対策本がないんですよね・・・。あるにはあるのですが、
①情報が古かったりしたら嫌だなあ
②範囲はあくまで公式テキストだ!
と考え公式テキスト+過去問のコンボで勉強を進めました。)
この方法で、自己採点で約9割を取ることができ無事合格できました。
2次対策でやったこと
勉強期間:4週間(平日2時間、土日5〜6時間)
2次試験は、今までの選択問題のみの試験ではなく実際にカラーカードを解答用紙に切って貼るという作業があります。
そして、過去問を見ていただくと分かるのですが、「自分が回答した色を元に、次の問題の回答を考える」という問題が出題されるので、最初の問題の回答を間違えるとその大問をすべて落としてしまう、という恐ろしい事態になります。
せっかくあれだけ難しい1次受かったのに、絶対落としてなるものか…!(受験料ももったいない!!)という必死の思いで以下を行いました。
1.とにかく過去問で出題傾向を掴む&問題文に慣れる!
1級2次試験は問題文のクセが強いです。私はとりあえず1度過去問を解き、「こんなふうに出るのね〜」と内容を把握するところから始めました。
2.2級3級で出題される「慣用色名」+「pccs近似値」の暗記!!
2次対策をするにあたり私もたくさんググりました。そして多く目にしたのが「慣用色名とpccsを覚えたほうがよい」ということでした。過去問を解く前は、この慣用色名とpccs近似値の重要性をイマイチ理解していなかったのです。でも過去問を解いたらすぐに分かります。これを覚えていないと、大問を丸々落としてしまいかねないのです。その暗記にあたって私は以下の画像のような暗記カードを作成しました。
(試験に出題されるのに、そもそもなぜ公式テキストに近似値載ってないの?????って何度思ったことかわかりませんが)こんな漢字でカラーカードとpccsを記入し、その裏に慣用色名とその由来もセットで記入しました。
pccsの近似値は、さまざまなサイトを参考にしました。
(近似値なので、サイトによって書いてある近似値が違う場合もたくさんありますが、その場合はカードに複数記入して覚えました。)
3.イメージ別配色とインテリアスタイルのイメージをと図や画像セットで覚える!
私は過去問を3年分ほど解きました。その中で、イメージ別配色とインテリアスタイルも出題されていたので、こんなカードを作成して覚えるようにしました。(裏にスマホで撮影したイメージ別配色の写真やインテリアスタイルの写真を貼っていました。)
スマホで撮影した画像を簡単に印刷できるものを購入しました。
4.自分で作成した暗記カード&3年分の過去問を繰り返し解く!
あとはひたすら作成したカードで覚える&3年間分の過去問を繰り返しときました。私は、例年一番最初に出題される「マンセル表に正しくカードを貼る問題」がとにかく苦手でした。あの問題、配点もかなり大きくて落とすとかなり痛いんですよね。(これの対策方法をめちゃめちゃネットで調べたのですが、載ってないんですよね…なので「とりあえず慣れるしかない!!!」ということで一度切った小さな色カードに両面テープを貼り、解いては剥がすという方法で全問正解できるまで毎日解きました。)
最初は1問くらいしか正解できませんでしたが、この方法で訓練した結果本番では自己採点ですべて合っていました!
この方法で、1次試験同様自己採点で約9割を取ることができ無事合格できました。
まとめ
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
上述したとおり私は、色彩検定を取得するまで色についての知識は正真正銘0でした。
でも、こうして全級独学ストレートで合格することができました。
私と同じように、「独学で合格できるのか」?「1級の情報が少なすぎる!!!なんなの!!!」と思っている方に少しでも参考にしていただけたら泣いて喜びます。
(実はqiita初投稿です。読みにくい分かりにくい間違ってる等ありましたらご指摘ください。)