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GitAdvent Calendar 2014

Day 22

Git移行するためにやったこと

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#はじめに

GitでいろいろなTipsが上がっていて、とても勉強になるが、そもそもGitを使えない環境(主にポリシー依存、グループ依存)にいる場合とても残念な気持ちになる。結構いろいろな先人たちがGit移行をするために行ったことを書いているが、もうブームが過ぎ去ったのか、もしくはもう全員がGitを普通に使っているのか、最近ではあまりそのような記事は見ない。
というわけで、場違いかも知れないが、僕が会社で、僕の周り(=1部署)をGitに移行するために行った所作について簡単にまとめたいと思う。

#Gitの便利さを雄弁と語らない

最近において、誰かがGitを使いたいと思っているが、使用できていない大半の理由が、SVNに執着したい人がいたり、思っているが実際に推進する人がいなかったり、雰囲気的に言い出してもどうにもならなそうだったり、そんな感じだと思う。つまり、Gitの便利さ云々はさておき、という場合が多いのではないか、ということだ。
もしくは、上司がGitという言葉は知っていて、便利だというのは噂では聞いたことあるが…という場合もある。その場合は、メリット/デメリットを通じる言葉で丁寧にする必要がある。
しかし、時には雄弁と便利さについて語る必要がある。それは自分と同じチームやプロジェクトに所属している方々にである。

#Git移行を強制しない

SVNでやりたい、SVNでやらなければいけない、CVSでなければできない、と思っている人がいるのであれば、そのプロジェクトは強制的にGitに移行させるべきではないと考えている。なぜなら、大抵の場合プロジェクトに闇を抱えているか、メリットを感じていないのだ。そのような人々に無理やり使わせると、GUIツールで自動生成されたforceなどという見たくない文言を含むコマンドが飛び交うことになる。
自分がどこまで推し進めたいのかを最初から線引しておく必要があるし、そんなことを考えなくても、噂を聞きつけて人はやってくる。

#とにかく自分のチームから始める

大きく始める、なんてことは考えないほうがいい。まずは自分の所属しているプロジェクトで小さく始める。そうすると、その噂を聞きつけて僕も私も状態になるものである。心のなかではGitを使いたいと思っている人が、会社の中には必ずどこかにはいるものだ。そうしてどんどん輪を広げていくと、案外あっという間に広がるものだ、と、信じられない光景ではあったが実際にそうなったのを間近で見ているし、そうであったという例はいくつか聞いた。

#最終的にどうなったか

現在では、Gitに合わせてGitHub Enterpriseも導入し、大体5割程度のプロジェクトがGitに移行し、順次検討を始めるプロジェクトが増えてきた。
GitHub Enterpriseのライセンスが徐々に埋まってきて、買い足しを検討している程度、想定していたよりもユーザ数が増えている現状である。

#まとめ
筆者は以下の様なプロセスを踏んで実践した、という事を最後に記述し、まとめとしたい。

  • 自分のプロジェクトで使いはじめるために、数人に布教活動をする
  • GitHub Enterpriseのトライアルライセンスを取得する(GitLabの運用は闇属性が強すぎると前々から知っていたから除外した)
  • 実際に数人でやってみる
  • 「やってみる」を行っているということを他の人達が聞きつけ事情を聞いてくる
  • もう少し広い規模で布教活動をしながら、ライセンス費用を申請するため、上司にメリット・デメリット、移行に伴う痛み、実際にプロジェクトで使ってみての感触、その後にあるであろう効果を説明する
  • ライセンスを購入する(ここまで1ヶ月程度)
  • 噂を聞きつけてどんどん周りのプロジェクトが事情聴取にくる
  • ライセンスを買い増しする
  • (以下繰り返し)

#合わせて読みたいかもしれない

Github Enterpriseのこれまでの運用と2.0の新機能とつまづきどころ

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