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Microsoft Ignite 2024 Opening keynote の感想(1)

Last updated at Posted at 2024-11-27

NTTデータ先端技術株式会社の原田です。

2024年11月19日~21日に開催されました Microsoft Ignite 2024 の Day1 Opening keynote のざっくりとした感想の記事となります。
2023 でも似たようなことをしていますので、比較も交えて進めていきたいと思います。

Microsoft Ignite とは

「Microsoft Ignite について教えてください。」と Copilot に聞いてみたところ、

Microsoft Igniteは、Microsoftが毎年開催する主要な技術カンファレンスで、最新のイノベーション、製品アップデート、ブレークスルーを紹介するイベントです。今年のMicrosoft Ignite 2024は、11月18日から22日まで、シカゴのMcCormick Place Westで対面とオンラインのハイブリッド形式で開催されました。

とのことでした。

今年のMicrosoft の年次イベント は Ignite と Inspire が統合され、Microsoft Build と合わせて2本立てで開催されています。

  • Microsoft Build : 開発者向け
  • Microsoft Ignite : ITプロフェッショナル (欧米においては主に情報システム部門を指す) 向け

全体の流れ

多分 2023 にはなかった記憶ですが、ビデオに Chapters が追加されてましたのでその内容を記載いたします。

No セクション 開始 概要
1 Welcome to Ignite Conference 00:04:10
2 Introduction to Copilot Platforms 00:08:10
3 Announcement of NVIDIA Blackwell on Azure 00:46:10 NVIDIA Blackwell GPU
4 AMD Partnership and Azure Open AI Developments 00:47:13 Azure HBv5
(Chapters にはないけど Azure Maia の話) 00:47:20 Azure Maia
5 Microsoft Intelligent Data Platform 00:48:32 Microsof Fabric
6 Announcing Azure AI Foundry 00:52:50
7 AI for Science 01:06:59
8 Introduction of Copilot Actions 01:29:43
9 Windows 01:51:54
10 Copilot & AI stack 02:01:45
11 Introduction to Azure AI 02:12:50
12 Security 02:38:05

No.7 までが Satya Nadella のパートですが 2023 と比べて大きく変わった点はありませんでした、それだけこの1年順調な成長を遂げられたということでしょうか。
本稿ではこのうち No.1・2・6・7 についての感想を述べていきます。

オープニング

場を暖めるようなドキュメンタリー風のビデオから入りますこれは 2023 と一緒、しょうもない話ですがセンタースクリーンが iPhone に見えました。
00:03:00 頃 Satya Nadella 登場。
(後でイメージ上げます)
32年前に Windows 3.1 のリリース Satya Nadella の Microsoft 歴の長さを再認識、2023 のクリケットネタに代わり場の雰囲気を作ります。

Welcome to Ignite Conference

冒頭ダイレクトに AI ネタから入ると思いきや「three capabilities that are exponentially getting better (飛躍的に向上する3つの機能)」との話。
(後でイメージ上げます)

  • Universal interface
  • Reasoning & plannning
  • Memory & content

これらをまとめて AI エージェントの世界が構築されるというシナリオが提示されました。
2023 では Copilot Stack と言うかなり技術寄りの内容でしたので、結構毛色変えてきた印象です。

この後いよいよ AI ネタかと思いきや次はセキュリティ、冒頭のメッセージ性の強いところでこのネタが出てきたことにステージの移行 (もしくは来年への布石) 的なものを感じました。
ここは具体的には Zero trust と Purview の話でしたが、もう1つあった Zero Day Quest も興味深く改めて取り上げたいと思います。

Introduction to Copilot Platforms

Copilot Platforms と言うことでいよいよ本丸の AI ネタです、特に私が興味深かったところを抜粋してます。

Copilot Pages

これはつまりカスタマイズ可能なポータル?ダッシュボード?、ピンと来なかったので感想は触ってみてからに。

Agents in Microsoft 365

Microsoft 365 Copilot と続き、その次に Agents in Microsoft 365 が紹介されました。

  • Facilitator agent
  • Project Manager agent
  • Employee Self-Service agent
  • SharePoint agents
  • Interpreter agent

