備忘録含めて手順を記載します。
環境構築の理由
以下の理由のため、Hyper-V利用での環境構築にいたりました。
・社内に該当開発環境がなく、またお客様都合により複数の環境が必要となる。
・テスト実行時に、なるべく容易に環境を切り替える必要がある。
・環境を設定したPCに、別端末からWi-Fi経由でファイルをアップロードしたい。
(これに関してはHyper-Vは直接関係しませんが、後述のネットワークの構成について注意が必要になります。)
準備(今回利用したもの)
・Windows10内包のHyper-Vマネージャー
・OS:WindowsServer2012、WindowsServer2016
・上記OSのイメージファイル(.iso)
※isoファイルに関しては、MicoroSoftから提供されていますので、
あらかじめダウンロードしておきます。(フルバージョンではないですが…)
手順
1.Hyper-Vの起動
スタートメニューからHyper-Vを検索、Hyper-Vマネージャーを起動します。
起動後は以下の画面が表示されます。
基本的に画面右の「操作」欄を利用することになります。
2.新規仮想マシンの作成
「操作」欄の新規→仮想マシンを選択します。
以下のような新規作成用のウィザード画面が表示されます。
この画面はそのまま次へ。
次の画面では仮想マシンの名前と保存場所を指定します。
「名前」はそのまま仮想マシンの名前になります。
仮想マシンの保存場所については、こだわりがなければそのままで。(割り当てるメモリ分の容量が必要になります。)
次に世代を選択しますが、こちらも基本的には第1世代を選択してOKです。
詳細は画面下の「仮想マシンの世代のサポートの詳細」を確認してみましょう。
各OSの対応表が記載されています。
次に仮想マシンに割り当てるメモリを指定します。
利用するOSで推奨されているメモリよりも大きい値をしていします。
保存先の容量等も考慮しましょう。
次に仮想マシンがネットワークを介して接続可能か設定します。
ここは一旦「接続しない」をしていします。(このあたりの項目は後から変更できます。)
次に仮想マシンのハードディスクとするディレクトリとその容量を指定します。
特に理由がなければこのままで。
次にOSをインストールします。
ここで準備したisoファイルを指定します。当然メディアがあればそれを利用可能です。
次は要約としてこれまでの設定を確認することができます。
「完了」ボタンで仮想マシンを作成しましょう。
作成するとHyper-Vマネージャートップ画面の仮想マシンの欄に、指定した名前の仮想環境が作成されています。
ここまではボタンをポチポチ押すだけなので、問題ないかと思います。
3.より詳細な設定
作成した仮想環境について、より細かい設定が可能です。
基本的に利用するのは、「操作」欄の以下の項目あたりかと思います。
・「Hyper-Vの設定」
・「仮想スイッチマネージャー」
外部端末からの接続
今回作成した環境へ、ネットワーク経由で他端末からアクセスし、ファイルをアップロードします。
その場合、仮想マシンが外部からのアクセスを許可する必要があります。
まず「仮想スイッチマネージャー」を開き、「新しい仮想ネットワークスイッチ」を選択します。
以下の画面で「外部」を選択し、仮想スイッチを作成します。
画面左の仮想スイッチの欄に新しい仮想スイッチが作成されます。
こちらも基本的にはデフォルトのままで問題ありません。
今回はそのまま「外部ネットワーク」という名前を付けました。
このまま「適用」→「OK」ボタンで完了します。
最後に、忘れがちですが、作成した仮想マシンが仮想スイッチを利用するように設定します。
作成した仮想マシンを選択すると、「操作」欄に図のようなメニューが追加されます。
(WindowsServer2012)
ここから「設定」を選択します。
以下のような設定画面が表示されますので、左側の「ネットワークアダプター」を選択します。
この項目の、「仮想スイッチ」は初期状態で何も選択されていませんので、先ほど作成した「外部ネットワーク」を選択しましょう。
選択後、「適用」→「OK」ボタンで完了します。
以上で準備は完了です。
これまでの設定で、おそらく外部端末から仮想マシンへのアクセスができたはず…。