こんにちは.初投稿です.
今回は,私が数か月 $\LaTeX$ を用いていく過程で身に付けたことを紹介していきたいと思います.この記事の対象者は, $\LaTeX$ について全く分からないけれどとりあえずこれを使ってレポートを仕上げてみたいという方です.パソコンに詳しくない人が環境構築するのは難しいのでCloud LaTeX等をはじめは使うと良いと思います.授業で使うように指示されなければ諦めていただろうと思うくらい初めの方は難しいと感じたので,ようやく初心者を脱出しそうになった今,始めたばかりの時のことを思い出してその時に欲しかった情報を書いていきます.もっとよりよい書き方があれば指摘してくださると幸いです.
(ちなみに私はVSCodeでuplatexを用いています.導入にとても苦労しました.)
私が毎回書いているプリアンブルは以下の通りになります.細かい解説を書いていきますが意味が分からなければコピペしてとりあえずコマンドを打ち込んでみるといいと思います.
\documentclass[dvipdfmx,a4j,11pt]{ujarticle}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{amssymb}
\usepackage{siunitx}
\usepackage{physics}
\usepackage{enumerate}
\usepackage{tikz}
\usetikzlibrary{intersections, calc, arrows}
まずは初めの行から.
\documentclass[dvipdfmx,a4j,11pt]{ujarticle}
これは出力する用紙のサイズを指定しています.dvipdfmxは入れなくても動きますが後述するTikZを用いるには書かないと動かないです.a4jのところをa4paperにするのもよいですが,後者は左右の余白が大きすぎて私は好みじゃないのでa4jを用いています.11ptは文字の大きさを指定しています.いろいろなサイズの文字で作ってみてこれがいい感じだったので適当に決めました.uplatexを用いているのでujarticleと指定しています.課題で2ページ程度のレポートを出すくらいにしか使用していないので,ujreportじゃない理由は特にありません.どちらもこの使用範囲では特に変わらない感じがします.
\usepackage{amsmath}
\usepackage{amssymb}
これを入れると数式が書きやすくなると聞いて書いています.プリアンブルはなんぼあってもいいので両方書いた方がいいです.詳しくは以下の記事に詳しく書かれているのでお読みください.
基本的に私はequationとalignとgatherとcasesばかり使っています.
\usepackage{sinunitx}
これは単位を書くときにとても役に立ちます.equation環境下でアルファベットを書くとイタリック体になりますが,単位はローマン体で書く必要があります.具体的にどう書けばよいかは以下の記事をお読みください.
\usepackage{physics}
これは微積の記述をするときに役に立っています.equation環境下でdxと書くと $dx$ となるようにdもイタリック体になってしまうのですが,\dd{x}と書くと $\text{d} x$のようになってくれます.これを知る前は\frac{\text{d} y}{\text{d} x}と書いて $\frac{\text{d} y}{\text{d} x}$ と無理やり書いていました.physicsパッケージについては以下の記事に詳しく書いてあるのでお読みください.こちらの記事には括弧の楽な書き方についても詳しく紹介されていてわかりやすいのでオススメです.
\usepackage{enumerate}
これは良い感じの箇条書きをするときに使っています.1,2,3…かi,ii,iii…といったカウンタを変えることができます.enumerateとenumitemの2つがあるらしいですがenumerateのほうがカウンタを変えるために打つ文字が少ないし大した問題が無いのでenumerateを使っています.詳しい書き方は以下の記事をご覧ください.
\usepackage{tikz}
\usetikzlibrary{intersections, calc, arrows}
これは $\LaTeX$ で図を書くときに使っています.TikZで図を描くためにはこの記事がおすすめです.
最後に.
コマンドの書き方は以下のリンクにまとまっています.
[改訂第8版]LaTeX2ε美文書作成入門 奥村晴彦
ネットサーフィンするよりもはるかに簡単に欲しい情報が見つかります.これからずっと使えるスキルなので買っておいて損はありません.私は辞書のように使っています.
しばらく使っていって,最低限必要な情報を仕入れればあとは文章を仕上げていきながら使い方を覚えていくしかないと痛感しました.
ここまでお読みいただきありがとうございました.