#はじめに#
2022時点で75%のデータがクラウド上に存在していると背景の中、SAPはSAP HANA Cloudの導入をより企業に促すために、SAP HANA Cloudの機能をよりバージョンアップさせている。サイズや性能に柔軟性を持たせ、コストも同様にFlexibleにして導入企業に選択肢をもたせている。また、SAP HANA Cloudに集約を進めるために、SAP HANA CloudとオンプレミスのデータベースやIoTやSocial Media上のデータなど、あらゆるデータソースとFederation、Integrationすることにより、統合したDBとして利用できるように機能を提供し始めている。
メイントラック:DATABASE AND DATA MANAGEMENT
サブトラック:Develop next-generation cloud-native applications for SAP HANA Cloud and hybrid environments
#講義内容#
##SAP HANA Cloud: Start Your Cloud Transition Now [DAT100]##
本講義ではSAP HANA Cloudの特徴として、以下、ACTIVATE,INTEGRAYE,TRUSTで説明がされていた。
詳細は別途、各講義で説明していたが、SAP HANA Cloudの機能を本格的に拡張しようとするSAPの本気を感じることができた。
<ACTIVARE>
・地理データ、グラフ、階層、ドキュメントなどの複雑なデータも保持できるマルチデータベース
・インメモリ処理により、応答時間が時間から秒に短縮
・俊敏さと柔軟性をもったスケーラビリティをもったCloud-Nativeなソリューション
・チューニングなしで可能なトランザクションデータを高度分析可能
・ニーズを常に把握し、それに応えるシンプルで柔軟な価格設定
<INTEGRAYE>
・SAPおよびNon-SAPシステムへのシームレスな接続
・データコピーと削減・データ不整合を回避するためのVirtual Access
・真のマルチクラウドのためのクラウドサービスプロバイダー間の接続を可能
・任意のサイズを処理するための複数のクエリ可能なストレージオプションとデータの種類
・一元管理されたデータを検出、改良、強化、およびデータの種類、種類、量を管理する
・スピーディにトアプリケーションを構築するためのBuild-inサービス
・オンプレミス環境からクラウドへの移行が容易に可能
<TRUST>
・データの無秩序な増加を減らすため、トランザクションと分析、両方のデータを1つのインスタンス
で管理
・実績と信頼がある企業によるセキュリティ、プライバシー、匿名化のサポート
・SAP、Non-SAP、サードパーティ、およびカスタムソリューションの幅広いサポート
・アプリケーション拡張およびプラットフォームサービスの広範な機能
・ビジネス的に意味のあるデータを毎回適切なデータが安全に使用されるようサポート
・重複データを持つことなくオンプレミスからクラウドへの柔軟性をもった簡単な拡張が可能
#SAP HANA Cloud: How to Extend Your On Premise Landscape to the Cloud[DAT101]#
本講義では、SAP HANA CloudとオンプレミスのDatabaseやIoTデータ、地理データ、Socialデータとの接続パターンや接続方法について、以下3パターン紹介がされていた。
###⓵あらゆるデータにアクセスするためにSAP HANA CloudをSingle access layerとして利用する方法###
機能概要
✓簡単なセットアップ
✓リアルタイムにアクセス
✓データの移動、レプリケーションは無し
✓安全なアクセス
✓低コスト
###⓶SAP HANA CloudをData Lakeとして利用する方法###
機能概要
✓Build-inされた機能でData lakeとして利用
✓Scalabilityをもつデータベースに集約
✓スピーディにデータにアクセス可能
✓安全なアクセス
✓低コスト
###⓷On-Premiseのシステムと連携し、SAP HANA Cloudを利用する方法###
機能概要
✓簡単なセットアップ
✓ピーク時のWorkloadをコントロール
✓SAP HANA Cloudの最新機能が利用可能
✓安全なアクセス
✓低コスト
SAP HANA Cloudを利用することで、あらゆるシーンで多種類のデータソースを有効活用することができる。データ収集をすれば、その分、スピーディなパフォーマンスとより高度な分析を期待することができるが、データを保持する分、コストは増加する。どういったシーンでどのパターンが一番適切であるかは、今後プロジェクトで関わることがあれば見極めていきたい。
##Migration to SAP HANA Cloud [DAT200]##
SAPは、SAP HANA Cloudに注力しており、既にSAP Cloud Platform CockpitでMigration Seriviceを利用することができる。Serviceを利用することで、計画、準備、実行、検証の各フェーズでサポートをうけることができる。
※TechEd 2020 -Migration to SAP HANA Cloud 資料から引用
SAP TechEd2020ホームページ (https://pages.sapteched.com/sap/sapteched2020/index)
上図より2020 Q3からSAP Cloud Plafform、SAP HANA service on Cloud Foundryから移行が計画されている。現時点では、まだHANA Enterprise CloudやOn-Premise版は予定されていないが、今後もしかしたら、それらもSAP HANA Cloudに移行させようという流れがくるかもしれない。
【SAP】SAP TechEd 2020 ~データベース②編~ に続く