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Day 16

AppleとGoogleのデザインガイドラインを読み比べてみた(color編)

Posted at

はじめに

デザインガイドラインのcolorについて、AppleとGoogleのガイドラインを読んでみました👀
気になったところをメモします📝 何か参考になればうれしいです。

読んだもの

Apple社が提供しているデザインガイドライン「Human Interface Guidelines」のcolor

Googleが開発したデザインシステム「Material Design 3(MD3)」のcolor

Human Interface Guidelines(color)について:pencil:

システムカラー

  • 様々な背景・外観モードに適した色を定義している
  • アクセシビリティの設定に自動で適応する
  • macOSはDefaultとVibrant(鮮やかver)が定義されている
  • OSによってシステムカラーが微妙に違う
    • macOSに比べて、iOS,iPadOSは暗い?
    • ↓デフォルト(Light)のいくつかの例
macOS iOS,iPadOS
image.png image.png
image.png image.png

ベストプラクティス

  • ゲーム以外のアプリでは色を控えめにする
  • 同じ色を異なる意味に使用しない
    • 特にステータスなどの情報を伝える場合、一貫した色を使う
  • ライトモード・ダークモードの両方で適切に機能する
    • ダークモードでは鮮やかさが増す(背景に対してコンテンツが目立つ)
    • カスタムカラーを使用する場合は、両方のバリアントを指定する必要がある
  • 様々な照明条件化でアプリの配色をテストする
    • 屋外や薄暗い場所など
  • 様々なデバイスでテストする
    • システム設定 > ディスプレイ > カラープロファイルから外観のテストができる :pencil:
  • 半透明度の要素がある場合、背景のアートワークによる影響の検討をする
  • ユーザーがアプリで色を選択できる場合、システムが提供するカラーコントロールを優先する
細かいメモはこちら

Colorについて

適切に使用することで

  • コミュニケーションの強化
  • ブランドを想起させる
    • #55c500 -> Qiitaっぽい
  • 視覚的な連続性 -> 情報を理解しやすくなる

Inclusive color

  • 区別や重要な情報を伝えるために、色だけに頼るのは避ける
  • アプリ内のコンテンツを認識しにくくする色は使わない
    • アイコンやテキストと背景のコントラストを十分にする
    • 色覚異常の方が区別しづらい色に注意する
      • 多くの色覚異常の人は青とオレンジを区別することが難しい
      • その他、赤と緑、赤と黒、赤または緑と灰色は区別しにくい
色覚異常がない場合 赤緑色覚異常がある場合
image.png image.png
  • 使用する色が他の国や文化でどう認識されるか認識する
    • ex) 赤は危険を表す文化もあれば、肯定的な意味合いを持つ文化もある

システムカラー

  • アプリでシステムの色の値をハードコーディングしない
  • 動的なシステムカラーのコピーは避ける
  • 動的なシステムカラーの再定義は避ける

カラーマネジメント

  • 一般的なカラースペース

    • sRGB
    • Display P3
      • sRGBよりも35%大きい色空間を持つ
      • sRGBより豊かな色の表現が可能で、特に緑色の表現が優秀
    • 白線より左下側がsRGBで表現できる範囲 

    image.png
      

  • 見え方

image.png

P3色を使用するグラデーションがsRGBだとクリップされて表示されることもある

カラープロファイル

  • 色を数値表現にマッピングする数式やデータテーブルを使用して色空間内の色を記述する
  • 画像にはカラープロファイルが埋め込まれていて、デバイスでは画像の色を解釈してディスプレイ上で再現している
  • ワイドカラーを使用すると互換性のあるディスプレイでの視覚体験が向上する
  • ワイドカラーディスプレイ
    • P3カラースペースをサポート
    • sRGBよりも豊かで彩度の高い色を生成
    • 写真やビデオはよりリアルになる

