Azure Notebooks とは
- 無料で
- クラウド(Azure)のJupyter Notebook環境が利用できる
サービスです。
Azure Notebooks を使うと,手元のパソコン内にプログラミング環境が無くても
ウェブブラウザの中でインタラクティブなプログラミングができます。
(ただし,インターネットにつなぐことができれば,の話です。)
プログラミング言語としては
- Python(ver2,3系両方)
- R
- F#
がサポートされています。
この記事ではAzure Notebooks活用のtipsをお伝えします。
pipを用いたPython packageの追加
Azure Notebooksの環境中に使いたいPython packageが無い場合があるかと思います。
そのような場合でもpipコマンドで追加することが可能です。
NotebookのCell中で !
を pipコマンドの前に付けると実行できます。
また,たとえC[++]拡張を含むpackageでも,whl形式で配布がされていればコンパイル不要で即座にinstallが完了します。
(whlはコンパイル済みの依存拡張ライブラリをPythonパッケージに詰め込んだものと考えてください。)
ここでは例として
StanのPythonインターフェース pystan の追加を挙げてみます。
上記のように最初からAzure Notebooks内にそのPython packageが無い場合でも, (Linux用の) whlがPyPIにあれば
即座にインストール・利用が可能です。
Github の repository の clone
Azure Notebooksのライブラリ (notebookの一まとまり,と考えてください) の追加方法として
githubのrepositoryのcloneがサポートされています。
これを使うと,オライリーの書籍のnotebook repositoryなどを自分のAzure Notebooksライブラリに容易にクローンできます。
例えば Andreas Muellerさんと Sarah Guidoさんの共著
Introduction to Machine Learning with Python の notebook repository をみなさんのAzure Notebooksのライブラリとしてimportしたいとしましょう。
その場合,下記のように入力することですばやく import できます。
また最近ではこの From GitHub 指定画面に導く badge がREADMEに用意されている GitHub repository も存在します。
例えば Wes McKinney さん著の Python for Data Analysis, 2nd Edition の https://github.com/wesm/pydata-book がそうです。
notebook extensions の標準サポート
Azure Notebooks の環境には最初から notebook extensions が幾つかインストールされています。
menubar 中の nbextensions config からGUIで有効化できます。
Jupyterlab の標準サポート
次世代版 Jupyter Notebook の Jupyterlab も Azure Notebooks 環境には最初からインストールされています。
下記の画像のようにURLを変更しjumpすることでJupyterlabがstartします。
(画像中のURLの fDh168plrKc の箇所は各notebook環境固有の文字列になります。適宜置き換えて考えてください。)
以上 Azure Notebooks 活用の tips でした。