####<2019.12.27 追記>
CloudFormerと同様の機能を備える、
「Former2」というサービスが存在しているようです。
はじめに
本記事は、2018年夏頃に試した内容になります。
現在のUIから変更されている可能性がありますので、ご了承ください。
CloudFormerとは
既存のAWS環境のリソース情報からCloudFormationテンプレートを自動で作成してくれるツール。
現段階では正式なサービスではなくベータ版ですが、十分に使える機能のため使い方をご紹介します。
< 作業手順 >
- 実行環境の作成
- 各リソースの設定
- テンプレートの作成
- スタックの削除
■ 1. 実行環境の作成
まずは、CloudFormerの実行環境をCloudFormationで作成するという流れになります。
① CloudFormationのページから[スタックの作成]をクリック。
②[サンプルテンプレートの選択]でリストから「CloudFormer」を選択する。
③「スタック名」、「ユーザ名」、「パスワード」を設定する。
(ユーザ名・パスワードはあとで使います。)
④[次へ]で進んでいき、最後に[作成]をクリックします。
⑤ スタックが作成されるまで待ちます。
(私の場合は、5分30秒後に[CREATE_COMPLETE]となりました。)
(ちなみに、このスタックで作成されるリソースは以下の通りです)
■ 2. 各リソースの設定
ここからは、テンプレート化したい対象リソースを選択していきます。
ただ、CloudFormerではAWSの全てのリソースに対応している訳ではないので注意が必要です。
① 作成したスタックを選択し[出力]タブをクリックします。
下記のようにURLの記載があるため、そちらをクリックします。
② 認証画面が表示されるので、(1-③で設定した)ユーザ名とパスワードを入力します。
③ ログイン後、CloudFormerトップ画面が表示されます。
④ あとは、画面に沿ってテンプレート化したいリソースを選択していきます。
・Intro(テンプレートの説明など)
・DNC(Route53の設定)
・VPC (VPCの設定)
・VPC Network(Subnet、IGW、VPNなどの設定)
・VPC Security(NetworkACL、RouteTableの設定)
・Network(ELB、EIP、ENI、CloudFrontの設定)
・Managed Services(Auto Scaling、Elastic Beanstalk、OpsWorksの設定)
・Managed Config(Auto Scaling、Elastic Beanstalk、OpsWorksの詳細な設定)
・Compute(EC2 instanceなどの設定)
・Storage(EBS、RDS、S3などの設定)
・Storage Config(RDS Subnet Groupなどの設定)
・App Services(SQS、SNS、Kinesisの設定)
・Security(Security Groupなどの設定)
・Operational(CloudTrailなどの設定)
・Summary(確認画面)
■ 3.テンプレートの作成
① 確認画面の後、S3のバケットを指定します。
「Save Template」をクリックすると、S3にテンプレートが保存されます。
■ 4. スタックの削除
テンプレートの作成はこれで完了になります。
無駄な課金が発生してしまうのを防ぐため、作業後はCloudFormerスタックを削除しましょう。
参考
・CloudFormer を使用して既存の AWS リソースから AWS CloudFormation のテンプレートを作成する
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSCloudFormation/latest/UserGuide/cfn-using-cloudformer.html