個人メモ
raspberry pi user name 変更などで検索しても求めてるものと違ったりしたので
それらの情報をまとめつつ実施した手順を下記にまとめる
前提条件
- pi(パスワード:raspberry)のユーザを使用中
- GUI環境なし、別PC(WindowsPC)からSSHでログインして使用
- 他Apachやら、postgresqlやら、sambaやら入ってるので、他ユーザを追加してpiを削除するなんてやり方はしたくない(pi所有のファイルをアクセス不能にはしたくない)
- piの頃と何も変わらないようにしたい
流れ
- 一時ユーザの作成
ログインユーザがpiではpiのユーザ名を変えられないので変更用のユーザを作成する - ユーザ名の変更(と、それにまつわる変更)
usermodコマンドでpiユーザのユーザ名、ホームディレクトリ名等を変更する - 一時ユーザの削除
手順1.で作成した一時ユーザを削除する
手順1.一時ユーザの作成
piユーザでログイン中(ログインしてなかったらログインする)
ユーザtmpの作成
$ sudo useradd -M tmp
-Mオプション:ホームディレクトリを作成しない(-mとは違うので注意)
ユーザtmpでsudoが使えるようにするため、sudoグループに追加する
$ sudo gpasswd -a tmp sudo
Adding user tmp to group sudo
-aオプション:グループにユーザを追加する
ユーザtmpのパスワードを変更
(useraddではパスワードが設定されずログインできないため)
$ sudo passwd tmp
New password:
Retype new password:
passwd: password updated successfully
一旦ログアウトし、tmpユーザでログインする
ログインできれば成功
手順2.ユーザ名の変更(と、それにまつわる変更)
tmpユーザでログイン中(ログインしてなかったらログインする)
ユーザ名の変更(pi -> newpi)※変更後の名前newpiは自分で変更したい名前に置き換える
$ sudo usermod -l newpi pi
We trust you have received the usual lecture from the local System
Administrator. It usually boils down to these three things:
#1) Respect the privacy of others.
#2) Think before you type.
#3) With great power comes great responsibility.
[sudo] password for tmp:
-lオプション:新しいログイン名を設定する
※tmpでのsudoは自動設定していないので、パスワードが求められる
ホームディレクトリ名も変更する(/home/pi -> /home/newpi)
$ sudo usermod -d /home/newpi -m newpi
[sudo] password for tmp:
-dオプション:newpiのホームディレクトリを/home/newpiにする
-mオプション:-dだけでは設定を変えるだけなので、-mオプションで実際のディレクトリを作成する
※tmpでのsudoは自動設定していないので、パスワードが求められる
グループ名も変更する(piグループ -> newpiグループ)
※IDはそのままなので他への影響なし
$ sudo groupmod -n newpi pi
-nオプション:指定した名前に変える
newpiでのsudoをパスワードなしにする
$ sudo visudo -f /etc/sudoers.d/010_pi-nopasswd
先頭のpi -> newpi に変更する
-pi ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
+newpi ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
デフォルトエディタはnanoになっているが、vimに変えたい場合は以下を参照
$ sudo update-alternatives --config editor
There are 3 choices for the alternative editor (providing /usr/bin/editor).
Selection Path Priority Status
------------------------------------------------------------
* 0 /bin/nano 40 auto mode
1 /bin/ed -100 manual mode
2 /bin/nano 40 manual mode
3 /usr/bin/vim.tiny 15 manual mode
Press <enter> to keep the current choice[*], or type selection number:
内容は環境により変わるが、[*]が付いているものがデフォルトのエディタ
上記の場合、vim.tinyの番号[3]を入力するとデフォルトがvimになる
ファイル名も変更する
$ sudo mv /etc/sudoers.d/010_pi-nopasswd ./010_newpi-nopasswd
ユーザ名変更の確認
newpiにてログインする
- newpiにてログインできること
- プロンプトの頭がnewpiになっていること
newpi@raspberrypi:~ $
- pwdを実行し、/home/newpiになってること
- sudoを実行しパスワードなしでできること
$ sudo apt-get update
We trust you have received the usual lecture from the local System
Administrator. It usually boils down to these three things:
#1) Respect the privacy of others.
#2) Think before you type.
#3) With great power comes great responsibility.
~以下省略~
パスワードを聞かれなければOK
手順3.一時ユーザの削除
newpiでログイン(ログインしてなければログインする)
一時ユーザを削除する
$ sudo userdel tmp
おまけ.newpiのパスワードを変える
newpiでログイン(ログインしてなければログインする)
パスワードを変更
$ passwd
Changing password for newpi.
Current password:
New password:
Retype new password:
passwd: password updated successfully
以上