はじめに#
今回はPHPの関数について見ていきたいと思います。
我々初学者が最初につまづくポイントの一つでもあると思うので、自分なりにまとめて、しっかり定着させていきたいと思います。
関数とは#
PHPでは下記のように書きます。
function addition($x,$y)
{
$sum = $x + $y;
return $sum;
}
echo addition(2, 5);
functionとすることで関数が定義されます。()内には引数、{}内に処理を書き、returnは**戻り値(または返り値)**を示しています。そしてその関数を使いたい場面で実行します。実行する際は上記のように関数名(引数)とすることで実行できます。ちなみに引数は必要ないこともありますので必要に応じて使っていきましょう。
用語について、一つずつ見ていきましょう。
関数:処理をひとまとめにして好きな場所で使いまわせるようにしたもののこと。
引数:関数内で使われる値のこと。
戻り値(返り値):関数の結果のこと。
分かりにくいと思うので、イメージで見ていきます。例えば、関数をミキサー、引数を果物、戻り値をジュースとして考えてみましょう。関数であるミキサーに材料の果物や牛乳などを入れて(渡して)混ぜる(処理する)と、その結果ジュースが出来上がりますよね。これと同じように上記の関数に当てはめると、additional関数に引数として"2","5"を渡します。すると関数内で処理が行われます。そしてその結果、戻り値として"7"が返されるわけです。
PHPの関数には大きく分けて2種類あります。「組み込み関数」と「ユーザー定義関数」です。
組み込み関数##
PHPに元々用意されている関数のことです。様々な種類がありますのでいくつか紹介していきます。
①var_dump
引数には何かしらのデータが渡されます。var_dump関数を用いることで渡された引数のデータ型や値を調べて、戻り値として調べた結果の値を返します。想定したデータ型で処理できているか、値は間違っていないかなどデバッグによく使いますのでぜひ覚えておきましょう。
②strlen
引数に与えられた値のバイト数を返します。
③empty
与えられた値の内容が空であるかどうかを返します。空文字や0、null、falseなどの際にtrueが返されます。
その他にも多数の関数が用意されています。公式ドキュメントなどで調べてみると良いでしょう。
ユーザー定義関数##
ユーザー定義関数とは、自分で定義した関数のことです。アプリケーション内で使いたい処理の内容を関数にまとめ、好きな時に使うことが出来ます。先程のadditional関数もユーザー定義関数です。
ユーザー定義関数には様々な利点があります。
・同じ処理を何度も書かなくて済む。
・プログラムが読みやすくなる。
・変更があった際に関数の中身だけ修正すれば良い。
一度関数を作ってしまえば、同じ処理を行う際関数を呼び出すだけで良くなります。そうするとコードの量が少なくなり可読性が上がり、変更があった際は関数を修正するだけで、使用している全ての処理に修正が反映されます。何か処理を行う際は全部関数化してしまっても良いですね。
まとめ#
このような関数はコードの品質を上げる上で非常に重要な要素になってきます。ぜひ使いこなせるようにしっかり学習していきましょう!