サーヴァントリーダーとは
リーダーと聞くとチームを引っ張っていくイメージがありますが、サーヴァントリーダーはメンバーを支援してチームを導いていくタイプのリーダーです。
提唱者
アメリカのロバート・グリーンリーフ博士がリーダーシップを研究する中で提唱したリーダーシップ哲学です。
特性
- 傾聴:メンバーの話をしっかり聞き、リーダーとしてどうすれば役に立てるかを考える。
- 共感:完璧な人間などいないという前提を十分認識した上で、相手の立場に立って相手の気持ちを理解する。
- 癒し:相手が失敗して落ち込んでいるときやチームの成績が上がらないときに元気づける言葉をかけ、本来の力を取り戻させる。
- 気づき:偏見にとらわれずに相手と接し、気づきを与えることができる。
- 納得:命令ではなく、相手のコンセンサスを得て納得を促しながら話を進める。
- 概念化:個人やチームとしてのビジョンを明確に示し、相手に伝えることができる。
- 先見力:チームの現状を俯瞰するとともに、現在と過去の出来事と照らし合わせながら、これから起こる出来事・問題を予測する。
- 執事役:自分の利益よりも、相手に利益を与えることに喜びを感じる。
- 成長への関与:相手の潜在能力に気づき、成長を促すことに日頃から積極的にコミットする。
- コミュニティづくり:愛情と癒し、思いやりの気持ちで満ちていて、メンバーが大きく成長できるコミュニティをつくる。
ちなみにサーヴァントとは、「使用人」、「召使い」を意味します。
この特性って
傾聴できて、共感できて、癒しを与えられて、小さな変化に気付き、メンバーの合意を得て、概念を言語化し説明でき、チームの現状を俯瞰的に見て未来を予測し、メンバーの利益を優先し、メンバーの潜在能力を察知し成長を促し、メンバーが大きく成長できるコミュニティを作れる特性って、超人じゃない?
もう少しゆるく
サーヴァントリーダーは、以下の特性を持ち合わせていれば良い。
- メンバーが自由に発言できる。
- メンバー、チーム、クライアントの状況を言語化し、説明できる。
- メンバーの成長に寄与できる。
この3点が重要です。(コミュニケーション能力は必須です)
メンバーが自由に発言できる
リーダーは、聞き手になってください。
重要なのは、ある程度の答えや方向性を持って、聞く、相談することです。
新入社員を例にあげると、初めて仕事に接する際、分からないから何も考えず質問すると出来ない新人と認知されるケースがよくあります。
リーダーも同様ですというか、リーダーがそれを出来ないと新入社員以上にダメです。
リーダーとメンバーが会話し、相互の得意・不得意、理解度がわかり、関係を築くことが出来ます。
メンバー、チーム、クライアントの状況を言語化し、説明できる
言語化重要。
ほんと重要。
1つ1つのタスク、チームの状況を言語化できることはサーヴァントリーダーでなくても必要ですが、サーヴァントリーダーとして支援するためには、何故このタスクや作業が必要なのか、今このチームに必要なのは何か理解してもらうことが重要です。
理解してもらうことで信頼が生まれます。
メンバーの成長に寄与できる
メンバーの得意・不得意とする部分を理解し、メンバーが新しいことに挑戦することを支援し、挑戦することに対して、フォローしてあげる。
挑戦には、リスクがついてくるので、リスクマネジメントが重要です。
結果、メンバーは、リーダーが自分の挑戦へ理解を示してくれていること、挑戦に失敗してもフォローしてくれていることで安心して、挑戦でき、リーダーへの信頼が深まります。
信頼関係
結果、チームとは信頼関係ですね。