Qt Creatorでビルドするとワークディレクトリ以下に.exeファイルが生成されるが、依存関係の問題で、そのままダブルクリックしても実行できない。
これをQtCreatorなしで実行、及び実行可能な状態で配布する簡単な手順を示す。
パスを通す(コンパイルした環境で実行したい)
特別な依存関係は、主に以下の2つ
(インストールディレクトリ・バージョン・コンパイラによって読み替えてください)
* C:\Qt\5.12.4\mingw73_64\bin
* C:\Qt\Tools\mingw730_64\bin
これを環境変数に当てておけばダブルクリックで実行できる。
cmdで実行するなら
run_qtapp.bat
set PATH=C:\Qt\5.12.4\mingw73_64\bin;C:\Qt\Tools\mingw730_64\bin;%PATH%
hoge.exe
依存関係を集める(依存ライブラリとセットで配布したい)
Qt SDKについてくるwindeployqt.exe
を使うと、必要な依存関係を集めてくれる。
C:\Qt\5.12.4\mingw73_64\bin\windeployqt.exe
(同じくインストールディレクトリ、バージョンとコンパイラで読み替えてください。)
使い方は簡単
Qt Creatorがビルドした.exeファイルに対して実行するだけ
mkdir .\DISTDIR
copy path\to\QTAPP.exe .\DISTDIR
// qmlがある場合
"C:\Qt\5.12.4\mingw73_64\bin\windeployqt.exe" .\DISTDIR\QTAPP.exe --qmldir path\to\SOURCE
// qmlがない場合
"C:\Qt\5.12.4\mingw73_64\bin\windeployqt.exe" .\DISTDIR\QTAPP.exe
必要なライブラリがDISTDIRに集まるので、ディレクトリごと配布すればよい。