##概要
GUIでComputeEngineをRHELなどの公開イメージを選択しデプロイすると、各OSの最新のバージョンでしかでデプロイすることができません。
2021年9月時点ではRHEL8の場合はRHEL8.4がデプロイされますが、諸事情によりRHEL8.3や8.2でデプロイしたいことがあると思います。
今回は古いOSバージョンのデプロイ手順を紹介します。
##手順
全てCloudShellで実行します。
今回はRHEL8.3でデプロイする方法を記載します。
###非公開になっているイメージの表示方法
gcloud compute images list --show-deprecated --filter="name~rhel-8"
実行することで非表示になっているイメージの一覧が表示されます。
NAME PROJECT FAMILY DEPRECATED STATUS
rhel-8-v20190507 rhel-cloud rhel-8 DEPRECATED READY
~中略~
rhel-8-v20210512 rhel-cloud rhel-8 DEPRECATED READY
rhel-8-v20210609 rhel-cloud rhel-8 DEPRECATED READY
rhel-8-v20210701 rhel-cloud rhel-8 DEPRECATED READY
rhel-8-v20210721 rhel-cloud rhel-8 DEPRECATED READY
rhel-8-v20210817 rhel-cloud rhel-8 READY
RHEL8の場合は下記がおそらく各バージョンの最終アップデートになります。
Version | Name |
---|
RHEL8.0 | rhel-8-v20191014 |
RHEL8.1 | rhel-8-v20200403 |
RHEL8.2 | rhel-8-v20201014 |
RHEL8.3 | rhel-8-v20210512 |
GoogleCloudの公式ドキュメントでは見つけられませんでしたが、下記サイトでアップデートの内容は確認できました。
https://groups.google.com/g/gce-image-notifications
###デプロイ
使用するイメージがわかれば後は下記コマンドでデプロイすれば完了です。
作成コマンドのオプションはマニュアルを参照してください。
https://cloud.google.com/sdk/gcloud/reference/compute/instances/create
gcloud compute instances create <hostname> \
--image=rhel-8-v20210512 \ ★使用するイメージを指定
--image-project=rhel-cloud \ ★イメージのPROJECT
--project=<プロジェクトID> \
--zone <Zone> \
--subnet <サブネット> \
--service-account <サービスアカウント名>
デプロイ後ログインし、RHEL8.3で作成されていることが確認できました。
##さいごに
今回はRHEL8.3で実行しましたが、同じ手順でCentOSなどの他OSもデプロイすることができますのでコマンドのRHELの部分を読み替えて実行してください。