なでしこ開発者のクジラ飛行机です。今年も、なでしこの開発をたくさん行いました。一年の振り返りに、新機能やバージョンアップのハイライトを紹介したいと思います。
個人的にダントツに良かった機能は?
私の中で、2024年に追加した機能の中で、ダントツに良かったのが、v3.6.11で追加された「!厳しくチェック」構文です。
それまで、関数の呼び出しにおいて、引数デフォルトで厳しくチェックしていたのですが、あまり考えずに作ったプログラムで「未定義の警告」が出るようになっていました。使い捨てのバッチなんかを書く機会も多いので、デフォルトでは、それほど厳しくチェックしなくても良いかなと思っていました。
そこで、デフォルトで厳しくチェックするのを止めて、プログラムの冒頭に「!厳しくチェック」と書くと、諸々のチェックをしてくれるようになります。
厳しくチェックって何をチェックしてくれるの?
「!厳しくチェック」構文でチェックしてくれるのは、次の点です。
- 関数の引数にundefinedを与えた場合に警告
- 関数の戻り値がundefinedだった場合に警告
- 未定義の変数を利用した場合に警告
「!厳しくチェック」の有無で実行結果に変化があります。
戻り値がない関数を定義した時にも警告が出るんだけど・・・
なお、厳しくチェックする際に、関数を定義したとき戻り値の不要な関数が多くあります。その際には、下記のように「それは戻り値無し」と書く事で警告を抑制できます。そして、戻り値が無いことを明示できるので問題が起きるのを防ぐ事ができるでしょう。
!厳しくチェック
●(誰に)挨拶とは
それは戻り値無し # ←←← これを消すと警告が出る
もし、誰=「友人」ならば
「友よ、こんにちは」と表示
違えば
「どうも、こんにちは」と表示。
ここまで。
ここまで。
「友人」に挨拶する。
まとめ
公開するプログラムや、プラグインなどを作った際には、厳しくチェックを有効にすると、トラブルが少なくなると思います。活用してみてください。