「考える練習帳」を読んで自分なりに腑に落ちたところをまとめてみた。
#なぜ自分の頭で考えることが大切なのか
「自分の頭で考える」ことの対極にあるのが「他人の意見にむやみに従う」ことだからである。なぜ「他人の意見にむやみに従う」ことは良くないのだろうか?理由のひとつ目は、悪意をもって人を騙そうとする人間がいるからである。例えば〇〇詐欺といった類である。「他人の意見にむやみに従う」ことはそういった詐欺にひっかかりやすくなる。理由のふたつ目は、(こちらが最も問題だが) 他人が悪意をもたずに発信している意見・情報 を鵜吞みにしてしまう危険性がある、ということである。では悪意をもたずに発信している意見・情報とはどういった性質のものか、その理解には「無知の知」という概念を知る必要がある。
#「無知の知」とは
哲学の父と呼ばれるソクラテスは「無知の知」という考えかたを基本とした。「無知の知」とは「自分がいかにものを知らないのかを知っている(自覚している)こと」である。これが自分の頭で考えることの第一歩となる。逆に「無知の無知」とは「自分はなんでも知っていると思い込んでいること」である。例えば酔っ払いが「まだまだ酔っていないから運転は大丈夫」というのが「無知の無知」、「もう酔ってしまったので運転なんかできない」というのが「無知の知」である。先ほどの他人が悪意をもたずに発信している意見・情報というのも発信者が自分の無知に気づかずに自分の立場や状況による一方的な情報を発信していることが往々にしてある。そのため鵜吞みにせずに自分の頭で考えることが大切となる。
自分の頭で考えるヒント
この本には「自分の頭で考える」ヒントがたくさんある。以下に有益そうなのをピックアップした。
- 意見・情報を鵜呑みにするのではなく、**なぜ?それは何?本当に?**を常に自分に問う。
- 身の回りの「自己矛盾」をチェックしてみる。(自己矛盾の例:「多様性を認めないのは絶対におかしい」という意見。「他人の意見に左右されるな」というアドバイス。など…)
- すぐにネットで調べない。まず自分で考えて仮説を立ててからネットで調べてみる。
- ある常識(意見・情報)が1000年前のアフリカ(なじみの薄いエリアならどこでも)でも通用するか想像してみる。(常識の例として、例えば「知識は"ちしき"と読む」というのは正しいか?これは 日本語でなら という前提が存在する。)
- 思考の世界では確実な正解・不正解はない。すべてはグレーですべては「前提条件次第」である、ということを意識する。
参考サイト
自分の頭で考える、参考になりそうなサイト。
「自分の頭で考えること」を学ぶ
https://www.ki1tos.com/entry/2020/04/14/174739
自分の頭で「考える」人と「考えない」人
https://bobisummer.com/reading-thinking-training-hosoya-10/