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describe の次行に subject を、 context の次行に let を書く

Last updated at Posted at 2015-11-30

というオレオレルールなんですが、わりといい気がするのでご紹介します。

よくわからないと思うので実例で。

実例

狼が村人を噛むと村人は死ぬ。狼がハムスターを噛んでもハムスターは死なない という条件の rspec を、以下のように書きます。

wolf_spec.rb
require 'rails_helper'

RSpec.describe Wolf do
  subject(:wolf){ FactoryGirl.build(:wolf) }
  it { is_expected.to be_valid }
  describe 'bite' do
    subject { wolf.bite(creature) }
    context 'bite villager' do
      let(:creature){ FactoryGirl.build(:villager) }
      it { expect{subject}.to change{creature.reload.living?}.to(false) }
    end
    context 'bite hamster' do
      let(:creature){ FactoryGirl.build(:hamster) }
      it { expect{subject}.not_to change{creature.reload.living?} }
    end
  end  
end

順に上から見て行きましょう。

describe Wolf do
  subject(:wolf){ FactoryGirl.build(:wolf) }

まず、この2行がペアです。 Wolf モデルに関するテストであるという宣言と、実際に wolf のインスタンスを用意する ruby 文とのペアです。 subject に引数を渡しているので、 wolf でも subject でも同じものを参照できます。

次の行。

it { is_expected.to be_valid }

is_expectedexpect(subject) と等価です。実行文そのものがテスト内容を完全に表現しているので、 it にコメントは不要でしょう。

その次の2行を見てみましょう。

  describe 'bite' do
    subject { wolf.bite(creature) }

biteメソッドをテストするよ!という宣言と、実際に wolf の bite メソッドを呼び出す ruby 文とのペアです。
先の subject で引数を渡しているので、 wolf で参照できます。 creature はこの時点では未定義です。

次の2行を御覧ください。

    context 'bite villager' do
      let(:creature){ FactoryGirl.build(:villager) }

villager を bite した時のテストだよ!という宣言と、biteに引数として渡してある creature に villager のインスタンスを実際に渡す ruby 文とのペアです。

次の行はテストの本体になります。

it { expect{subject}.to change{creature.reload.living?}.to(false) }

今回は change マッチャの都合で is_expected が使えませんが、英文として読んだ通りのテストなので、やはり it にコメントは不要でしょう。

まとめ

describe と context の実装は alias なのでどっちを使っても実質同じなのですが、英単語の意味で使い分け、「何をテストするか」を describe, 「どんな状況のテストをするか」を context でまとめると分かりやすい、と言われています。
一方、subject と let も (ほぼ) alias でして、英単語の意味的に使い分けているだけなのですが、 subject は「何をテストするか」の宣言なので、これを describe と対応させ、 context は let で書くようにすると書き方に統一感が生まれ、読みやすい spec になるんでは、という提案でした。

完全にこのルールで全てを書けるわけではなく、describe と let がペアになるケースも実際に私の手元で発生はしていますが、 describeとかcontextのコメントを書いたら、次の行にそのコメントに対応するruby文を書く というルールは確実に可読性を上げるのでオススメです。

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