はじめに
11/26(土)に開催された第1回IFC勉強会に参加&登壇したので、その内容を書きたいと思います。
勉強会自体はTokyoAECDevのイベントとして開催されました。
また、アーカイブ動画がYouTubeにアップロードされています。
概要
登壇者は4人で持ち時間は30分ずつでした。
発表内容は以下の内容でした。
- IFCによるアプリケーションのマイクロサービス化
- About IFC 4.3. ~Focus on infrastructure~
- IFCおよび関連技術とその動向
- MMO game with ifc.js
IFCの詳細や動向についての発表が2つ、IFCを使ったアプリケーションの開発に関する発表が2つでした。
発表内容
1. IFCによるアプリケーションのマイクロサービス化
この発表では、建築基準法適合判定に焦点を当てたアプリケーションの開発とそのアーキテクチャについての話でした。データの標準としてIFCを用いることで従来一つのアプリケーションによって完結していた内容が、それぞれ独立したマイクロサービスとして成り立ちます。
発表資料についてはこちらに共有されています。
2. About IFC 4.3. ~Focus on infrastructure~
この発表では、次回リリースされるIFC4.3についての内容でした。IFCはこれまで施設情報に焦点を当ててきましたが、4.3からは土木情報(橋梁・道路・線路など)も格納できるようです。また、PowerBIというツールを使用してダッシュボードを作成しIFCデータを可視化しているところも見せていただきました。
個人的には登壇中におっしゃっていた「IFCを活用する上では、3DモデリングなどではなくInformation Modelingを行うことが重要ではないか」という言葉がとても印象に残っています。
3. IFCおよび関連技術とその動向
この発表では、IFCに20年ほど携わっている方によるIFCの関連技術とその動向についての内容でした。古くからのIFCがどう意識して作られたかや今後どのような方向を目指しているかということをお話しいただきました。途中スライドで出てきた「IFCおよび周辺技術・標準の概要」(p5)がとてもわかりやすくまとまっており今後も参考にしたいと思いました。
発表資料についてはこちらに共有されています。
4. MMO game with ifc.js
この発表では、ウォークスルー機能を持った自作IFC Viwerアプリについての内容であり、ossの一つであるIFC.jsを使ったアプリでした。アプリ上にてユーザー登録を行うと皆が同じサーバーに接続し、ウォークスルーを行うことができます。ウォークスルーはキーボードの"W", "A", "S", "D"それぞれのキーを用いて移動することができその位置情報も共有されます。この技術を応用すれば実建物をベースとしたFPSゲーム等も開発できるのではないかと感じとてもおもしろいアプリだなと思いました。
発表資料についてはこちらに共有されています。
まとめ
今回の勉強会は第1回目の開催でしたが、当日はZoomとYouTubeにて配信を行い約50人の方が参加しており盛り上がっていました。開催当初は結構ニッチな会になると思っていたため意外にも参加者がいて嬉しかったです。
どの登壇者もレベルが高くとても勉強になることが多かったです。発表資料もみなさんあげているため、また見返したいと思います。まだ、視聴していない方はアーカイブ動画をぜひ視聴してみてください!
第2回以降も開催されることを願っています。