はじめに
はじめて、Qiitaを書きます。
大手メーカーでWeb周りのエンジニアをして3年目の人間です。
普段は手銛漁や虫取り、小説書き、限界旅行をたしなんでおります。
読んでほしい人
やる気のない新人エンジニア
サカバリな人
(僕です)
お呼びでない人
勉強する習慣がついている人
意識高い人
働いているだけで偉いのに、勉強とか無理なんだけど?
めちゃくちゃ気持ちわかります。
早くおうち帰って、Twitterしゅぽしゅぽして寝たいですよね。
ただでさえ慣れない環境に慣れない業務の連続で疲れ切っていると思います。
何なら、「エンジニアは休日も勉強して当然」みたいな風習ムカつきますよね。
何で業務外に業務のこと考えなきゃあかんねんって。
後、「趣味でもコード書くような人じゃなきゃエンジニア向いてないです」みたいな選民思想もきっしょいですよね。
めちゃくちゃわかるし、業務外で勉強なんてしたらめちゃくちゃ損しているような気分もすると思います。
勉強する時間がコンスタントに取れないこと、やる気リソースなんてほとんどないこと、よく分かっています。
実際、私も2年目まで全然業務外で勉強なんてしてきませんでした。
それでも私は「業務外の勉強」を「身を守る術」として読者のあなたに勧めたいのです。
業務外で勉強せんのは辛い理由
それはズバリ、「会社があなたをきちんと教育してくれるとは限らないから」です。
もちろん、理想の働き方はこんな感じですよね。
- きちんと研修の期間があって、そこで得た知識を使って業務に入る
- 業務でわからないところがあれば先輩が丁寧に教えてくれる
- 業務時間内に自学する時間をコンスタントにとることができる
- 何かミスをしても責められることなく、先輩が改善策を一緒に考えてくれる
- 結果、自分も『業務内で』成長でき、新たな新人を同様に教育できる
でも、実際はこんな感じだと思います。(経験談 →絞る)
- 研修なんてほとんどなく、いきなり現場に配属される
- 研修がないので、現場で勉強をせねばならないが、先輩もリソースがないので懇切丁寧に教えている時間がない
- わからない事を質問したいが、先輩の時間を奪うのは気まずい
- 何がわかっていないのかがわからないので、そもそも質問ができない
- せっかく先輩に質問できても、何を言っているのかわからないと言われて突っぱねられる
そもそも会社は営利組織です。
あなたがある程度のパフォーマンスをできるようになるため、ある程度は教育リソースを割いてくれると思います。
一から丁寧に教えて…とできるほどの余裕があるとは限らないわけですね。
もちろん、あるべき姿は教育制度がしっかりしていて、先輩が後輩をきにかける余裕がある職場です。
しかし、目先の業務が忙しくてなかなか教育にまで手が届いていない職場は多いと思います。
こんな状態で、勉強をして働き続けるのは余計しんどいと思います。
つまり自分で勉強して、体系的にスキルを身に着けておかないと、かなりつらい思いをするわけですね。
よって私は、コスパ重視な人ほど勉強をした方がいいと思います。
体系だった知識を身に着け、上記のような高ストレス状態を避けるべきだと思っています。
まずは何を勉強したらいいの?
「業務外でも勉強した方が、マシそうなのはわかった。
でも、勉強なんて面倒だし最低限にしたい」
そんな声が聞こえてくる気がします。
一秒でも早くおうちに帰って、ベッドでゴロゴロしながらTwitterしたいですもんね。
勉強の時間は最小限にしたいものです。
よって、「最低限これだけ勉強しておけば職場でのストレスは少ないよ」というものをここでは紹介します。
基本的に技術知識等の専門知識がわかってなくても、わりと先輩にフォローしてもらえることは多いです。
しかし、コミュニケーションスキルなどの暗黙知となっているものに関しては、先輩は手厳しいがちです。
「当たり前」だと思っているからです。
ここのスキルを身に着けていないだけで、できないやつだと思われ、職場での居心地が悪くなります。
単なる知識のあるなしなのに、めちゃくちゃ歯がゆいですよね。
なので、まずはこの辺にフォーカスを当ててみます。
コミュニケーションスキルを体系的に学ぼう
これが一番重要です。
なぜならやった内容が伝わらなければ、どれだけすごいことをやっていても意味がないからです。
めちゃくちゃ頑張ってやった仕事が、「説明下手だからよく分かんないし、信頼できない」なんて突っぱねられたらめちゃくちゃ辛いですよね。
そのうえ、「説明がわからない」と言われてしまうと質問はおろか、業務の進め方の相談もままなりません。
これはめちゃくちゃストレスですよね。
しかも、「当たり前のスキル」とみなされ、教わる機会がなかなかないんです。
加えて、教育機関であった大学と異なり会社は営利組織なので時間に追われています。
つまり、上司や先輩の時間がほとんどないのです。
短い時間の中で分かりやすく表現する技術が常に求められるんです。
