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vue-admin-templateを紐解く

Last updated at Posted at 2019-09-23

2019年時点で、仕事ではサーバサイドのプログラムを書くことが多いのですが、ちょいとwebフロントエンドを管理画面風のUIで構築してみようと思い、良さげなテンプレートを探していたところ、vue-admin-templateがシンプルで良さそうと思ったので中身を少し紐解いて見ました。(紐解くという程ではありませんが...)

で、記事本文自体は無駄に長いメモ書きに近いので、今回得られた知見を先に書いてみます。

今回得られた知見

  • vue cliの基本的な使い方
    • vuc cliを使ったvueアプリケーションのディレクトリ構成
    • vue.config.jsによる基本的な設定
  • Vuexの基本的な使い方
    • ゲッター
    • ミューテーション
    • アクション
    • モジュール
  • Vue Routerの基本的な使い方
    • ルーティング
    • グローバルbeforeガード
  • ES2015に関する知見
    • 引数分割束縛
    • スプレッド演算子
  • mockjsの基本的な使い方
    • プロトタイプを作るときくらいしか用途を思いつきませんが...

感想としては、大きすぎないオープンソースを選んで、具体的な動作を確認しながらソースコードや関連ドキュメントを読むと、効率的に理解が進むなあと思った次第です。では、以下本文です。

環境

  • vue 2.6.10
  • vue-router 3.0.6
  • vuex 3.1.0
  • vue-cli-service 3.6.0

1. 開発モードで起動(npm run dev)すると何が起きるか

  • npm run devすると、package.jsonの scripts -> "dev": "vue-cli-service serve"が実行される
  • vue-cli-serviceコマンドは@vue/cli-service によって提供されている
  • vue-cli-service serve すると開発サーバが起動する
  • vue-cli-serviceを使った開発サーバの実行時オプションの指定方法は以下の2通り
    • 設定ファイルに書く
    • コマンドライン引数として渡す
      • e.g. port=7777 npm run devとすると、環境変数process.env.portに7777がセットされる
      • process.envとはnode.jsにおける環境変数のこと
      • nodeでnode.jsを起動して、process.envで確認できる
  • vue-cliの設定ファイルはvue.config.js
  • 基本的な設定、postcss、開発サーバ周り、linter、webpackなどの設定ができる
vue.config.jsから一部抜粋
const port = process.env.port || process.env.npm_config_port || 9528 // dev port
        
module.exports =
  publicPath: '/',
  outputDir: 'dist',
  assetsDir: 'static',
  lintOnSave: process.env.NODE_ENV === 'development',
  productionSourceMap: false,
  devServer: {
    port: port,
    open: true,
    overlay: {
      warnings: false,
      errors: true
    },
    proxy: {
      // change xxx-api/login => mock/login
      // detail: https://cli.vuejs.org/config/#devserver-proxy
      [process.env.VUE_APP_BASE_API]: {
        target: `http://127.0.0.1:${port}/mock`,
          changeOrigin: true,
          pathRewrite: {
            ['^' + process.env.VUE_APP_BASE_API]: ''
        }
      }
    },
    after: require('./mock/mock-server.js')
  },
  • outputDirnpm run buildした時のファイル出力先ディレクトリを指定する
  • assetsDirでcss、font、img、jsといったアセットファイルの出力先ディレクトリを指定する
    • 上記例だと、/dist/staticになる
  • lintOnSaveをtrueまたは'warning'にすると、開発中に出たlintエラーをwarningとして出力する
    • この設定はeslint-loaderに依存している
    • デフォルトだとwarningはコンソールにだけ表示される
    • ブラウザにエラー表示するにはoverlayで制御できるっぽいが、今一挙動が把握できなかった
  • productionSourceMapをfalseにすると、productionビルド時にsourcemapを生成しないので、ビルドが早くなる
  • devServerで開発環境の設定ができる
    • openをtrueにするとnpm run dev した時に自動的にブラウザを開く
    • proxyはフロントエンドとバックエンド(API)を異なるホストで動かしている場合、開発用のバックエンドAPIを指定できる
      • e.g. RailsAPIをlocalhost:3000で動かしている場合 devServer: { proxy: 'http://localhost:3000' }

2. どのようにログイン処理をしているか

未ログイン状態で http://localhost:9528 にアクセスした場合

2.1 どのようにログイン判定を行って、ログインフォームを表示しているか

  • permission.jsのrouter.beforeEach(グローバルbeforeガード機能)で、cookieからトークンを取得する
  • cookieトークン取得はutils/auth.jsで行っている(js-cookieライブラリを使用)
  • toは次にナビゲートされるルートオブジェクト。ルーティング設定ファイル(src/router/index.js)で/のredirectが/dashboardに設定されている
  • to.pathはホワイトリスト(/login)に含まれないので、リダイレクトパスに/dashboardが付いた状態で、ログインフォームを表示する

2.2 ログインフォームでどのようにログイン処理しているか

  • element-uiのcustom-validationでユーザー名とパスワードのバリデーションを行っている
    • バリデーションメソッドを定義して、el-formの:rulesに渡している
  • Loginボタンを押すとvue.jsのpreventイベント修飾子でhandleLoginメソッドが実行される
  • form要素にref="loginForm"と書いているので、this.$refs.loginForm.validateで再度バリデーションしている
  • バリデーションOKなら、this.$store.dispatchを使ってVuexのuserモジュールのloginアクションを実行している
    • src/main.jsでVueオブジェクトを作る時にstoreオプションを渡すことで、各コンポーネントでthis.$storeとして参照することができる
  • loginアクションはimportしたapi/user.jsのloginを実行する
  • api/user.jsのloginはutils/request.jsを使って、mock/user.jsに実装されているモックのAPIを呼び出す
  • モックのAPIはユーザー名からtokenを取得して、レスポンスを返却する
  • 返却されたレスポンスはutils/request.js内でaxiosのinterceptors.responseで返している(エラーコード毎にエラーメッセージを表示するのもここでやっている)
  • Vuexのuserモジュールのloginアクションはレスポンスデータとして取得したtokenを処理する
    • SET_TOKENミューテーションをcommitする
    • utils/auth.jsのsetTokenでcookieにセットする

2.3 ログイン処理した後はどのようにリダイレクトしているか

  • VuexのuserモジュールのloginアクションはPromiseを返す
  • handleLoginはthis.$router.pushを使って次の画面に遷移する
  • 遷移先のURLは、$routeをwatchしている(パラメータ変更の検知)ので、あらかじめルーティング設定のredirectパスである/dashboardがセットされている

3. どのようにログアウト処理をしているか

  • this.$store.dispatchでVuexのuserモジュールのlogoutを呼び出す
  • api/user.jsのlogoutを呼び出す
  • モックのAPIの/user/logoutを呼び出す
  • Vuexのuserモジュールのlogoutでログアウト処理をする
    • SET_TOKENミューテーションでtokenを消す
    • utils/auth.jsのremoveTokenでcookieのtokenを消す
  • this.$router.pushでログイン画面に遷移する
    • redirectクエリパラメータは、this.$route.fullPathによって元画面がセットされる

4. ExampleのTable画面

4.1 どのようにデータを取得しているか

  • createdフックでapi/table.jsのgetListを経由して、モックAPIからデータ取得する
  • モックAPIではmockjsライブラリでデータを作っている

4.2 開発サーバを停止した状態のエラーハンドリング(通信エラー)はどのように行っているか

  • utils/request.jsでaxiosのinterceptors.responseで通信エラーを拾っている
  • 拾ったエラーメッセージはelement-uiのMessageコンポーネントで表示している

参考資料

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