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try と try! の使い分け

Last updated at Posted at 2013-07-20

ていうか try! って何よ。

    a.try(:hoge)  #=> nil
    a.try!(:hoge) #=> NoMethodError

はーぁん、にゃーるほーどねー。

これ見て初めて気付いたのですが、 「try メソッドには 2 つの効用がある」 のですね。

  1. a が nil の時、何もしない
  2. a に hoge が実装されてない時、何もしない

両方の効用を持つのが try
1 つ目の効用しか持たないのが try! というわけです。

2 つ目の効用も便利っちゃあ便利ですが、メソッド名を typo するとわかりづらいバグになることもありそうです。
実際 try を使うときは、レシーバ (上の例で a ) が nil かどうかで使う 1 つ目の効用を利用したい場合が殆どだと思われるので、積極的に try! を使っていくといいかと思います。

ruby2.3記念追記

rails にまず導入されたのが try で、その後、「NoMethodErrorを捕捉できないのは危険」ということで try! が rails4 から導入されたようです。そして、 ruby2.3 からは「ぼっち演算子」を try! の代わりに使うことができます。

  a.try!(:hoge)
  #=>
  a&.hoge

NoMethodError を起こさない try と、ブロック渡す try は引き続き現役です。

言語仕様である &. と、単なるメソッドである try! にはもう一つ重要な違いアリ。
&. は nil を受け取るとその先の parsing を停止するので、引数を評価しません。

c=0
nil&.to_s(c+=1) # cは0のまま
nil.try!(:to_s, c+=1) # cは1
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