プラットフォームの考慮事項

iOS,iPadOS対応

  • iOSでは、システムとグループ化の2つの動的背景色セットが定義されている
  • ラベル~第四次ラベル、プレスホルダー、セパレータ、リンクなど定義されていてUIKit APIが提供されている

macOS

  • テーブルなどのコンテンツの背景色を交互に変更する、グリッドの色、ラベル、リンク、プレスホルダー、影の色、など定義されていてアプリキットAPIが定義されている

アプリのアクセントカラー

  • 一般 > アクセントカラー設定で変更できる
  • 指定した固定色を使用するサイドバーアイコンは色が上書きされない
    • ex) icloudのアイコンなど

image.png

ビジョンOS

  • ガラスでは色を控えめに使用してください
    • ガラスマテリアルでは人の周囲の環境が透けてみえるため、コンテンツの読みやすさに影響する
  • 小さい領域・テキストに色を使用すると見にくくなる
  • 高コントラストが必ず良いわけではない
    • 暗い場所や暗い場所に目が慣れている場合は、視覚的な不快感を引き起こす可能性もある
    • 背景も明るい場合、コンテンツも明るくすることを検討すると良い
      • 暗い環境の場合は避ける
      • オブジェクトが点滅したり動いたりする場合は特に避ける

ウォッチOS

  • 背景色
    • 既存のコンテンツのサポート
    • 追加情報の提供
    • 場所の感覚を確立し、重要なコンテンツを認識するのに役立つ

image.png

システムカラー

  • OSによってシステムカラーが微妙に違う
    • macOSに比べて、iOS,iPadOSは暗い?
    • ↓デフォルト(Light)のいくつかの例
macOS iOS,iPadOS
image.png image.png
image.png image.png
  • macOSはDefaultとVibrant(鮮やかver)が定義されている

ref

https://developer.apple.com/design/human-interface-guidelines/accessibility#Color-and-effects

https://webkit.org/blog/10042/wide-gamut-color-in-css-with-display-p3/

https://gigazine.net/news/20200303-display-p3/

https://www.benq.com/ja-jp/campaign/monitor-for-mac/articles/display-p3-monitor-for-creative-work.html

Material Design 3(MD3)(Color)について:pencil:

マテリアルカラーシステムにはこれが含まれる

  • アクセシブルな色の組み合わせセット
    • 26以上の色の役割がコンポーネントにマッピングされている
    • コントラストは3段階サポートしている
    • UI画面の各要素に番号がついている -> 各番号に色が割り当てられている
  • ダークテーマカラー
  • 静的なベースラインカラー
  • 動的なダイナミックカラー

ダイナミックカラーのプロセス

ダイナミックカラーとはmobile(Android12以降)の壁紙やその他のカスタマイズ設定により、ユーザー独自の配色を生成するもの。

1. 取得した1つのソースカラーから5つのキーカラーが生成される
2. そのキーカラーを使ってトーンパレットが作成される。
3.  パレットのトーンはカラーロールに割り当てられ、UIの要素に割り当てられる。

さらにそれぞれ詳しく

  • ソースカラーの取得方法
    • 壁紙から生成
    • アプリのコンテンツから生成
    • 手動で選択
  • キーカラーは5つ
    • 主要、二次、三次、中立①、中立②
  • トーンパレットは13段階

5種類のカラーパレットを示した画像。左側には「Primary」「Secondary」「Tertiary」「Neutral」「Neutral variant」とラベル付けされた色の円があり、それぞれに対応するグラデーションが右側に続く。各グラデーションは色の濃度を0から100まで示している。

色の役割(カラーロール)について

  • 一般的なワード
    • サーフェス:背景など大きいかつ強調しない時に使用される
    • プライマリ、セカンダリ、ターシャリ:手前にある要素を強調する・しないためのアクセントカラー
    • コンテナー:ボタンなどの手前にある要素の塗りつぶし色
    • On~~:親とペアになっているテキスト・アイコンの色
  • アウトラインカラー
    • dividerには使用しない
    • 複数の要素があるものを囲うのに使わない
    • 近接する要素のボーダーに使う
    • 視覚的な境界に使う

読んでみた感想

Human Interface Guidelinesでは、開発者がカラーシステムを作るときに注意する点を色々書いてくれてるのかな?という印象でした。色覚異常の方の見え方に触れていたりします。

Material Designは、Material color systemについての解説が多めな印象です。要素とカラーロールについて詳しく書いてある点はカラーシステムの設計だけでなく、UIを作る時にも参考になりそうです👀

おまけ

SmartHRさんのデザインシステム(色)も置いておきます。色の命名がかわいいです🐬
ダウンロードすれば、FigmaやKeynoteで使えます👀

まとめ

今回はcolorについて、二つのデザインシステムを読み比べてみました。
color以外の読み比べも投稿する予定です📚
最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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