はじめに
はじめまして。@ktrk2002です!
この記事では、モバイルアプリアクセシビリティ入門── iOS+Androidのデザインと実装の1章から学んだアクセシビリティへの心構えを書きます。
この記事を書く背景
2024年4月、Qiitaにデザイナーとして入社
→コーディングは0からのスタート、当然アクセシビリティというワードも全く知らない状態
→業務でのレビューや輪読会でWCAGに触れることでアクセシビリティを少しずつ知る
→また別の輪読会でモバイルアプリアクセシビリティ入門── iOS+Androidのデザインと実装を読む
→心構え的な部分にも触れていて、アクセシビリティの技術的な対応を知る前に読みたかった...!
→私と同じくアクセシビリティ初心者に知ってもらいたいぞ
ということで、記事を書きます!
知っておきたかった心構え
モバイルアプリアクセシビリティ入門── iOS+Androidのデザインと実装の1章を読んで、覚えておきたい心構え4選でございます
1. アクセシビリティは受け皿を大きくする気持ちでやる
1章の1.1では、アクセシビリティの言葉としての定義やユーザービリティの対比などが書かれています。
アクセシビリティを高める活動とは、こうしたことが起きないように、「まず利用自体は可能である」という状況を増やしていくこと、そのための選択肢を用意していくことです。
※こうしたこと=利用しやすさが「ゼロ」である事象(コントラストが低すぎて操作対象を見落とすなど)
「アクセシビリティ≠利用しやすさ」についての段落からの引用です。1.1を読んで大事にしておきたいと思ったのは、アクセシビリティ対応は利用自体可能にするもので、ユーザーを取りこぼさないように受け皿を大きくする手段であることです。大事!
2. 使えない/使いにくいは、サービスが対応できていないから起こる
1章の2.2では、アクセシビリティ機能と障害をふまえたその利用状況、障害の考え方について書かれています。
社会モデルでは、障害は社会の側にあると考えます。多様なユーザーの状況がある中で、社会や環境が対応できていないがゆえに障害が生じているという考え方です。
医学モデルと社会モデルという障害の考え方について書かれている段落からの引用です。医学モデルとは「障害が人の身体側にある」という考え方です。
サービスが使えない/使いにくいという状況は、どんなユーザーかに関わらずサービスに責任があることを忘れない!
3. アクセシビリティに取り組んでいること自体が大きな意味を持つ
1章の1.3ではアクセシビリティに取り組む理由についていろんな角度から書かれています。
アクセシビリティを必要とする人からすれば、それはサービス側からの「あなたをユーザーと認識し、関係性を築くつもりがある」という宣言ととらえられるからです。
なかでも印象的だった部分を引用しました。アクセシビリティに取り組んでいるか否かが、サービスの印象にも大きく関わってくることを忘れない。大事!
4. 理解しやすい情報でも、読み取れなければ意味がない
1章の1.4ではモバイルアプリのアクセシビリティガイドラインについて書かれています。
情報が適切に読み取れなければ、理解に至るまえにユーザーはあきらめて利用中のサービスから離脱してしまう可能性が高まるのです。
理解しやすくライティングを工夫したり、情報設計をしても読み取れなければ意味がない
アクセシビリティは読める・使えるの第一関門・土台・超大事であることが1章を通してわかりました...!
まとめ
今回はモバイルアプリアクセシビリティ入門── iOS+Androidのデザインと実装から学んだ、アクセシビリティに取り組むときに大事な考え方をメモしました
この本に興味を持った方はぜひ読んでみてください!
モバイルアプリアクセシビリティ入門── iOS+Androidのデザインと実装のAmazonページ
最後までお読みいただき、ありがとうございます