Nginxコンテナによるリバースプロキシ設定

概要

Nginxコンテナによるリバースプロキシ設定手順を記載します。

環境

• マシン：Amazon EC2
• OS：Ubuntu 24.04
• Docker：28.0.1
• Docker Compose：2.33.1

前提条件

• DockerおよびDocker Composeがインストールされていること
• SSL証明書を保有していること

手順

以下のようなディレクトリ・ファイル構造を作成してください。
ルートをnginxという名前にしていますが、任意の名前でも構いません。
cert.pemはフルチェインの証明書、key.pemは秘密鍵になります。

nginx
|-- compose.yaml
|-- config
|   `-- mysite_nginx.conf
|-- certs
|   `-- cert.pem
|   `-- key.pem

compose.yamlの内容のサンプルを示します。

compose.yaml

services:
  nginx:
    image: nginx:latest
    container_name: nginx
    ports:
      - "443:443"
    restart: unless-stopped
    volumes:
      - ./config:/etc/nginx/conf.d
      - ./certs:/etc/nginx/ssl

mysite_nginx.confの内容のサンプルが次になります。
パラメータの詳細説明は割愛しますが、HttpsおよびWebsockert通信に対応した内容となっています。
<ACCESS-FQDN>には、クライアントから見たアクセスFQDNを記載して下さい。
<BACKEND-FQDN>にはバックエンドのFQDNを記載して下さい。

mysite_nginx.conf

map $http_upgrade $connection_upgrade {
    default upgrade;
    ''      close;
}

server {
    listen 443 ssl;
    server_name "<ACCESS-FQDN>";

    ssl_certificate /etc/nginx/ssl/cert.pem;
    ssl_certificate_key /etc/nginx/ssl/key.pem;

    location / {
        proxy_pass "<BACKEND-FQDN>"; 
        proxy_http_version 1.1;
        proxy_set_header Host $host;
        proxy_set_header Upgrade $http_upgrade;
        proxy_set_header Connection $connection_upgrade;
        proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr;
        proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for;
        proxy_set_header X-Forwarded-Proto $scheme;
    }
}

必要なファイルが配置できたら、compose.yamlが存在するディレクトリにて、次のコマンドを実行すると、nginxコンテナが起動します。

docker compose up -d

以上でセットアップは完了です。