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Power Automate でテキスト形式のメールを転送する時に改行を保つ方法

Last updated at Posted at 2020-07-09

#Power Automate を使用し受信したメールに一言添えて転送する
受信したメールを転送するだけ。
##Office365 Outlook のトリガーとアクションを使って簡単に設定できる;
image.png
ところが、元の受信メールが「テキスト形式だった場合」転送されたメールで改行が崩れる。
image.png
参考:「テキストメール」と「HTMLメール」、特徴と違いを理解する

###「新しいメールが届いたとき(V3)」からOutput される文字列の例;
image.png

黄色ハイライトの通り、
\r\n
が改行コードとして入っている。

と、言うことは、

  1. テキスト形式のメールを受信した時には、[\r\n] が改行コードとして入っていた。
  2. 転送をしようとしたら、転送メール自体はHTMLで書かれているので、「追加の一言」等は改行されている。
  3. 転送メールに挿入した「テキスト形式の元メール」からは、メール送信の際には改行コードが消えている。

###「メールの送信(V2)」からOutput される文字列の例;
image.png
改行コード \r\n が消えている。
#Power Automate で [\r\n] を [<br>] に書き換える。
##以下の方法で出力(メールの送信をしてみる)
image.png
(元々 動的コンテンツで [本文] だけを入れていてた、後述の [ちょっとした式] に変更した。メールを送信の本文中に [ちょっとした式] をそのまま挿入したら良い)

手を加えた方;
<br> が改行したいところに入力されている。
image.png
手を加えていない方;
\r\n も消えて、改行コードがなくなっている。※
image.png
※念の為に再確認しただけ。
##Power Automate でやったこと
以下のExpressions を使って、改行コード(<br>) を挿入した(置換した)

何となく見やすい書き方
uriComponentToString(
  replace(
    uriComponent(
      triggerBody()?['Body']
      ), 
    '%0D%0A', 
    '<br>'
  )
)
Power Automate で使う用の書き方
uriComponentToString(replace(uriComponent(triggerBody()?['Body']), '%0D%0A', '<br>'))

####各項目の説明(自分の理解なので間違っているかも)

項目 説明 参考
uriComponentToString URIエンコード文字列をデコード https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/logic-apps/workflow-definition-language-functions-reference#uriComponentToString
replace [Body] の [%0D%0A] を [<br>] に置換
uriComponent URL の安全でない文字がエスケープ文字に置き換えられた、文字列の URIエンコード バージョンにする。
※ 要は[\r\n] を[%0D%0A] と表記する
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/logic-apps/workflow-definition-language-functions-reference#uriComponent
triggerBody()?['Body'] Input となるメールのBody 部分を引用
%0D%0A \r\n の16進数で表記(ここ大事) http://seclan.dll.jp/cccrlf.htm , https://qiita.com/uhooi/items/dc74ff3434aecb17faa2
<br> HTML 改行コード

##結局のところ
上述のExpressions を使えば テキスト形式のメールも改行が出来る ということでした。
これは、メールの転送以外にもTeams への投稿などでも使う機会がありそうです。

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