Jupyter Notebookの.ipynbファイルをPythonスクリプトに変換する方法

この記事は

私は普段サイエンティストとしてJupyter Notebook形式(.ipynb)のファイルをPythonスクリプト形式(.py)に変換することが多いのですが、
簡単に変換する方法に今更気づいたので共有します。

今回は/Users/test/Downloads/test.ipynbというパスにipynbファイルが存在するとします。

CLIでの変換

コマンドラインで簡単に変換する方法です。シンプルで素早く変換したい場合におすすめです。

jupyter nbconvert --to script /Users/test/Downloads/test.ipynb

このコマンドを実行すると、同じディレクトリにtest.pyというファイルが生成されます。

Pythonスクリプトでの変換

マークダウンの部分を除外したり、より細かい処理を入れたい場合はPythonスクリプトで変換します。柔軟にカスタマイズしたい場合に適しています。

import nbformat
from nbconvert import PythonExporter
from traitlets.config import Config
import os

# ConfigでMarkdownセルを除外
cfg = Config()
cfg.PythonExporter.exclude_markdown = True

# PythonExporter を生成
exporter = PythonExporter(config=cfg)

# 入力ファイルパス
input_path = '/Users/test/Downloads/test.ipynb'

# 出力ファイル名を入力ファイル名から生成
output_filename = os.path.splitext(os.path.basename(input_path))[0] + '.py'

# ノートブックを読み込んでスクリプト生成
nb = nbformat.read(input_path, as_version=4)
(script_body, resources) = exporter.from_notebook_node(nb)

# .py ファイルに書き込み
with open(output_filename, 'w') as f:
    f.write(script_body)

print(f"変換完了: {output_filename}が生成されました")

このスクリプトを実行すると、入力ファイル名に基づいた出力ファイル（この例ではtest.py）が生成されます。