一問一答式で理解する「IoT」
【Q1】そもそもIoTとは何ですか?
【A1】IoTとは(Internet of Things)の略称であり、IoTという言葉ができる以前、インターネットはコンピュータ同士を接続するためのものでした。よって、従来は主にパソコンやサーバー等のIT関連機器が接続されていました。しかし、現在では新たにスマートフォンやタブレット端末も接続されています。テレビやデジタルカメラ、デジタルレコーダーや最近話題のスマートスピーカー等のデジタル情報家電をインターネットに接続する傾向が高くなってきている現在、デジタル化された映像、音楽、音声、写真、文字情報や様々なデータがインターネットを介して伝達されるシーンは今後ますます増えて行くでしょう。
【Q2】IoTで何ができるのですか?
【A2】簡単に説明すると、以下の3点が挙げられます。
モノをリモコンで操作できます。
図1 リモート操作
モノにセンサーを付けてデータを収集できます。
図2 データ収集
IoTで離れたモノ同士で任意データ送受信ができます。
図3 データの送受信
【Q3】もう少し具体的な例を知りたいです。
【A3】わかりました。例えば(冷蔵庫+インターネット)xアイデア →献立ナビというイノベーションの創造があります。説明すると、冷蔵庫に「献立何にしよう」と問いかけると、いくつかのレシピが提案されるシステムで、過去の相談リストから中身が被らないレシピを提案してくれる、というものです。Iotをこれから先学んでいけば、こんな夢のような冷蔵庫を作ることができるのです。IoTは私たちの「あんなものがあればなぁ」という夢をかなえてくれる、素晴らしい技術なのです!
【Q4】イノベーションの創造とは何ですか?
【A4】イノベーションとは、「革新」「一新」といった意味で、イノベーションの創造とは先ほどの
(冷蔵庫+インターネット)xアイデア →献立ナビ
の献立ナビが相当します。
【Q5】IoTのダメなところはありますか?
【A5】あります。今回は3つの問題を挙げようと思います。
1.セキュリティ問題
インターネットに接続することで外部から攻撃されるリスクを抱えることになります。
IoTが攻撃されると現実世界に影響を及ぼします。例えば、工場の設備にIoTを導入し、そのIoTが攻撃されれば生産が止まり納期に間に合わなくなります。さらに、病院の遠隔医療に導入したIoTが攻撃されると、システムを利用することができなくなり人命にかかわります。
2.プライバシー問題
IoTを使用するには、個人情報を登録する必要があることもあります。
例えば、家の鍵のサービスであれば、どんなカギを使っているのか、どの時間帯に鍵を開けたり閉めたりしているのかという情報を提供するかもしれません。
個人情報をどこまで提供するのか、どのように管理をするのかをしっかりと考えなければいけません。
3.人手不足
IoTの導入が進んで利便性や生産効率が上昇しますが、システムを管理するのは結局、人です。
AIやロボットが人の代わりに仕事をするという話もありますが、まだまだ先の話です。IoTの管理をする人は、だれでもいいというわけではありません。IoT技術に精通したエンジニアやトラブルが起きたときに的確に対処できる人材が求められます。
また、大量のデータを扱うことになるのでデータ分析に詳しい人材も求められます。しかし、こうした人材はなかなかいないのが現状です。
IoTを導入する際は、トラブルを対処することができるのか、大量のデータを分析できる人がいるのかを考えるのが大切になるでしょう。
他にも電波問題、電力供給問題など様々な問題があります。技術が発展していけばしていくほど私たちの生活に深くかかわってきますし、生活がより便利になるなど、様々な利点があります。しかし、利点が増えれば欠点も出てきてしまいますので、対策をしっかり考えないと、とんでもない事件になってしまう可能性があります。「IoTって凄そう」、「便利そうだなぁ」で終わるのではなく、問題点も含めてよく調べる必要があります。
参考文献
IoTとは?...IoT:モノのインターネット