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Obsidian...よりAIを優先してVSCodeとfoam, OneDriveで個人メモシステムを構築した話

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最近ときどき目にするObsidian、ただのMarkdownエディタだと思っていたのですが、どうも個人的なメモ帳として管理できるようにするツールのよう。Scrapbox(現Cosense)やNotionみたいにページ間でリンクを張ることでナレッジグラフを作れる、みたいなのが売りみたいです。

個人のためのローカルNotionとかですかね。たしかにNotionは使いやすいのですが、AI機能を使いたいとなると月額4000円くらいかかっちゃって、個人導入には少し微妙。ということでObsidianを数日使ってみたのですが「これだったらVSCodeでよくないか?」となりVSCodeで「ぼくのかんがえたさいきょうの個人メモ環境」を構築することにしました。

ぼくが本当に欲しかったもの

さて、個人メモ帳に必要な、あるいはObsidianを学んでよさそうだなと思ったものはなんでしょうか。いくつかあるのですが、「AI時代に最適なやつが欲しい」ということです。

  • サクサク動く(Markdownは軽量だね)
  • AIが読み書きできる(今日のタスクは?みたいな質問ができる)
  • WebClipとか、後で読むとか、おいておける
    • Personal knowledge Management(PKM)というらしい
  • 複数のマシンで同期してくれる
  • スマホでも読み書きできる
  • できれば今日の予定とかタスクも管理したい
    • 複数案件に携わっているとGoogleカレンダーも分かれて大変

このような状況でした。Obsidianと、ADHDのためのメモツールSaner.aiも試しに使ってみたのですが、ObsidianはAI支援がサードパーティのプラグイン頼みで、Sanerは米国サーバだからか操作速度が遅くいまいちでした。しかし、両製品の設計は学びが多く、個人メモツール構築の上で大きく影響を受けました。

VSCodeでOneDriveに置かれたフォルダに.mdファイルをため込む

まずは、「MarkdownいじるだけならVSCodeでええやん」ということでVSCodeを用意しました。というか毎日使ってるのでどうということはありません。そして、複数マシン同期も、フォルダをOneDriveフォルダに置けば問題ありません。Macの方はiCloudとかGoogleDriveに置き換えてください。

foamプラグインをいれて、Obsidian風にする

次に、foamプラグインをインストールし、Markdown同士をリンクできるようにしたり、それぞれの関連度をグラフ表示できるようにします。

こちらはまだ運用していませんが、Markdown Kanbanという新しめのプラグインも試しています。Markdown1枚からカンバンボードを作成できるので、個人向けボードによさそうです。

Copilot Chat(Sonnet 3.7)に「何から始めたらいい?」と聞く

さて、みなさんは環境構築からいきなり入ってしまい、そこで満足することはありませんか?私はあります。しかしこのAI時代、苦手なことはAIに任せましょう。

image.png

そうして出来上がったのがこちらのフォルダ構造です。しかも全フォルダにReadme.mdがあって絵文字付きで使い方が書かれてる!!

image.png

用意してくれたGetting Started.mdを読みながら、わからないことを質問します。中身を紹介します。

# 🚀 PKMシステムの始め方

ku-sukeさん、PKMシステムへようこそ!このガイドでは、効果的なナレッジマネジメントの方法をご紹介します。

## 📝 基本的な使い方

### 1. 新しいアイデアが浮かんだら
- `01-inbox/` フォルダにファイルを作成
- 後で整理・分類する

### 2. 日次ノートを作成
- `02-daily-notes/` フォルダに日付のファイルを作成
- テンプレート: [[Daily Note Template]]

### 3. プロジェクトノートを作成
- `03-projects/` の適切なサブフォルダに作成
- テンプレート: [[Project Template]]

## 🔗 Foamプラグインの活用

### ダブルブラケット記法
- `[[ファイル名]]` でリンクを作成
- 存在しないファイルは自動的に作成候補に

### タグ機能
- `#meeting` `#idea` `#task` などでタグ付け
- 後で検索しやすくなります

### グラフビュー
- `Ctrl+Shift+P` → "Foam: Show Graph" でナレッジグラフを表示

## 📋 毎日のルーチン

### 朝(5分)
1. [[Index]] を確認
2. 今日の[[02-daily-notes/2025-07-15|デイリーノート]]を作成
3. 今日のフォーカスを設定

### 夜(10分)
1. 今日の学びを記録
2. `01-inbox/` の内容を整理
3. 明日のタスクを準備

予定もぶちこみたいのでPowerAutomateで吐き出す

ObsidianやSanerをみてみると、カレンダーイベントも1つのファイルとして出力していることがわかりました。これはいいアイデアなので、1日の予定を02-daily-notesに朝書き出しておくこととします。私はいくつかの会社に所属して別々でカレンダー管理しているので、それらをPowerAutomateで吸い出して、OneDriveに吐き出します。Google Driveをご利用の方はGASがいいかもですね。

image.png
(AIに聞きながら作った雑フロー)

これで朝8時に3つのカレンダーの予定が日付ファイルに書き出されるようになりました。あとは

朝のデイリールーチンを始めましょう。スケジュールだけ書き出してきたので
テンプレートに従って進めていきたいです。今日はPKMをはじめて2日目です。

了解しました、ku-sukeさん。
「2025-07-16.md」にスケジュールだけ記載済みとのことなので、
テンプレート(templates/Daily Note Template.md)に沿って...

このようにCopilot ChatのAgentモードを動かすことで、プロジェクトディレクトリ内からテンプレートを読み出し、それに合わせる形でスケジュールのみが書かれている.mdファイルを修正してくれます。何を書けばいいか思いつかない場合は、Askモードに変えて質問や雑談もしてもいいですし、PKMの学習がはかどります。

スマホで読み書きできるWebアプリを作る

あとは、スマホでもちょっと読み書きできれば最高です。OneDriveアプリはあるので、ファイルを読みだしてMarkdownアプリで開けばいいっちゃいいのですが、ちょっと面倒です。ファイルツリーとファイル詳細を気軽に行き来でき、Markdownプレビューと編集、定期的な保存と取得による同期くらいは欲しいです。

そこで、Claude Codeで作ってみることにしました。アーキテクチャを相談したところ、クライアントサイドのみで開発可能ということで、個人的に少し読み書きできるVueで書いてもらうことにしました。Markdown編集ライブラリの選定も、当初Code MirrorからMonaco Editorまで相談し、モバイルでちゃんと動くシンプルな奴!という指定で決まりました。

デプロイはCloudflare Pagesで行いましたが、GithubにPushするだけで動くので簡単でした。PWA化してログイン動作をテストしたら、結構満足いくものができました。すごくいい時代ですね。

image.png

みんなもAI時代のメモ環境を作ろう!

これで、AIが支援するメモ帳プラットフォームができました!できればデスクトップ上のCopilotChatをリモートで呼び出すことができればいいのですが、それはまた考えてみます。

あとは、Chrome拡張のObsidian Clipperも便利だったので、Claude Codeに作ってもらおうかなと思っています。なんならもうOneDriveに直接保存でもいいですね!

それでは、皆様もぜひ良い個人メモ帳ライフを!

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