ゴールデンウィークくらいからAWSを趣味で触り始めてちょっと面白そうだったので、ソリューションアーキテクトの試験を受けてみようかと思い立ちました。
2017年7月12日になんとかギリギリ69%で合格できていたのでどういう風に勉強していったのかを残してみます。
なお、Qiitaには初投稿になります。
まずAWSに触り始める前事の自分自身の知識としては
- 普段はエンプラ系の製品開発に従事
- IPAのネットワークスペシャリストとデータベーススペシャリストを保持
- AWSの主要サービスがなんなのかくらいはうっすらとわかる
- たまにAWS関連のニュースを見てる
- 実務でのAWSの経験は今まで全くない(
そしてこれからもなさそう…)
という感じでした。
自分としてはネットワークやデータベース周りの基本的な知識はある方だと思っています。
しかし、実際のお仕事ではクラウドのクの字にもかすりもしない、全く縁がない分野の人間です。
また、平日はあまり勉強することはなく(Evernoteに記録したノートを読み返す程度)、主に土日のみ勉強していました。実際には休みの日に4~5時間程度だったと思います。
アカウントを作成する
なにはともあれまずは無料枠を全力で駆使するためにアカウントを作成しました。とはいえ最初は何からやって良いのかわからないので、ざっとチュートリアルを触ってみました。
ほんとに10分だけでいろいろと体験できるのでありがたいです。
チュートリアルでは途中でつまづくことものほぼありませんでした。
チュートリアルとしてはとても役に立ったと思います。
試験ガイドを見てみる
AWSソリューションアーキテクトの右側にある試験ガイドのダウンロードからダウンロードして試験の範囲などを確認しました。特に製品名が明示的に書かれているものは重点的勉強する必要があると感じました。
セキュリティの基本的な考え方を知る
セキュリティプロセスの概要を読んで共有責任モデルを始めとする考え方を知っておきます。ページ数が結構あります。
サンプル問題をやってみる
AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトの右側にある[サンプル問題のダウンロード]からダウンロードして解いて見ました。最初には全然わかりませんでした…
AWSのドキュメントを見てみる
基本的には勉強といってもAWS ドキュメントをひたすら読むということが大半でした。あとはAWS用語集も割と目を通しました。
さらに、AWSクラウド活用資料集も必要そうな製品のものについては一通り目を通しました(その内リンク切れしそう…)。
また、よくある質問は確実に目を通しておいたほうが良いと思います(特にページの上の方にある質問。下の方はより細かい質問に対する解答になっている気がしてあまり読みませんでした)。
以下のドキュメントはだいたい目を通しましたが、応用っぽい使い方などについてはあまり深追いはしませんでした。
- IAM
- EC2
- Linux インスタンス用ユーザーガイド
- Windows インスタンス用ユーザーガイド
- [AWS クラウドサービス活用資料集(Amazon EC2)] (http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/concepts.html)
- [AWS クラウドサービス活用資料集(Amazon EC2 Windows)] (http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/WindowsGuide/concepts.html)
- AWS クラウドサービス活用資料集(Amazon EC2 リザーブドインスタンス)
- AWS クラウドサービス活用資料集(Amazon EC2 スポットインスタンス)
- よくある質問
- ELB
- S3
- Glacier
- EBS
- RDS
- DynamoDB
- Route53
- VPC
- AutoScaling
- CloudWatch
- CloudFront
- SQS
- SNS
- CloudTrail(ドキュメントはまだ英語のみらしい)
- DirectConnect(ドキュメントはまだ英語のみらしい)
重要そうな項目や説明はEvernoteの方に残してマーカなどで印をつけていきました(上記だけでも結構な分量になりました)。
上記の製品をいかに組み合わせて問題を解決するのかといった視点が重要になるようです。
AWS Summit 2017に参加してみる
1日だけでしたが、入門系のセッションだけ参加してきた。過去の分も含めて後からPDFでも動画でも確認できるのは非常にありがたいです。モチベーションも上がりました。
AWS Summit Tokyo 2017 セッション資料・動画一覧
また参加していて思ったこととしては、最新情報はある程度キャッチアップしておく必要があると思いました。例えば、「既存のAmazon EC2インスタンスにIAM Roleがアタッチできるようになりました」のように、今までできていなかったものができるようになったのはよくチェックした方が良いと思います。
書籍関連
書籍としては以下のものを読んで、その内のいくつかは実際に書籍の従って動かしてみたりもしました。
たまたまKindle版が半額になっていたものやポイントが多かったりすることもあって購入もしています(運が良かった…)。
購入していないものは図書館で借りて2週間(図書館の期限が2週間なので)で隅から隅まで熟読してました。
実務経験がない以上、とにかく手を動かしていくことが重要だと考えました。
- Amazon Web Services実践入門
- Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築
- Amazon Web Services クラウドデザインパターン 実装ガイド 改訂版 日経BP Next ICT選書 Kindle版
- Amazon Web Servicesクラウドデザインパターン設計ガイド 改訂版(日経BP Next ICT選書) Kindle版
- Amazon Web Servicesネットワーク入門 impress top gearシリーズ
いろいろなリンクを回ってみる
クラスメソッドさんのブログは情報も早くてよく見てました。他にもAWS公式ブログやqiitaの記事なども目を通していました。特にQiitaのソリューションアーキテクトに合格した系の記事は大変参考に、かつモチベーションの維持に効果がありました!
Amazon Web Services ブログ
Developers.IO
Qiita -ソリューションアーキテクト-
また、以下のサイトでは実際に試験のような問題を解くことができます。有料なところもあるので、やるかどうかは自己判断になります。
あまり深く勉強しないものを知っておく
「この製品はなんですか?」「この製品で何ができますか?」くらいの知識でも大丈夫そうなものについては、あまり深く勉強しないようにしました。例えばRedShiftやKinesis、OpsWorkなどがそれに当たるかと思います。
また、SDKやコマンドラインツールなどについては範囲外だと思うので一切見ていません。
模擬試験を受けてみる
1週間前くらいに模擬試験を受けてみた結果、70%でした。
模擬試験は本試験の半分くらいのボリュームでしたが、それでも結構難しく感じました。
マークをつけることで後から見直すことができるので、ちょっとでも不安な問題にはマークをつけて復習できるようにメモっておきました(試験が終わると問題文などに確認はできなくなります)。
この時点ではちょっとまだ本番に自信がなかったので、ここから本試験まではあまり手を動かさずに、ここまで勉強したことの復習をメインに、Evenoteを読み返したりドキュメントの再確認をやり始めました(この時点で書籍はほぼ読了済みの状態)。
実際の試験のときの心構え
試験は午前中にして朝早めにおきて、現地には早めにいき近くの喫茶店で最終確認をしておきました。
本試験では、とにかく問題文をしっかりと読むこと大切だと感じました。
また、ちょっと引っ掛けのようなものも混じっていたりして、うろ覚えではなくキチンと理解することが重要だと感じました。
最後までやってみたところで時間は結構余ったので、読み返しに結構時間が使えました。
採点結果としては実務経験がないこともあって、トラブルシューティングの得点はやはりよくありませんでした(なんと33%…)。
ここはやはり経験が生きるところなのだと思いますが、ドキュメントのトラブルシューティングをもっと読み込んでおけば良かったと後悔しています。
今後
趣味で終わらせるには勿体無い分野だと思うので、クラウド絡みのお仕事したいけど今のところじゃまずそんな仕事はないという…
でもプロフェッショナルもいずれはとってみたいので、やはり実務経験が欲しいところです。