「mapillary_tools を使ってアクションカムで撮った写真をMapillaryに投稿する」を Windows で動かしてみます。Windows10から新しく使えるようになった Windows Subsystem for Linux (WSL) の機能を使用します。
(2019年5月追記) Mapillary公式で exe 形式の mapillary_tools がリリースされています。WSLはI/Oのパフォーマンスがよくないため、exeのほうが性能がよいと思われます。お試しください。
https://tools.mapillary.com/binary/win/mapillary_tools.exe
WSL と Ubuntu のインストール
WSLのインストール方法は[WSL(Windows Subsystem for Linux)の導入とUbuntuの初期設定]
(https://qiita.com/kerobot/items/b4f5472d71119506baaa)を参考にしました。
Ubuntu 18.04.3 LTS をインストールしました。
$ lsb_release -d
Description: Ubuntu 18.04.3 LTS
環境構築
必要なパッケージをインストールします。動画からアップロードできる機能を使用するために ffmpeg もインストールします。Python のバージョンは 2.7.15rc1 でした。
$ sudo apt update
$ sudo apt install python ffmpeg gcc python-dev
$ python --version
Python 2.7.12
pip のアップデート
pip のバージョン10以上が要求されています。Ubuntu のパッケージは古い(9.0系)ので新しい pip をインストールしました。
$ curl https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py -o get-pip.py
$ sudo python get-pip.py
$ pip --version
pip 18.0 from /usr/local/lib/python2.7/dist-packages/pip (python 2.7)
依存ライブラリをインストール
Mapillaryプロジェクトがフォークした Piexif をインストールします。
$ sudo pip install git+https://github.com/mapillary/Piexif
mapillary_tools のインストール
mapillary_tools 本体をインストールします。
$ sudo pip install --upgrade git+https://github.com/mapillary/mapillary_tools
タイムゾーンの設定を確認する
タイムゾーンが正しいか確認します。私の環境ではなぜか DST になっていましたので、JST ( Asia / Tokyo ) にしました。
$ date
Thu Aug 30 12:55:52 DST 2018
$ sudo dpkg-reconfigure tzdata
( Asia / Tokyo にする )
$ date
Mon Aug 25 22:51:20 JST 2018
動作確認
以下のように表示されればインストール成功です。以降の使い方は mapillary_tools を使ってアクションカムで撮った写真をMapillaryに投稿する と同じです。
$ mapillary_tools --version
Mapillary tools version : 0.1.6
補足
WSL でWindows のリムーバルメディアを使用する
写真や動画が入ったSDカードなどWindowsが認識したリムーバブルメディアをマウントする方法は「WSLでSDカードをマウントする」の記事が参考になりました。