これは CAMPFIRE Advent Calendar 2023 10日目の記事です。
初めまして、Livefor株式会社 代表取締役/株式会社CAMPFIRE 執行役員CTOの白川です。
今年の6月、CAMPFIREの子会社であるLivefor株式会社を立ち上げました。その経緯や今後何をやっていきたいのかを、書こうと思います。
これまで外への発信もそうですが、おそらくCAMPFIRE社内でもゆっくり話せなかった部分かと思います。
自己紹介
大卒でWEB事業を起業後、CyberAgent America inc、ヤフー株式会社にて複数サービスを指揮する。
その後VIVITA株式会社など複数のスタートアップを経て株式会社フィナンシェにリードエンジニアとして参画。
2023年株式会社CAMPFIREの子会社であるLivefor株式会社の代表取締役に就任。
同年10月、株式会社CAMPFIREの執行役員CTOに就任。
(引用:https://campfire.co.jp/board/)
とコーポレートサイトでは端折ってありますが、もう少し紹介します。
在学中はPascalから始まりJavaやCをベースに学習し、後半ではネットワークセキュリティにフォーカスさせながらも、インターネットに興味を持ち、DynamicHTML、CHTML、HDMLを独学で学んでは学校のパブリックスペース等で公開していました(魔法のiらんどとかも好きだった)
大卒後は就職はせず、Web事業を立ち上げ、ご縁でSoftbankウィジェットを多く受注している会社から当時の自分としては技術的にトライな案件をいただきました。当時はヌルヌルと動くGoogle mapが登場したり(=Ajax)、ガラケーの全盛期の時代でFlash liteを公式サイトでも多く採用しており、これらの技術の流れはソーシャルゲームに移りました。
その後、mixi子会社であるコミュニティファクトリー社(ここで現CAMPFIRE COOであり、Livefor共同代表でもある藤崎さんに出会う)に業務委託としてジョインし、SNSの黎明期をゲーム畑で過ごしていました。これまで静的なものが多かった中、このソシャゲのトラフィック量は凄まじく、大量トラフィックの捌き方などは個人のスキル的にもそうですが、業界としてもここで培われた気がしてます。ここで乗り越えた経験があるのは今でも自信に繋がっています。
そしてこのソーシャル要素はスマホに移り変わり、私はCyberagent Americaにてソーシャル要素のあるゲームを世界を舞台に開発してきました。まだObj-CやCocos2d、Unityなどの理解が乏しい中、アメリカで英語の参考書を購入して半年近く寝る間も惜しんで習得しました。このアメリカでの舞台は自分の次に繋がると思っていたので、実は月収を10万下げてエントリーし、入ってから評価してくださいと言ってジョインしました。なので、何がなんでもできるようになってやると必死でしたね。
一通りのことができるようになり、2年そこらサンフランシスコで過ごした後に、日本に帰国し今度は日本でPCからスマホへのシフトが起きており、特にYahoo社においてはだいぶ遅れてその波があり、そこのスマホシフトに対して主にマネージメントレイヤーで関わりました。
以降は複数のスタートアップ(VIVITA、WOTA、gumiVR、Financieなど)にテックリードとして参画してきました。
実はこのような歴史とは変更して、映画作ったり俳優やったり、自分でホラーコンテンツのサービスを運営したりとクリエイターとして色々な活動をしてきました(今回は書ききれないのでまたの機会に)
子会社立ち上げについて
クリエイターとしてと書きましたが、単純に作ることが好きで、作ったものを見せたり触ってもらうことが好きなんですよね。今の世の中、結構一人でやれることはできる世界になってきたなと。良い時代になったなーと思いながらも、複数人でやろうとすることは依然として大変だなと思っています。
もちろん資金調達など会社の立ち上げやすさとかは昔よりだいぶマシになったという話もあると思いますが、それでもやっぱり複数人でやるということは、仲間の生活がかかっているわけで、時間を使うということはお金が必要であって、会社を立ち上げて資金調達をして、、、という流れになってしまうと自分の本質からズレていってしまうなと。これまで仲間と立ち上げたサービスの中では、メンタルが崩れてしまうような苦労もありました。
なので、モノづくりの環境として、もう少しどうにかできないか、という考えは常にありました。営利企業としてはどうしても利益を出すことが正ですし、その点については正しいよね、と理解した上で、法人とは違う形がないのか。それがWeb3で出会ったDAOという組織のあり方だったのです。まだ日本では特に税制面で課題は山積みと思いますし、いまのDAOの運用が最適とは思わないですが、社会問題、環境問題などはDAOのような組織の方が合っているんじゃないかなと思います。
今後、このような新しい組織のあり方(DAO)=コミュニティが多く生まれ、自分の共感できるコミュニティに複数属しながら、生きていきたいなと思っています。それがこの子会社を立ち上げた理由の一つでもあります。
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CAMPFIRE ALLとして
このように子会社を立ち上げたとありますが、そんなに簡単に立ち上げたわけではないです。家入さんや中島さんとの出会いもあって、お互いに未来の話をしてお互い同じ方向向いているよね、という相互理解もありました。その中で、「いやそれでも自分で一人で立ち上げてやってみたい」という想いもあって1、2ヶ月くらいドフリーになって考えたりもしていました。結果的にはやることに対して時間軸だけでなく、CAMPFIREのみんなと一緒にやった方がやりたいことがより広がるし、最大化ができるんじゃないか、という視点でジョイン+子会社設立に至りました。
(設立に対しては中島さん、藤崎さん、高山さん、大濱さんなど様々な方に尽力いただき、この場を借りて改めて感謝の気持ちを伝えたいです。その節はありがとうございました。)
なので、子会社立ち上げて少数でウェーイでやっていくのではなく、CAMPFIRE ALLという視点で取り組む必要があると考えています。もちろん、立ち上げに関しては評価の仕組みもそうですし、承認フローなどプロダクト開発優先した方が良いタイミングということもあり意思決定は素早く行い、技術に関してもWeb3はコア技術としてありつつも、AIなど新しい技術に対してはアンテナ高めに張りつつ進めていくなど、子会社というフットワークが軽い面をしっかり活かしてやっていきたいなと。
来年からは本社のプロダクトにも絡みはじめ、ALLでの取り組むことが増えてくると思います。こういった流れが予想されたからこそ、子会社だけでなく親会社の方でもしっかり技術基盤を作っていくことが必要ですし、事業に関しても連携してドライブさせていくことが必要なので執行役員CTOとしても経営参画していくこととなりました。
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現在地
Livefor社内ではコミュニティ軸とWeb3軸とを分けて動いています。コミュニティ関してはコミュニティツールの開発を先行していますし、Web3に関してはコミュニティベースな世の中の基盤となるような、NFT/SBTを使ったエコシステムの企画、設計を急いでいます。双方とも来年には社外に発信できるかと思います。ご期待いただければと思います。
改めて
自分の想いの中心としては、コミュニティベースな社会を作りたいというところにあります。さらにクリエイターだけでなく様々なスキル(子育てをしたきたというのも立派な知見です)をもった方々が、自身の共感できるコミュニティ対して何かしらの関わりを持つことができ、かつそれで生活もできる(=自立)ような環境を作っていきたいと思います。そして自分もそこに身を投じたいと考えています。
最後に、この記事を読んで、もし共感してくださる方がいましたら是非一緒にコミュニティベースな社会を作れたらと思います。なんだかんだで10人超えましたが、まだまだ仲間を募集中です!!まずは話を聞いてみたい(面接ではなくカジュアル面談)でも良いのでご応募いただければと思います。よろしくお願いします!