Deno (ディーノ) Advent Calendar 13日目の記事です.
今日は Deno で AWS Lambda 関数を実装するためのツール deno-lambda の使い方を紹介します. deno-lambda は @hayd Andy Hayden さんが作った, Deno で Lambda 関数を実装するためのツールです.
手順
deno-lambda のリリースページ に行き, 最新バージョンの deno-lambda-layer.zip をダウンロードしてください.
AWS Console の Lambda のページに行き Layers タブを選択し, Layer の作成選んでください.
任意の名前を入力し(例. deno-lambda-layer), ダウンロードした deno-lambda-layer.zip をアップロードしてください. アップロード完了したら作成ボタンを押して Lambda layer を作成します.
作成が完了したら画面右上のレイヤーの ARN をコピーして控えます.
次に Lambda 関数を作ります. 1から作成を選んで, ランタイムは「ユーザー独自のブートストラップ」を選択してください.
Lambda 関数が出来たら, Layers パネルから Layer の追加を選びます.
Layer の追加画面で, 「レイヤーバージョン ARN を提供」を選択し, レイヤーバージョン ARN に先ほど控えたレイヤーの ARN を入力し, レイヤーを追加します.
次に Lambda 関数を書いていきます. 関数の入力欄を選択し, ハンドラーを handler.main
と入力し, handler.ts というファイルを作成します. handler.ts の内容は以下の内容を入力してください.
import { Context, Event } from "https://deno.land/x/lambda/mod.ts";
export function main(event: Event, context: Context) {
return {
statusCode: 200,
body: `Welcome to deno ${Deno.version.deno} 🦕`
};
}
以上で Lambda 関数の作成は完了です. 上のソースコードの main 関数部分が Lambda のハンドラーになっています. ここでは, event (リクエスト) の内容に依らず, 成功レスポンスを返す実装になっています.
この Lambda 関数をテストするために画面右上の「テスト」 から, テスト用のイベントを作りつつテスト実行してみましょう. 以下のような実行結果が出てくれれば成功です.
うまくいかない場合は, エラーメッセージを見ながら, ここまでの設定で何か忘れていないかを確認してみましょう. それでもわからない場合は deno-ja slack で聞くか, deno-lambda に issue を立ててみましょう.
Recap
今日は @hayd Andy Hayden さんの deno-lambda の使い方を紹介しました.
明日は GitHub Actions で Deno を動かす話です.