過去の素材を使いたい!
RPGツクール2000などの昔の小さいサイズの素材を最新作RPGツクールMVで拡大して使いたい、ということはよくあると思います。しかし画像をきれいに拡大出来るかどうかは、画像拡大方式に大きく左右されます。特にドット絵の拡大については、特殊なアルゴリズムもあり選択肢が多いです。せっかくですので記事にまとめてみました。
xBR法
- ドット絵の拡大に特化したアルゴリズム
- ドット絵をアップスケールするやつや拙作2000→MVキャラ素材コンバーターの「きれいに拡大」における拡大手法
- 元絵を参考に二次創作したかのような独特の仕上がりが特徴
- そこそこ変換速度が早く、出来上がった画像ファイルの容量も小さい
waifu2x
- 人工知能を使った画像拡大アルゴリズム
- waifu2x-caffeというソフトウェアにおける拡大手法
- あらゆるジャンルの画像をきれいに拡大できるすごいやつ
- 変換速度はめちゃくちゃ遅く、筆者のノートPCでは一枚拡大するのに10秒以上かかる(ゲーミングPCならもう少し早いかも?)
ドット絵(キャラチップ)比較
※「ドットのまま」は元絵の各ドットをそのまま縦横の長さ2倍に拡大したもの。2000→MVキャラ素材コンバーターにおける「そのまま拡大」
- xBRもwaifuもそこそこ頑張ってくれるが、xBRの方が変換にかかる時間が短い
- 元絵を尊重したいなら「ドットのまま」拡大するのが最強(再現率100%)
- xBRは元絵を大胆にアレンジする傾向にある(その点waifuはどっちつかず)
非ドット絵(顔グラ)比較
※「工夫なし」は元絵をブラウザの標準機能で拡大したもの。アルゴリズム不明。2000→MVキャラ素材コンバーターにおける顔グラの拡大手法
- 仕上がりの綺麗さでは圧倒的にwaifuが有利。xBRと「工夫なし」はどちらもにじんでいるがxBRの方がわずかにマシ
- ドット絵と違い「ドットのまま」拡大してもうれしくない(ので比較対象にすらしていません)
まとめ
- ドット絵(キャラチップ)では「ドットのまま」かxBR法で拡大しましょう
- →特にRPGツクールのキャラチップについては透明色指定や位置調整も行ってくれる2000→MVキャラ素材コンバーターがおすすめ!
- 非ドット絵(顔グラ、背景素材など)ではwaifu2x-caffeを用いて拡大するときれいです(ただし結構時間が掛かります)