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ドットコムマスターアドバンス ダブルスター取得への情報まとめ

Last updated at Posted at 2021-12-16

2021年9月にインターネット検定「ドットコムマスター」にて、アドバンスのダブルスターを取得しました。
スタートラインは人それぞれだと思いますが、同じく合格を目指す方に伝えられる範囲で情報共有できればと思い以下にまとめます。

ドットコムマスターとは

公式サイトからの引用

ドットコムマスターは、インターネットの基礎知識からビジネスの最前線で活かせる実践的なICT知識を身につけることができるNTTコミュニケーションズが実施するICTスキル認定資格制度

ということで、実際の試験問題を見ていただくとわかりますがインターネットに関する様々な分野の知識が問われるものになっています。
ドットコムマスターの中でもベーシックとアドバンスの2つの種類があり、レベルが異なります。

ベーシックとアドバンス

ベーシックはインターネットの基礎知識が問われるものとなっており、IT業界で働く人であれば比較的合格は難しくない内容だと思います。
アドバンスはネットワーク周りの知識から法律関連まで幅広い分野から出題されます。

またアドバンスでは1つの試験の中にシングルスター分野の問題とダブルスター分野の問題があり、それぞれの分野での正答率および合計得点からシングルスター合格かダブルスター合格かが決まります。

シングルスターとダブルスター

アドバンスの試験問題は全部で70問(1000点満点)なのですが、
そのうちシングルスターレベルのものが50問(700点分)、ダブルスターレベルのものが20問(300点)となっており、
勉強した体感でもダブルスターの分野の内容の方がなじみの薄いものが多かった印象です。
シングルスター合格の条件はシングルスター分野で420点以上(各出題分野別に必須得点あり)、
ダブルスター合格の条件は総合得点で700点以上(各出題分野別に必須得点あり)です。
ちなみに回答は全て選択式で、例外はありますがだいたい5択前後です。(「該当するものを全て選べ」などもあります)

私自身ネットワーク周りの知識において浅い部分が多く、出題分野が広いアドバンスダブルスターの合格は苦労しました。
このあとはアドバンスダブルスターに絞った形でもう少し詳しくお伝えします。

アドバンス ダブルスター合格へ向けた情報諸々

出題分野について

検定概要にはアドバンスの出題分野について以下のようにあります。

・インターネットの仕組みと関連技術
・インターネット接続の設定とトラブル対処
・セキュリティ
・サービスの利用と法律

上記で見るとかなりざっくりな感じですが、中身は多岐に渡っています。
試験は択一式と言えど、参考書や模擬問題などを見るに細かいところまで理解していないと得点に結びつかない問題が多い印象で勉強にとても時間がかかりました。(個人の感想です)
私自身教材の序盤の「インターネットの仕組みと関連技術」のDHCPやICMPやイーサネットの所からかなり時間がかかっているレベルだったため、こんな学習ペースで本当に合格できるのかという感じでした。

またダブルスターに関しては、シングルスターでは扱わない分野自体もありますが全てがそうではなく、シングルスターにも同じ分野はあるがその分野内でより細かいところまでが扱われているというものもありました。
シングルスター範囲でおぼつかないとダブルスターの20問の勉強に回す頭が足りなくなってしまうので、専門的に勉強したことがあったり普段業務で携わっているという方では無い場合はじっくり準備期間を設けましょう。

勉強期間の目安

もちろんスタートラインでだいぶ変わって来ると思うので、まず試金石的なものを。
こちらの公式テキスト・教材の紹介ページに嬉しいことにインターネット検定 .com Master ADVANCE 「一問一答」問題 無料 PDFファイルという公式からの模擬問題70問セットがあります。
こちらを80分で実施し、まぐれ当たりを除いた上での正答率で以下のような目安となります。(個人の意見です)

・70問中65問以上解けた → たぶん今受検して受かる
・60問くらい解けた → なんらかの教材で苦手箇所を2週間程勉強すれば受かると思う
・40~50問くらい解けた → 1ヶ月程勉強すれば受かると思う。シングルスターならすぐ合格できると思う。
・30問くらい解けた → なんらかの教材で2ヶ月程かけて一通り頭を整理しつつ学んでいけば受かりそう。
・20問以下 → 3ヶ月くらいかけてしっかり勉強することが必要。私もここでした。

