NTTデータ先端技術株式会社の原田です。
2023年11月27日~12月1日に開催されました AWS re:Invent 2023 の Day2 Opening keynote のざっくりとした感想の記事となります。
このシリーズは Microsoft Ignite および Google Cloud Next との比較の観点で、特にトップ (≒CEO) の keynote を取り上げて記載しています。
AWS re:Invent とは
「AWS re:Invent について教えてください。」と Amazon Q に日本語で聞いてみたところ、
Invalid input. Valid characters are A-Z a-z . , ? ! @ & : ; ( ) ' " -.
Exception: C++ and C# are allowed.
と帰ってきました、Amazon Q は英語でのみご利用いただけますと明示されてますので、続いて「Please tell me about AWS re:Invent.」と聞いてみたところ、
AWS re:Invent は、AWS の年次ユーザーカンファレンスであり、顧客、パートナー、クラウドコミュニティの他のメンバーが集まり、AWS の最新のイノベーションについて学び、他のユーザーとネットワークを築き、クラウドスキルを構築します。
(AWS re:Invent is AWS's annual user conference where customers, partners, and other members of the cloud community come together to learn about AWS's latest innovations, network with others, and build their cloud skills.)
とのことでした。
AWS の年次イベントは re:invent のみですかね?
まとめているというよりは Microsoft で言うところの Inspire と Build の要素があまりなく Ignite が凄い分厚いという印象です。
全体の流れ
冒頭 5 分くらいパートナーとカスタマーの話でその後 10 分くらい Amazon とは re:Invent とはなんぞやなお話、そこからサービスの話に入っていき少し AI 以外のアナウンス入ったあとはほぼ AI 関連と言う感じでした。
セクション | 開始 | 時間 |
---|---|---|
オープニング | 00:00 | 1分30秒 |
Adam Selipsky 登場 | - | - |
Working backwards : パートナーの話 カスタマーの話 |
01:30 | 6分45秒 |
Reinvent とは | 08:15 | 1分30秒 |
Reinventing Infrastructure | 09:45 | 1分55秒 |
Reinventing Storage : Amazon S3 Express One Zone |
11:40 | 4分10秒 |
Reinventing General Purpose Computing : Graviton4 |
15:50 | 4分00秒 |
Reinventing with generative AI : Jensen Huang (NVIDIA CEO) 登場 Amazon EC2 Capacity Blocks for ML AWS Trainium2 |
19:50 | 12分10秒 |
Amazon Bedrock : Dario Amodei (CEO and Co-Founder Anthropic) 登場 Amazon Titan Fine tuning RAG with Knowledge Bases Contiuned Pre-training for Amazon Titan Text Lite & Express Agents for Amazon Bedrock Guardrails for Amazon Bedrock |
42:00 | 27分30秒 |
Lidia Fonseca (Pfizer CDTO) 登場 | 69:30 | 10分15秒 |
AI Ready | 79:45 | 2分30秒 |
Amazon CodeWhisperer | 83:15 | 4分35秒 |
Amazon Q : Dr. Matt Wood (VP of Artificia) 登場 Amazon Q in Amazon QuickSight Amazon Q in Amazon Connect |
87:50 | 20分40秒 |
Your data (Data Service) : Stephan Durach (SVP BMW Group) 登場 Zero-ETL integrations Amazon DataZone AI recommendations |
108:30 | 21分55秒 |
Project kuiper | 130:35 | 3分20秒 |
クロージング | 133:55 | 1分20秒 |
オープニング
質実剛健で王道なビデオから入ります、多分 Project kuiper のビデオと繋がってます。(と思う)
Working backwards
Adam Selipsky 登場。
Working backwards に乗せてパートナーとカスタマーのお話から入ります、こう言うキーワードは Amazon ブレないですね。
Over 80% of Unicorns run on AWS とのこと、さもありなん。
Reinvent とは
Reinventing is in our DNA と言う言葉から Reinvent とはのお話です、Amazon のことなのでこの おour には観客席やオンラインの聴衆も含めているのでしょう。
ファクトを淡々と結構な早口で話されます。
Reinventing Infrastructure
データセンターのお話、リージョンとか AZ とか。
Reinventing Storage
ストレージのお話、具体的には S3。
[14:00]
S3 → GLacier → Intelligent Tiering と経てきての Amazon S3 Express One Zone のアナウンス。
一貫した1 桁ミリ秒のデータアクセスとありますが最大の特徴は、
データを保存するために AWS リージョン内の特定の AWS アベイラビリティ ゾーンを選択できます。ストレージを同じアベイラビリティーゾーン内のコンピューティングリソースと同じ場所に配置することを選択して、パフォーマンスをさらに最適化することができます。
ですね。
Reinventing General Purpose Computing
[17:45]
Graviton → Graviton2 → Graviton3 と経てきての Graviton4 と Amazon EC2 R8g Instances のアナウンス。
Microsoft が Azure Cobalt 出して Arm プロセッサーも出揃ったのでここも激しい獲得競争になるんでしょうか。
Reinventing with generative AI
ここから先 Project kuiper までほぼ AI 関連のお話です。
広い意味では全部 Reinventing with generative AI のセクションですが、長いので適宜分割して記載していきます。
[25:05]
Jensen Huang (NVIDIA CEO) 登場、3大パブリッククラウド全制覇おめでとうございます。
[35:20]
Amazon EC2 Capacity Blocks for ML (機械学習向けの超高性能なインスタンスを予約して使えるサービス) のアナウンス。
別の角度から見ると確保されちゃってかつ使われていない GPU リソースをうまいとこ回収したいという意図もありそう。
[38:10]
AWS Trainium2 (機械学習向けのアクセラレーター) のアナウンス、インスタンスの提供は 2024 年とのことです。
Amazon Bedrock
いよいよ 2023 のメインに入ってきました、最初は Amazon Bedrock です。
冒頭に AWS ではパートナーを通して Generative AI を提供するという話が為されます、Microsoft および Google と異なり自社開発モデル推しではないですね。
その延長線上で [46:20] から Dario Amodei (CEO and Co-Founder Anthropic) が登場しての対談セッション。
そのあとは Bedrock 関連のアナウンスが続きますのでリファレンスだけ掲載します。
[56分10秒] : Amazon Titan
とは言えの自社開発モデル。
[58分00秒] : Fine tuning
[60分00秒] : Contiuned Pre-training for Amazon Titan Text Lite & Express
[62分40秒] : Agents for Amazon Bedrock
他で言う仮想エージェント (Virtual Agent) の開発サービス?
[67分40秒] : Guardrails for Amazon Bedrock
Responsible AI (責任ある AI) のためのコンテンツフィルター等を提供するサービス。
おわりに
このあたりでちょうど半分と言うことで後半は (2) で掲載いたします。
全体的に淡々と進むのでトピック抜き出す手間が結構かかる…。