概要
- 縦横のサイズがそれぞれ 1px で、背景が透明なダミー用の画像が欲しい。
- できればコマンドラインでサクッと作りたい。
- 余計なツールは入れたくない。
ググればすぐに答えを得られるが、備忘用にメモっておく。
結論
ImageMagick の convert
コマンドを使う。
$ convert -size 1x1 xc:none dummy.gif
ImageMagick の identify
コマンドで、ちゃんとできたか一応確認しておく。
$ identify dummy.gif
dummy.gif GIF 1x1 1x1+0+0 8-bit sRGB 2c 43B 0.000u 0:00.000
例は GIF だが、他の画像フォーマットでも同じようにできるはず。
動作環境
$ uname -a
Linux desktop-arch 4.8.10-1-ARCH #1 SMP PREEMPT Mon Nov 21 11:55:43 CET 2016 x86_64 GNU/Linux
$ convert --version
Version: ImageMagick 6.9.6-5 Q16 x86_64 2016-11-22 http://www.imagemagick.org
Copyright: Copyright (C) 1999-2016 ImageMagick Studio LLC
License: http://www.imagemagick.org/script/license.php
Features: Cipher DPC HDRI Modules OpenCL OpenMP
Delegates (built-in): bzlib cairo fontconfig freetype gslib jng jp2 jpeg lcms lqr ltdl lzma openexr pangocairo png ps rsvg tiff webp wmf x xml zlib
ImageMagick は Arch Linux の公式リポジトリにあるパッケージを導入している。
ImageMagick とは
ImageMagick は画像編集のデファクトスタンダード[要出典]なので、多くの環境において導入済みだろう。
引数の xc:none とは
xc:none
とは透明の単色画像を指定しているようだ。
まず xc:
の部分
擬似ファイル
ImageMagick では画像ファイルの指定部分で、下記の形式を用いることにより作成することができる。|ImageMagick: Formats 参照。
xc:color
colorで塗りつぶされた画像
なるほど「擬似ファイル」って分かりやすい。公式ドキュメントも参照してみる。xc:
の解説は
An backward compatible alias for the 'canvas:' psuedo-file format, used to create a solid color canvas image.
xc:
は canvas:
のエイリアス。canvas
の定義は
Useful to create solid color canvas images. Use -size and -depth to specify the image width, height, and depth. Example canvas color specifications include canvas:red and canvas:#FF0000.
If no color is specified a 'white' canvas image is generated. If no -size is specified a single pixel image of the specified color is generated.
単色画像を生成するのに便利らしい。未確認だが、仕様上は「白色」が既定値のようだ。
指定できる色名
xc:none
の none
の部分で色を指定できるようだ。
指定できる色名はドキュメントの Color Names の項を参照。
none
以外にも transparent
や rgba(0,0,0,0.0)
などが透明として扱われるようだ。