#はじめに
業務で扱うUbuntuサーバ上にVMを構築する必要があり、VirtualBoxを利用することにしました。都合上、GUIは用いずにCLIのみでインストール&環境構築を行う必要がありました。コマンド上でVirtualBoxをインストールするために、
sudo apt-get update
を取り敢えず実行してみると、大量のエラーを吐いたため
sudo apt-get install virtualbox-6.1
ではインストールできないな~と思い、別の方法でインストールしてみました。
#直接ダウンロードして実行
まずは、公式サイトから自身の環境に合ったファイルをダウンロードします。今回は「Ubuntu 18.04」を想定しているので、画像の赤い矢印が指している文字列をクリックすることで、ダウンロードが開始されます。
(上手くいかないので、実行する必要はありません)ダウンロードしたファイルを実行して、VirtualBoxをインストールします。
sudo dpkg -i virtualbox-6.1_6.1.30-148432_Ubuntu_bionic_amd64.deb
すると、途中でインストールが止まってしまいました。一旦、綺麗にしておきます。
sudo apt-get install -f
(次も上手くいかないので、実行する必要はありません)ならばと、aptでインストールしてみることにしました。
sudo apt install virtualbox-6.1_6.1.30-148432_Ubuntu_bionic_amd64.deb
すると、以下のようなエラーが出ました。
以下のパッケージには満たせない依存関係があります:
virtualbox-6.1 : 依存: libsdl1.2debian (>= 1.2.11) しかし、インストールすることができません
推奨: libsdl-ttf2.0-0 しかし、インストールすることができません
E: 問題を解決することができません。壊れた変更禁止パッケージがあります。
これを解決するためには、「apt-get update」をしてから色々と個別にインストールしたりすることなどが考えられますが、はじめに書いた通り、それは出来ないので、別の手法でこのエラーを回避したいと思います。
#パッケージ依存関係の解消
エラーメッセージでは、「依存: libsdl1.2debian (>= 1.2.11) しかし、インストールすることができません」とあるので、「libsdl1.2debian (>= 1.2.11)」をインストールしてあげれば良さそうです。
これもコマンドを叩くのではなく、公式サイトから直接ダウンロードしてきます。今回は「Ubuntu 18.04」(=buster、異なるバージョンのUbuntuを利用している場合は変更してください)かつ「amd64」アーキテクチャなので、「パッケージ>buster>libsdl1.2debian>amd64」と検索していきました。(具体的なURL:https://packages.debian.org/buster/amd64/libsdl1.2debian/download)
ダウンロード後に「You might want to compare the checksums to verify the integrity of downloaded packages. The SHA256 checksums should be favored as the MD5 algorithm must be treated as insecure!」とあるので、パッケージの整合性を確認しておきます。
md5sum lib*
(実行結果)
dbe592539b2f41093bac7218c8969c92 libsdl1.2debian_1.2.15+dfsg2-4_amd64.deb
ダウンロードしたファイルを実行して、パッケージをインストールします。
sudo dpkg -i libsdl1.2debian_1.2.15+dfsg2-4_amd64.deb
これで、依存関係はクリアできているはずなので、VirtualBoxをインストールします。
sudo dpkg -i virtualbox-6.1_6.1.30-148432_Ubuntu_bionic_amd64.deb
無事にインストールすることができました!
#最後に
複数人でサーバを利用しているので、環境を破壊しないように慎重に作業する必要がありました。また、「apt-get update」が上手くいかないのは、前任者が色々としていたようで。。。
#参考文献