Facilitator agent と Project Manager agent が面白そうですね、エージェントに性格が設定されていて「場の流れを遮る発言をしれっと流す」ファシリテーターとか興味あります。
Teams チャットとか Planner とか Microsoft 製品で染めてないと効果出ないようにも見えましたので、良くある話ですがそのあたりは要確認かと。

もう1つクライアントオンボーディングエージェントの話は自分に取ってインサイトになりました。

Copilot Analytics

ROI の観点で Copilot 利用状況とビジネスとの相関性を分析してくれる機能ですが、多分これも裏に Dynamics が必要だと言う感じに見えました。
素晴らしい機能なんですが、この手の制約があるプロダクトは日本では入りにくいんですよね…。

Windows 365 Link (+ Cloud PC)

いわゆる Microsoft 謹製シンクライアントの発表です。
ユーザーから見ると 起動 → ネットワーク接続 → Entra ID サインイン すると自動的に Cloud PC に接続可能となる動きになると思います。(管理者側はまあまあ面倒そう)
ただこれ Cloud PC 限定ですよね…、せめて Azure Virtual Desktop に対応してくれれば即戦力性もあると思いました。

Windows Hot Patch

しれっと流れましたが Windows ユーザー待望の「再起動不要な更新プログラム適用」機能のアナウンスでした。

O-Beya

トヨタの大部屋活動を AI エージェント化したという事例、こちらは BRK117 にセッションがあります。
スライドを流し読みしましたが (後程ビデオ視聴もします) さすがに凄いです、システム構成図などもあって日本的でわかりやすい。
がこういう取り組みこそ ROI を見てみたいというのは野暮でしょうか。

Hollow-core fiber

ホローコアファイバー (中空コアファイバー) の話、IOWN のマルチコアファイバーと競合するんでしょうか?
品質最高だけどお値段も最高 VS 最高ではないけど実用に耐え経済的、と言う構図の予感。

Azure Local

Azure Stack HCI が名前を変えたというべきか、Azure Arc のオンプレミス管理機能に名前を付けたというべきか。

シリコン

ここからシリコンに関わる話がいくつか発表されました、その中から Microsoft ご謹製のプロダクトを抜粋してご紹介。

  • Azure Cobalt: Cobalt 搭載の仮想マシンが出ました
  • Azure Integrated HSM: コンフィデンシャルコンピューティング用
  • Azure Boost DPU: ストレージアクセラレーター
  • Azure Maia: AI アクセラレータ

Azure Integrated HSM はどこかで聞かれそうですので仕様を押さえておこうかと思います。

Microsoft Fabric

Fabric に SQL Server をネイティブに取り込んだ Microsoft Fabric SQL Database の発表。
現行でもウェアハウスで RDB 使えてるじゃんと思いますが、おそらく Synapse 互換のところが SQL Server (SQL Database?) 互換で使える機能ってことじゃないかと思います。

Azure AI Foundry

Azure AI Studio が Azure AI Foundry に名前を変えました、Studio が OpenAI Service 専門の色だったのに対して Foundry ではマルチモデルへの対応が大きく謳われています。
要約すると Bedrock っぽくなりました。
あとこの中でイメージに対するリスクと安全性に関する発表がありました、少し前に話題になりましたもんね。

Azure Quantum

Keynote からは消えると思ってましたが消えてなかった!
もしかしたら近い将来ムーアの法則に乗ってくるのか、期待したい!

おわりに

興味でフィルターしちゃいましたが Opening keynote の Satya Nadella パートの感想を述べてみました。
Inpire と統合されたからでしょうか全体的に尖りを抑えたマイルドな仕上がりだった印象です。
残り半分のパートは(2)として改めて公開いたします。

本稿を読んでいただきありがとうございました!

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