「前提が抜けてるよ」「結論ファーストで!」など、個々に指摘を飛ばされることはあっても、
背景知識がわかってないとどのように改善していったらいいのか全く分からないと思います。
ただ、責められて辛いって気持ちになってしまうだけです。
だからこそ人に伝えるスキルは先回りして、体系的に勉強しましょう。
参考になりそうなリンクをここに貼っておきます。
業務での頭の使い方は、大学での研究と少し違うことを知っておこう
大学で扱う『論理』と、会社で扱う『論理』は少し違います。
大学では正確性が重要でしたが、会社では『他人が理解しやすい構成に直されているか』『説得性があるか』『課題解決につながるか』が重要視されます。
よって、どれだけ正確に話しても「論理的ではない」なんて指摘を食らうことがあるわけですね。
これ特にプライドの高い高学歴の新人さんなんか、めちゃくちゃ辛いですよね。
研究の目的は知の探究であったのに対し、会社での業務の目的は利益創出に向けた課題解決なわけです。
毎日やっている会議も、みんなで協力して課題解決をするために会議をしているのです。
なので、大学と異なり単純な知的好奇心から質問して会議を停めたら、若干嫌な顔をされるのです。
その質問は解決につながらないからです。
この違いをきちんと理解しておかないと、「頭が悪いやつ」「とんちんかんなやつ」「仕事ができないやつ」なんて思われてしまい、めちゃくちゃ歯がゆい思いをすると思います。
この辺の話は、「ロジカルシンキング」「課題解決」なんて検索すると教材がたくさん出てきますので、自習しておきましょう。
(補足:会議の目的や進め方に興味ある方は「ファシリテーション」などと検索して自習しておきましょう)
どんなコードが良いコードとされているか、知っておこう
実装に詰まって、先輩に相談すると、
「そもそもコードが読みづらいから何をしているかわからない」
「綺麗なコードを書け」
だなんて怒られることもあるかと思います。
でも、『綺麗なコード』って何?
『わかりやすいコード』って何なの?
これもまた体系的に習わない、暗黙知になってしまいがちですよね。
でも、もちろんこれも世の中には体系化してくれてる人がたくさんいます。
この辺の話は「コードの品質」という言葉で調べればたくさん出てくると思います。
- そもそも、どんなコードがわかりづらいのか
- なぜそのコードがわかりづらいのか
- わかりづらいコードを書くとどんな弊害があるのか
- どんなコードがあるべき姿なのか
このあたりを把握しておきましょう。
おすすめの本を貼っておきます。
次のステップ
学んだことを習慣化しよう
「勉強しろ勉強しろ」と散々言ってきたわけですが、
学んだことを業務の中で活かせないと意味がありません。
ここでおすすめなのが、自分で習慣を作ってしまうことです。
例えば私は、「コミュニケーションスキル」の一環として、先輩への質問の仕方を学んだ後、
その手順をフローチャートにまとめて、ノートの最初のページに貼ってたりしました。
先輩に質問をする前に、そのフローチャートをチェックするという習慣をつけました。
これにより、各段に質問がしやすくなり、仕事のストレスが減りました。
専門知識も体系化しておこう
「基本的に技術知識等の専門知識がわかってなくても、わりと先輩にフォローしてもらえることは多い」とは書きましたが、何から何まで懇切丁寧に教えてもらえるわけではありません。
大学時代の教授みたいに、質問しやすい議論好きがいるとは限りません。
となると仕事の中でわからないことがあれば調べて、知識を身に着けていくしかありません。
これももちろん学習手段の一つですが、知識を体系化できません。
問題集の問題だけ解いていて、解き方を自分の中で整理できていない状態になります。
ある問題に対して、
「この問題は~という分野の~の問題だ。これに対しては、こういう解き方があって、この問題に対してはこういう解き方をすればいいだろう」
と自分の中で体系化できていないと問題解決の再現ができませんよね。
そうすると、すべての課題解決=『仕事が上手くいくか』が行き当たりばったりになってしまいます。
こうなると「何でできないんだろう...」と悩むことになり、辛いんですよね。
なので課題解決のための手札・背景知識を自分の中に追加していきましょう。
受験勉強でさんざんやってきたことを、社会人になってもやるだけですよね。
まとめ
業務外で勉強するなんてクソくらえって気持ちだと思います。
でも実は勉強をしないと、余計辛い目にあうことが多いんです。
なぜなら、会社は営利組織なので、教育にさけるリソースは限られているのです。
そのうえ、先輩方も時間に迫られているので説明スキルが未熟なままだと、けっこう嫌そうな顔を結構します。
なので、「勉強することで自分の身を守ろう」「勉強したほうが楽」という気持ちで新人の方は勉強するのがいいと思います。
この記事では、まずは「コミュニケーションスキル」から勉強していくことを推奨します。