「計算上は50問解ければ700点くらいだから十分ダブルスター合格ラインなのに、ちょっと↑のジャッジは厳しいのでは?」という見方もあるかもしれませんが、実際の試験はもう少し難しいというか模擬問題であまり見たことの無かったタイプの問題もいくつかあったりが記憶上あるので、そこを考慮しています。
(恥ずかしながら自分自身勉強前は自信を持って解けた問題が10問くらいだったレベルなので、畏敬の念補正もあるかもしれません。)

教材

上述の通り私自身試験範囲全般で知識が浅い状態だったため、とりあえず教本を一冊がっつりやることにしました。
個人的には見やすい構成であった完全対策 インターネット検定 .com Master ADVANCE 問題+総まとめ 公式テキスト第3版対応を選択しました。
他の教材と大きくは変わらないかなと思いますが、例題~解説が個人的に見やすかったのと、例題が過去に実際の試験で出たことがあるものであったりで実践を意識して勉強できるところが良かったです。
また教本の後ろに載っている模擬問題が結構難しめで解説含めかなり勉強になりました。
ただ教本全体としては練習問題はもっとあったほうが自分にとっては良かったので、他の問題集と併用しても良かったかもしれません。

あとは先程上の勉強期間の目安の項目で書いた「インターネット検定 .com Master ADVANCE 「一問一答」問題 無料 PDFファイル」について、本番と同じ構成になっていることと各問題に簡単に解説もついているということ、そして実際の試験に似た問題が出ることもあるので、腕試しにも模擬演習にも良いです。損は無いので絶対に1回はやりましょう。

私は教本としては上述のもの一冊を用いて2ヶ月半ほど勉強し最後1週間くらいは問題演習と復習という感じでなんとか3ヶ月弱で合格できました。
後述しますが、教本以外でも頭に入ってきづらいところはググりまくり、いろんな説明や具体例を読んでなんとか理解する作業もたびたび行いました。

試験時間

問題が70問に対して試験時間が80分なので、1問に悩みすぎると物理的に詰んでしまいます。
長くても1問に1分と考えて、見切りをつけながらサクサクいきましょう。
あまりにも似た分野の問題を飛ばしまくるのは合格条件的にまずいですが、わからないものは考えてもわからないので割り切りましょう。
私も実際の試験でダブルスターの範囲のルーティングの問題で頭がこんがらがってパニくってしまい、1分かけて何の成果も得られなかったためその段階で適当につけて次にいきました。
ちなみに回答する画面が非常に使いやすく「あとで見直す」といったようなマーク機能も使えるため、一周したあとの見直しが容易で80分をフルに使えるような試験になっています。

受検手続き周りの情報

もちろん公式サイトに詳しく書かれているのですがさくっと書きます。
ドットコムマスターはCBTというコンピュータを使った試験方式になっており、全国にそのテストセンターがあります。
CBT-Solutionsの受検の流れのページに沿う形となりますが、
CBT受検が初めての方は、こちらから受検者登録が必要になります。
受検者登録後はテストセンター空席照会ページから近場の検定会場を検索し、都合の合う日程を選択して予約まで行うことができます。
毎日のように実施されている検定会場もあるため、受検までの手続きという意味でのハードルは低いと思います。
ただアドバンスの受検には1回8,800円かかるので、一発合格できるように頑張りましょう。
会場のパソコンで受検して、受検終了の瞬間にそのまま画面に合否結果が出ます。心臓に悪いです。

おわりに

資格には知識を有することの証明という側面はもちろんあると思いますが、この検定の合格にはネットワーク周りの知識を幅広くおさえる必要があるため、
そのあたりの知識を固めたいという場合や用語を正確に身につけたいというような場合に、合格を目標として腰を据えて学習をする機会になるという面もあると思います。
ただ本検定問わずですが、なじみの少ない状態から学習することには結構時間がかかります。
またピンと来にくい分野の勉強には教材や模擬問題への取り組みだけではなく、身近に利用されているケースやニュース記事、Qiitaで様々な切り口で説明されているものを読むなど、色々なアプローチを通して自分の中で納得させていくことが大事だと思います。
実際私自身今回の勉強期間でもすっと頭に入ってこない分野が多く、色々な媒体を通して勉強しました。
調べれば調べるほどたくさんの人や企業がそれぞれの分野について説明されているものが見つかり、理解にとても役立ちました。
正直合格するのに必要な内容以上の寄り道もしたかなと思いますが、そのような経験もどこかで他の経験とリンクして深い理解につながったりすることがあるため、資格試験のために勉強することの重要な副産物かなあと、(後付けで)思っています。

というわけで以上になります。
読んでいただいてありがとうございました。
検定合格を目指す方の何らかの役に立てば幸いです。

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