はじめに#
PHPとは、サーバーサイド言語と呼ばれるものの一つで、ブラウザ上ではなくサーバーサイドで動き、さまざまな動的なWebページの生成やデータベースの処理などをやってくれます。
動的なWebページとは、ページにアクセスした時の状況によって異なる内容が返されるWebページのことです。例えば、ログインが必要なSNSやショッピングサイトなどは人によって違う内容のページが表示されます。
ちなみに静的なWebページとは、いつ誰が見ても同じ内容のページが表示されます。例えば企業のホームページなどです。
PHPはデータベースからデータを取ってきて、状況に応じて異なるHTMLを生成するための言語になります。
今回はそんなPHP(というよりプログラミング言語全般)を使うための最も基本的な2つの機能、「繰り返し」と「条件分岐」についてご紹介していきたいと思います。
繰り返し#
繰り返しには「for」「while」「foreach」の3種類があります。
for文##
for($i = 1; $i <= 10; $i++)
{
echo $i;
}
$i=1 で初期値を設定
$i<=10で繰り返す条件を指定
$i++で増減式を指定
{}の中には繰り返す処理の内容が書かれています。
一巡目は$iに1が代入され処理が実行されます。そして二巡目に移った時点で増減式の$i++が実行されて$iは2になり、また処理が実行されます。
このようにして繰り返しは条件内で順番にループされ、条件から外れる(10より大きくなる)とループから抜けます。
while文##
$i = 1;
while($i <= 10)
{
echo $i;
$i++;
}
for文とは違い、$iはwhile文の外で定義されます。やってることはfor文と同じで二巡目、三巡目と繰り返すたびに$i++が実行され、$iの値が増えていきます。
foreach文##
$nums = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10];
foreach($nums as $num)
{
echo $num;
}
これが1番よく使われるかもしれませんのでぜひ覚えておいてください。
for文やwhile文があらかじめ条件を指定する必要があったのに対し、こちらはその必要がありませんforeach文では、配列の値の数だけ繰り返しが実行されます。配列の値の数によって繰り返し条件が変わるので非常に便利ですね。
()の中は(配列 as 変数)という風に書きます。配列名は複数形、変数名は配列名の単数系にするのが一般的です。
配列の中身を一つずつ取り出し、変数に入れていきます。最後の値まで処理が終わったところで繰り返しが終了されます。
条件分岐#
続いて条件分岐について見ていきます。
$num = 80;
if($num >= 70)
{
echo '合格です!';
}
()の中には条件が記載されており、結果がtrueであれば{}の中身が実行され、falseの場合はスルーされます。
この場合、$numは80ですので条件に合致しているため、()内はtrueになり、{}内の処理が実行され「合格です!」という文字列が出力されます。
$num = 60;
if($num >= 70)
{
echo '合格です!';
} else {
echo '不合格です・・・';
}
if文の後ろにさらにelse文を追加してみましょう。こうすることで()内がfalseだった場合の処理を書くことが出来ます。この場合、$numは70より小さいため()内はfalseとなり、else文の処理が実行されます。
$num = 60;
if($num >= 70)
{
echo '合格です!';
} elseif($num >= 60) {
echo 'ぎりぎり合格です。';
} else {
echo '不合格です・・・';
}
elseif文を追加することで条件を追加することが出来ます。この場合、$numは70より小さいのでif文の()内はfalseとなり、スルーされます。そしてelseif文の判定に移ります。$numは60ですので今回はtrueになり、処理が実行されます。
まとめ#
PHPの最も基本的な部分についてまとめていきました。正直これだけでも簡単なアプリは作れてしまうので、ぜひアウトプットしてスキルを身につけていきましょう。